- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784074517602
作品紹介・あらすじ
『育児はとてもストレスフル。誰でも毒親になりえます』 子育てというのは、非常にストレスフルなもの。仕事は嫌ならやめられるけれど、子育ては嫌でもやめられない。逃げるという選択肢がまずありません。初めての子育てに、不安や心配のない親御さんは、いないのではないでしょうか。 しかも子育ては、独自性の高いもの。つまり一つ一つの家庭によって違いが大きく、親は基本的に自分の家庭しか知りません。そんなふうに、子育てというのはとても難しいものにもかかわらず、世の中では「子育てができてあたりまえ」「誰でもやっているもの」というイメージがもたれています。それが、ますます親御さんを苦しめているのです。 『毒親にならない気持ちの持ち方を知りましょう』 この本では、自分が毒親化していると気づいた人が呪縛から脱し、わが子に向き合い、自分らしく生きていくステップをご紹介します。
感想・レビュー・書評
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ギョッとするタイトルだけど、
ほんわかした装丁と優しい語り口の内容で、
わかりやすく奥が深〜い一冊。
精神科医の先生の執筆によるこの本。
長引くコロナ禍でストレスがかかり、
自分は毒親はないか?という相談者が増えているそうな。
毒親になるパターンは、
・完璧主義
・子供をコントロールしたい気持ちが強い
・世間体が気になる
···ああ、なるほど(+_+)
読みながら、これは気をつけなくては···と思いました。
たくさんの解決法が提示されてて、
そのなかのひとつ、
幸せな子育て心がけ。
『自分を満たす』
自分が幸せならパートナーも幸せ、子供も幸せ、その幸せが自分に返ってくる。幸せのループ♡
···というのが素敵でした♡
グッと心に刺さったのは、
『子育てのゴール』という項目。
それは、親が無力感に耐えられるようになったとき。
親離れしていく子供の気持ちや考えを尊重できるようになったら、親のゴール。
まだうちは1歳なんでまだまだ先だけど···
いやぁ、案外あっという間だったりしてね···
ぐうすかイビキかいてる息子くんの真横で読書しながら、
遠くを眺めている新米ママなのでした。
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これは毒親育ちの人が読むのはつらいかも。
私は親にされて嫌だったことがよみがえってきて、読み進めるのが苦痛だった。
よみがえるというのは違うな。
だって忘れることなんてなくて、育児してるとすぐ思いだしてしまうところに記憶があるから。
毒親になりそうな人は毒親育ちが多いというのは納得。
いくら親を反面教師にしたくても身近な親は自分の親しかいないし、歪んだ愛情を与えられていたら、まっすぐな素直な愛情を自分の子供に与えるのは難しいと思う。
だって素直な愛情が何かわからないもの。
自分の親が、友達の親とはどうやらだいぶ違うぞというのは小さい頃から気づいていた。
どの友達家族も仲が良さそうで、怒られはしても、毎日怒鳴られたり、般若のような顔でぶたれたり、無視されたり、兄弟差別されたり、夕飯は毎晩怒鳴り散らされ、誕生日やクリスマスにプレゼントがないのが当たり前だったりしないんだ。高校で特待生になっても、一般的に難関とされる大学に現役合格しても全く誉められないとか、常に人格否定してくる人とは違う親もいることが衝撃というか、自分が残念に思えた。
というわけで、大学からは上京し、ほぼ実家には帰らないでいる。
夫は信じられないくらい仲のよい家族に育っているため、あまり私の気持ちがわからないみたい。
それは体験していないから仕方ないし、幸せなことだけど、「親なんて、だいたいそんなもんじゃない?」とか「たまには顔見せないと」なども言う。
(はー?!だったら、飲んでキレた父にラジオを投げつけられるとか、殴られて鼻血が出るとか、テメーとかキサマと呼ばれたことがあるんかいな!!泣きながら祖母に助けを求めて電話したことや、家には味方がおらず、辛くて死にたいと思ったことあるんかいな!!と思う。)
そんな夫には、『第4章パートナーが毒親育ちだったら?』を読んでもらいます。
親についてパートナーや友人から打ち明けられたとき、「親なんてそんなもんよ」系の言葉は禁物。
この人は健全な家庭に育った人だから絶対にわかってくれないなと思い、次に相談することはないでしょう。
私はつらかった昔の自分を裏切れないという気持ちがあるし、今でも会ったり電話したりすると嫌な目にあうので、親とは可能なかぎり距離を置いている。
親と距離を置くことに罪悪感がある人にはぜひ読んでほしい。
悪いのは自分ではなく親だと言ってくれる、ありがたい本。 -
お医者さん目線