デブの国ノッポの国 (子どものための世界文学の森 18)

  • 集英社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784082740184

感想・レビュー・書評

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  • 「ノッポの国民はみなやせていて細長く、ぎすぎすしていて、せっかちだ。昼は大急ぎでスパゲティのような細長い食べ物をさっさと食べて済ませる。風呂に入る時間がもったいないからと、筒状の滑り台みたいなものに飛び込み、ざぶんと出てきて終わりという、人間流しそうめんのような入浴法で身体を洗う。子供ながらに、自分は絶対ノッポの国にはいきたくないなと思った。ーとはいうものの、やがて僕も急激に背が伸びてきて、今に至る。忙しいからと、さっさと立ち食い蕎麦で昼を済ませ、水がむだになるからといって、真冬なのにシャワーだけを浴びて出てくる大人になってしまった。おやおや。たしかそんな国には行きたくなかったはずなのに。どうしたものやら。」(伊藤たかみ『10歳までに読んだ本』)

  • 戦争ってなんてアホらしいんだろう。島の名前なんてどっちでもいいのに。馬鹿だね人間。このお話だけじゃなくて現実でも。自分とは違う価値観を持つ人を受け入れ認めることはものすごく難しいようで、でも自分の心を変えればできることなんだから本当はとても簡単なことなのかもしれない。人って負けることが嫌いだしわからないものが怖いんだな。

  • 住むなら断然デブの国だな。
    鷹揚な性格が体型、街づくりに現れている。勤勉なノッポ国との戦争、展開が目に見えるんだけど楽しい。サラっと凄惨なこと書いていたり。

    子供と寝る間際の楽しい本読み時間

  • 子どものころ好きで繰り返し読んだ本。小さいころからやせていた私は、ノッポ国の人たちがおこりんぼでせかせかしているという設定に納得できなかった。それでもこの本が好きだったのは、ノッポの国の建物や電車、船がすべてシュッとしていたから。そしてデブの国の建物や電車、船がすべて丸々としてかわいかったから。
    体型の話を友だちとすると、この本のことをよく私が話題に出すらしく(本人記憶がない)、もう一度読んでみようと思い立って図書館。
    タラフクブー総理大臣、ヤカマシノッポ先生、ヤリテ将軍、やせてる弟のチェリーがドナリヤノッポ大統領の秘書として働くことになるヤセサセ省。いちいちネーミングがかわいい。
    どちらかというとデブのおおらかさが称賛されていて、最終的にはデブ国とノッポ国は連合国になるのだけれど、大人としては(というか私個人としては)、デブはデブのよさ、ノッポはノッポのよさを尊重し合いました的なエンディングがよかった。
    だって、デブになりたいノッポの人たちがお医者さんから太れる方法を教わっている とかいう記述まであるし。
    そんな些末なことでなく、この本は、相手の価値観を受け入れる というようなことが主題なのでしょう。でも、素直に楽しい気分になれたのと、子どもの何度も読み返したことを思い出させてくれたので5つ星。

    最後に、
    地下の連合王国には、太陽も月もありませんでしたから、地上より、七千ばいもはやく、時間がたっていたのです。
    の部分。
    スピリチュアルで、「あの世の時間の流れはとてつもなく遅い」と言われていることを思い出した。

  • お父さんと遊びに来た公園のふたご岩から、地下の国に入り込んだ兄弟が、体型で二つの国に分けられます。国同士の仲が悪くて…。
    (MK)

  • 子供向けの本ですが、今の国際紛争は、この本の中の「デブの国」「ノッポの国」の対立と似ているような・・・ 大人も政治家も、この本から学ぶことがある!

  • 幼少期に大好きで、今でも記憶に残っている本。子供に読ませたい。

  • 家にあってよく読んだ。

  • 子供の頃大好きで何度も借りて読んだ!

    私はノッポの方です。

  • うわ!懐かしい!エレベータ?をふと思い出した・・なぜ?

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