- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086010221
感想・レビュー・書評
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リディアがピンチに陥ったら必ず助けに来てくれるエドガーが素敵ですね。
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フェアリードクターとして活躍のリディアも楽しめた巻でした。
なんかシンデレラ並にいびられていました。
両思いの二人のラブがぎゅうと詰め込まれていて、いつもと違う感じでとっても楽しめました。 -
現実逃避用
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“「小間使いだからといって、特別扱いはしません。奥さまのご用のないときは、ほかの仕事もしてもらいますからね」
リディアの立場は、いちおうは奥さま付きの小間使いということらしい。とすると、オートレッド婦人のそばに仕えるのだから、やはり夫人の深い考えがあってのことなのか。
「あの、あたしのこと小間使いにするよう、オートレッド夫人がおっしゃったんですよね」
ミセス・ボイルは、わかりきったことをと言いたげに眉をひそめた。
「当然でしょう。さっそくですが、奥さまのお部屋にお茶を届けてもらいます。毎日この時間です、おぼえておくように」
「はい」
「それから、奥さまはここ数日、部屋にこもっておいでです。そういうときは、あなたが入っていいのは控えの間まで。奥のドアを勝手に開けてはなりません。控えの間で声をかけて、お茶を置いて下がりなさい」
「え、どうして部屋にこもっていらっしゃるんですか?」
「よけいなことは訊ねなくてよろしい」
「……はい」
「ご用がないか、食事とお茶の機会に忘れず訊ねるように。それ以外は、どんな急用だろうと奥さまに声をおかけすることはできません。いいですね」
となると、夫人と顔を合わせることも、どういう花嫁修業なのかと問うこともできない。”
婚約者としてどう振舞えばいいか分からないリディアが可愛い。
どこまで打ち明けていいのか、とか。
花嫁修業で行った先で勘違いから小間使いをさせられるリディア。
身分違いのせいで起こる問題を先走りで体験させられるような。
方法は別としてリディアを庇うエドガーの必死さが、それだけリディアが愛されてることを物語って。
“「でもね、またロンドンでお目にかかれるよ。きみへの感謝のしるしだと、舞踏会に招待してくださったんだ」
そのカードは、招待状だった。
直筆で、ヴィクトリア・Rと書いてあった。
「よかったね、リディア・女王陛下から直々に、拝謁と社交界デビューを許されたようだよ」
え?女王陛下?
「今回は、おしのびでオートレッド夫人を訪ねていらっしゃったんだ」
おしのび、って、でも……。
「あの、夫人はアレクサンドリーナって」
「ええ、アレクサンドリーナ・ヴィクトリアよ」
「ええっ、こ、公爵夫人が……!」
リディアは両手を頬に手を当てたまま硬直した。
うそ、あたし、平気でいろんなことしゃべったわ。愚痴とか言ったような気も……。
おまけに、お見送りもできなかったのに。
「これで僕も、婚約者を紹介できたわけだし、きみもお目通りがかなった。あとは堂々と、このとくべつな招待状を手に、宮廷へ乗り込んでいけばいいだけさ」
「で、でも、作法が……」
「基本的なことだけ知ってればいいから、メースフィールド公爵夫人が戻られてから教わっても間に合うよ。それにリディア、振る舞いを注目されるのはきみじゃなくて僕の方らしい。なにしろ、女王陛下に目をかけられた女性をダンスに誘わなければならないんだから」” -
社交界への不安
結婚への不安を抱えるリディア
その不安を素直にぶつけられない姿に萌えるw
えぇ娘さんですよ
急がないであげてねエドガー! -
2010年5月3日
飛ばして読んでいたものを今回読破 -
だいたい予想がつく感じ。
薔薇の花冠。 -
やっとリディアの記憶も戻り、結婚が決まったエドガーとリディア。貴族に嫁ぐ苦労をしみじみと感じていたリディアは、堂々と社交界デビューできるようにメースフィールド夫人のもとで教育を受けることになる。しかし花嫁修行に訪れた屋敷でなぜかメイドとして働くことになってしまい・・・。おまけにエドガーのもとには婚約者を名乗る令嬢ルシンダが現れ、彼女はなんとリディアが教育を受けるオートレッド夫人の姪だった。屋敷の中にあるというリガードネックレスを狙っているのは何者なのか?エドガーはリディアを守れるのだろうか?
今回は宿敵が出てこないので安心できるかと思いきや・・・他のメイドたちにいじめられても、けなげに振舞うリディアが切ない。メイドの仕事をしているせいで、エドガーにつりあわないという彼女のコンプレックスはますます増してしまいます。何とかしてリディアを救おうとするエドガーですが、空回り。でもリディアに代わって樽を洗うシーンにはどきんとしました。そういうのにとことん弱いんです(笑)カッコよすぎた・・・。とうとう彼がリディアへの仕打ちにキレて、メイド頭に怒鳴る場面も印象的。本当にリディアのことを大切に想ってるのがわかって安心しました。それに最終的にはリディアがエドガーを頼れるようになって良かったですv
ビリーは最初から何か胡散臭いとは思ってましたが、まさか中尉だったとは・・・!ただの女タラシかと思ってた(笑)もちろんエドガーの方が上等ですけど。今回もレイヴンは天然ですね。一生忘れないって、ちょww
寝ているリディアの枕元で、魔法をかけるのは僕の役目だからいつものままでいいとささやくエドガーにきゅんとしました。この頃彼が素敵になってきたよー。プリンスの記憶を持つエドガーをリディアが受け入れられることを願います。 -
09.12.26 読了。