あの夏のシルエット (コバルト文庫)

著者 : あさぎり夕

• 集英社 (2005年4月28日発売)

作品紹介・あらすじ

ひたすら勉強をしていた御園高校時代を経て、現在は国家公務員としてエリート人生を歩む藤代郁也。気が進まないながらも参加してしまったクラス会には新見拓磨がいた。傍目からは郁也とはまるで接点がなかったはずの、奔放な性格の男。だが十七歳の一時期、この男に秘密を握られた郁也は、求められるままに肉体関係を続けていたのだった。禁断の罠に陥った、あの夏の記憶が蘇る…。

感想・レビュー・書評

[彩波（いろは）さんの感想 · 2011年10月10日]

　こういう静かなのも好きですよー。
　でも、一人でぐるぐるしてる郁也には、非常に親近感を覚えるけど、どうしてそんなにネガティブ思考なのかわからない……。
　多分きっと真面目なんだよね。
　だって、読んでて思ったけど、郁也には拓磨以外の人間の影がないんだもんね。
　拓磨にとっては、嫉妬する必要がないからいいんだろうけど、敵は自分の想い人の中にいるから、逆に大変かもしれない……と思うんですよ。

　頑張れ！（笑）

著者プロフィール

7月21日、かに座生まれ。1976年デビュー。代表作は、「あこがれ冒険者」「ミンミン！」「コンなパニック」など。
「なな色マジック」で、第１１回講談社漫画賞受賞！

「2015年 『なな色マジック　なかよし60周年記念版（6）＜完＞』 で使われていた紹介文から引用しています。」