- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784074510856
作品紹介・あらすじ
北海道の片田舎にある空知総合病院に四人の研修医が赴任してきた。風見司は工学部の大学院を修了後、医学部に編入した経歴の持ち主であり、病院という環境に慣れずにいた。初日から心肺停止の患者に出くわすなど、医療現場の厳しさに打ちのめされる。沢井詩織は都内私立大学の医学部を卒業後、実家の医院があるこの地方に戻ってきたが、医師になってから見える景色は違っていた……。朝倉雄介は貧しい母子家庭に生まれ、生活苦の中で医師を目指したが、思い描いていた生活とのギャップにうんざりしていた。清水涼子はかつて祖父母の主治医であったベテラン医師と出会うが、患者の家族として見えた姿と、同じ病院で働く医師として見る今の姿は違っていた。新米研修医の同期四人は失敗と成長、喜びを分かち合いながら院内を奔走する。二年後に医師として独り立ちすることを夢見て、空知の青空に希望を乗せて……。
感想・レビュー・書評
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netgalleyにて読了
大変失礼なのだが、ダウンロードした当初は、表紙の絵が気に入っただけでそこまで期待していなかった。
しかし、読み始めるとミステリーでもないのに先が気になる。
それは私のような一般人は、新入社員の日常はイメージできても、「研修医」というものの日常については、想像も及ばないものだからなのかもしれない。
医学部に進学できるような人は、自分の周りをみても特別な人というイメージしかなかったが、この小説に登場するルーキー4人は、至って普通な感覚をもつ若者である。
主人公は生命科学分野を医療的に学びたいと、工学部から学部編入したものの、授業料や生活費などのためにバイトに追われ、思うような研究が出来ず、勤務医の道を選ぶことになってしまった風見。
彼をはじめ4人の研修医は、各科をローテーションで回りながら互いを助け合い、老人医療が主である僻地の総合病院で、日々研鑽を積む。
著者が実際に経験したことを元に書かれているであろうことが、その細やかな描写に窺える。
中高生が読んだら、医学部の先にあるものがより具体的に知れて良いと思う。
医療の現場にも人間味に溢れる物語があるのだなぁ、としみじみ感じた。
欲を言えば、4人それぞれに章立てが変わる、そのボリューム配分が少し中途半端な気がした。風見の物語だと思っていたら、他のメンバーも終わりの方でスピンオフ的にちょこちょこ主役になるので、なぜ急に?と不思議な感じがした。
一つの流れで書かれている方がすっきりするような気がするのだが…。
とはいえ続編が出るようなので、そちらも読みたい。
2022.5詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
南空知総合病院、どこなんだろ?と気になった
研修医四人の話
工学部の大学院を修了後に医学部に編入した経歴の主人公…
いや、よくお金をバイトで貯めて自分で出したなぁと正直思った
この先、彼らが何科に就くのか気になるとこ
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コロナ禍+北海道地方医療ということで、期待していたけれど、だいぶ中途半端な印象で終了。研修医開始からの1~2ヶ月なので、特に何事もなく、病院の勤務は大変そうだ、が終始漂うばかりでした。うーん、残念。
2022/6/17読了 -
めちゃ人間味がある医師たち。
私は感じた事なかった笑笑いや、見ようとしてなかった??
とにかく、そういう人間味は、色んな人に見せた方がいい。 -
医療者としてお勉強にもなりました。
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コロナ禍の医療の理想と現実
家族の看取りについて考えさせられた
いい医者とはなんだろうか─
この先4人がどう成長していくか気になります -
コロナ禍初期に研修医になり、駆け抜ける4人の新米医師たちの話。現役医師が書いてあるからかとてもリアルな話だと思う。彼らの今後に期待。医者になりたい人に。
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https://opac.lib.u-toyama.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC12652517?hit=1&caller=xc-search -
学生(らいすた)ミニコメント
北海道で研修医として働く4人の男女の話。現役研修医でもある作者が、コロナ禍の地方病院を舞台に描く青春ストーリーです。
桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/655114 -
研修医たちの日常を知ることができた。楽しく読ませてイタダキの