白い花の舞い散る時間 (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 147
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086006477

作品紹介・あらすじ

顔も名前も知らないチャット仲間のアイリス、シャドウ、ララ、ミスティー、そしてミズキ。彼女たちが知る情報は、同じ塾に通う高校生ということだけ。そんな彼女たちがアイリスの呼びかけで、実際に会うことになった。オフ会の場は、人里から離れた古い洋館『ムラサキカン』。匿名性を保つため、新たな名を振り分けていくが、その場に現れたのは…?偶然か必然か、少女たちの運命は動き出す!2005年度コバルトロマン大賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  •  「だから、あたしたちはそれぞれまた新たな仮面をつけて会ってみましょうよ。
     本名でもハンドルネームでもない、新たな名前を用意するの。」


    という、「リリカル・ミステリー」です。コバルト文庫です。

    同じ塾に通っているというだけの共通点を持っていて、しかし互いの顔も知らない5人が、
    本名を隠したままオフ会を開催する。
    舞台は人里はなれた洋館「ムラサキカン」。

    さて、誰が誰なのか?


    というお話だと思ったら、本命はそこではなくて、それぞれの家庭環境がみんな特殊で、あれ、ちょっと共通点が・・・?
    というお話でした。

    冒頭の展開から知能的かけひきな物語を期待してしまったのでちょっと肩透かし。
    語られる家庭環境から導かれる物語を考えるというのはミステリっぽくて良かったけど
    ちょっと後味悪めなラストでカタルシスがないのですっきりしませんでした。

    米澤穂信関連のストリームで褒められていたので、期待しすぎだったかもしれません。


    悪い意味でのコバルトっぽさはあんまりなくて
    良い意味で子供向け少女小説しているのでこれはこれで。
    デビュー作なので多少文章がこなれてないのはスルーして、もう1冊読んでみます。

  • ミズキと名乗り、同世代の少女たちとネット上で交流してきた主人公。ある日、四泊五日のオフ会が提案され、参加することに。そこには大きな力が働いて……。

    コバルトはたまにこういう唸らされる作品があるから読むのをやめられない。
    かわいい表紙とは裏腹に、けっこうズドンとくる話でした。四人の間にはいつもなぞが漂っていて、そこはかとなく不気味。副題のリリカルなんていうかわいいものではなかったです。読後もあまりいい気分ではなかったのですが、甘くないこの感覚はなかなか好きでした。
    他の作品もチェックしようと思います。

  • 大好き。
    まさかああなるとは…。読書中、「え、えええええ?!」という感じだった。
    ううーでも何も言えないー

  • こちらも最後の方でびっくりした結末でした。

  • 人に「試しに読んでごらん」と勧められて読んでみたのだけど…物語の始まりからは想像もつかない結末と、この奇妙に収まりの悪い読後感は何なのだろう?そして、表紙に「リリカル・ミステリー」とあるけど、これってリリカルなの?ミステリーなの?

  • チャットで知り合った5人
    別の名前を名乗り会うオフ会
    足りないのは誰?

    ミステリーな部分があり楽しめました。

  • 何故か何度も読み返してしまいます。

  • すごくおもしろかったです。
    普段コバルトを読まない方にもおすすめしたいです。

  • 大絶賛される理由がよくわからず。
    コバルトには向いてないんじゃないかなー

  • 私が初めて買ったコバルト文庫の本。まんがタウンで載っていて、絵も綺麗だったし賞もとっていたから買ったのよね〜。
    えー、ミステリーを読むのは初めてだったの。すごく結末に驚いた。信じられないというか、整理できなくて読み直したww個人的には中々面白いというか最高に面白い本でした。えっと、好きなキャラは・・・みんな好きかも。それぞれ重荷があるというかそういうの、好きだからねー。

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