- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086005944
作品紹介・あらすじ
ミシアは復讐するために王宮にやってきた。八年前、自分を子ブタ扱いした少年はアドルファ・オレン。屈辱をバネにミシアは美しく生まれ変わった。だがいま目の前に立つその彼も腹が立つほど綺麗なオトコに成長し、面差しには陰りをたたえる。「むかし、あなたに対してひどいことを言った」再会に際してアドルファはミシアに謝罪した。幼いころとはまるでちがう彼にミシアの心は波うった。
感想・レビュー・書評
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エネアドの3つの枝1作目。
かわいいお話だった。これが一番すきです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
幼い頃子ブタ扱いしたアドルファ。
屈辱をバネに美しく成長したミシア。
恋模様に王室の陰謀もくわわって…
なおかつニヤニヤしちゃう恋の甘さとせつなさが楽しめるお話! -
最近また読み返したのでひとつ。
これはもうただただレシーのアドルファにやられました。まさしくとんまだとんまですよ。この自覚がないままに口実を見つけてはじたばたしてるおばかちゃんぶりにやられましたよ。かわいらしくてニヤニヤします。
ベタ甘三部作の一冊めですが、わたしはそんなに甘ったるくは感じませんね。むしろこのまわりくどさにニヤニヤします-_-b! -
エネアドの3つの枝シリーズ。
予定していた本を読む合間、すこしずつ読み進めていたら止まらなくなりました。
樹川さんの描くキャラクターはみんな愛おしいです。
まっすぐなミシィに、どこまで鈍感なのとツッコミを入れたくなるアドルファ。
いい性格のララと、なにを考えてるのかわからないシーリア。
ミシィがほんとうにかわいい。かわいい。彼女のまわりが笑顔であふれるのがわかるくらいに、かわいい。
ミシィに感情移入するというよりは、物語を楽しむ作品だなあと思ったしだいです。
ごちそうさまでした。 -
作者の評判を耳にしての購入。
……えーと、絵師様には悪いのですが、
最初に見た時十年前の児童文学にありそうだなーとかそんな事思ってました。
レビューである以上私の主観なのですが、内容もそんな感じです。
恋愛に置いて冷静な判断は難しい、血迷った乙女は時々理解を超える行動を取ってしまう。
そこは非常によく理解出来ますし、体現出来てるのですが、
逆に言うと心情の描写が不十分で、主人公の行動に対して「なんで?」と思わせる面があります。
男性に対してドキドキ出来るのは終盤位でしょうか、
そのため主人公の「恋する気持ち」が染み渡らないのもマイナスポイントでしょう。
世界観の構築は安定しています、
話のテンポはよく、物語にはお茶目さもあって構築に楽しませて貰えます。
主人公も良く動き、思いっきりの良さなどは好感をもてました。
「読み物としては安定している」なら★4つ、
恋する乙女に捧げる作品なら★3つです。 -
2010年にミミズクと夜の王を読んでから、また本を読もうと思い立っていたとき。
ちょうどその頃漫画も読もうと思い立っていて、(これは何年も前からずっと思っていた)、ようやく漫画を買いに行ったブックマーケットでたまたま見かけて買ったもの。
お目当ての漫画がなくてね、1冊2冊だけ買って買えるのもなんだか寂しいから、どうせ100円(古本)ならと思って枯れ木の賑わい程度の気持ちで買ったんだけど。
箱の中の海といい楽園の魔女たちといい、この人の書く話は好きなものばかりだったから、きっと損はないだろうと思った。
いやー予想に反してすらすら読んでしまった。あっという間に3冊読破。ちょっとずつ期間をあけて読むつもりだったのに。
上述の2作とは趣の違う話だけど、やっぱりと思う部分もあって(全体に漂う雰囲気とか)、苦手な恋愛ものだけどすらすら読むことができた。
わりと甘めの話なんだろうけど、嫌味もないので砂も毒も吐かずにすんだ。 -
友達に貸したら、冒頭2ページ目くらいで、あまりの甘さに読み進められなかったよ、と失笑しながら返された。
そんなに、甘い、かなあ…。
これが、コバルトだと思うのだけど。
エネアドの3つの枝シリーズの一作目。
昔、自分のことをこぶたと馬鹿にした男を見返してやろうと、かわいく変身した主人公が、その彼と恋に落ちてしまう、王道なんだけど、王道だからこそきゅんきゅんする作品。 -
このシリーズは3連作なんですが、この作品は女の子と男の子の性格がいいです。
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樹川さんという人となり(後書き)と本文を見ると、大変興味深いなあと思う。
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シリーズ1作目