いとしくて残酷なきみ (コバルト文庫 か 12-1)

著者 : 金丸マキ

• 集英社 (2002年10月1日発売)

作品紹介・あらすじ

レベルの高い高校への編入。継春にとって、それは家を出るための手段だった。寮で同室になった梶原領は、きさくで明るく、成績も優秀。長いつきあいの彼女までいて、誰からも一目置かれるヤツだ。継春は彼の裏表のない性格に憧れを抱く。他人には言えないようなことをしている自分と比べて、彼はとてもまぶしかった-。ままならない恋、そしてぶつかりあってしまったふたりの関係は…。

感想・レビュー・書評

[彩波（いろは）さんの感想 · 2011年10月12日]

　なんか、わかるような、わからないような……切ない話だよね。
　やっぱりさ。
　真っ直ぐに伝えようとしてる言葉が、真っ直ぐに届かないのはつらいよね。でも、お互い真っ直ぐだと、時としてすれ違っちゃうことがあるんだよね。
　その辺が真っ直ぐ書いてあって、いい話だなぁ……と、思いました。