伯爵と妖精 愛の輝石を忘れないで (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086014717

作品紹介・あらすじ

プリンスの組織からリディアを護るため、そして二人の将来のため、決死の覚悟とともにリディアと離ればなれになることにしたエドガー。アーミンとともに組織に入り込み、プリンスになったふりをするのだが…。一方、リディアはフランシスや仲間たちとともに妖精国に向かう船に乗り込むのだが、船には危険すぎる罠が仕掛けてあって!?信じる気持ちは永遠に不滅!二人の愛に奇跡が起こる。

感想・レビュー・書評

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  • 宝石はサーペンティン、ペリドット
    妖精は女妖鬼ブーヴァンシー

  • つつついにー!
    解放されてしまったー
    疑わない話はとてもよかった
    エドガーは汚れ役ばかりだなあ
    モノローグばっかりなのはなんか疲れるけど、そして宝石がたくさん出てきて混乱するけど、なんとかついていっている

  • 【伯爵と妖精24作目】
    ついにエドガーがプリンスに!?次作も楽しみ。
    ケルピーとアーミン、ロタとポール、ケリーとレイヴンの組み合わせって意外とアリかもなー。

  • わぁ…またまたいいところで続くかぁwエドガーが幸薄すぎて不憫。フランシスとニコは一体何を隠してるんですかー!

  • シリーズ第23巻。エドガーとリディアが別行動をしていても回想シーンを上手く使っていて、あまり読み手も寂しくなりませんでした。次回が気になる!

  • 表紙がキラキラしすぎていなければ★5つ……というのが結構な本音。

    ラスト、エドガーがプリンスを解放するシーンがやるせなくてせつない。
    後の巻を読み進めていると、まだエドガーがエドガーだけだったときのモノローグを思い出してせつなくなっちゃう。
    リディアたちの乗る船を逃がすシーン。

    早く、リディア。
    テランが追いつけないように。

    急いで、リディア。
    僕が追いつけないように。

  • どんどんコメディ要素が減っていくなか、ニコとレイヴンは大切な要員になってきましたね。
    まあきっと最後はみんなハッピーになるんだろうな。ユリシスあたりも、改心して仲間になるか、悲劇的な最期を迎えて万々歳の終わり方なんだろうな。
    なんてことは感じるわけですが、現時点ではどうやってその着地点に向かっているのか分からないわけで。そういう意味ではどきどきしました。
    ただ、このシリーズの読者としては言ってはいけないことなのかもしれないのですが、エドガーとリディアが夫婦になってから、少し物足りなく感じてしまいます。
    プレイボーイなエドガーの本気の口説きに落ちないリディアが好きだったのかもしれません。
    なので、本当は感動的なはずのあのシーンも、うーん……。さらりと流してしまいそうになりました。それよりも、アーミンとケルピーの間柄の方がよほど心打つものがある気が……。
    ああ、こんな私はこのシリーズの読者失格かもしれませんね。

  • リディアはエドガーの欠けた伯爵家の仲間と共に妖精国へ
    一方エドガーは組織を内側から壊すために、そしてプリンスを打ち消すために、単身組織に潜り込むだけでなく、最後には遂にプリンスの記憶に手を出してしまう

    離れてしまっても繋がってる二人が、信じ合ってる姿が素敵

    エドリディが離れてしまう前と後の話が交錯してるんだけど、それがまた二つの差を引き立てて、読んでて切ないような苦しいような
    あと、子犬の話は微笑ましいけど、組織の中で、その記憶と子犬を拠り所にしてるエドガーが切ない!
    でもリディアとの思い出をより確かなものにするものとしては大事だったよね 組織の中に居ると悪の力も強まって、精神的疲労が大きいだろうし

    で、エドリディが大変な一方で、ポールとロタが少しずつ近づいてる気がする
    ロタはまだ自覚してないみたいだけど、ポールは自覚したね
    二人もまた幸せになれるといい
    ケルピーとアーミンもまた、恋とは違うけど、別の形で、惹かれ合ってるとまでは言えないけど、支え合ってるとも違うけど、近づいてるね この二人もどうなるのかな

    あと、最後のレイブン、ニコが肩に乗って、しっぽを首に巻き付けられて、嬉しそうなのがなんともいえない

    これからもっと大変になるだろうから、小さな幸せがより一層大事になるのかな

  • 読んだつもりになってましたが、その前で止まっていましたねw

    プリンスの組織を内部から壊滅させるため、エドガーは単身組織へ。リディアは彼のいない伯爵家を取り仕切り、残った仲間と共にエドガーを探しつつ、妖精国を目指します。互いが離れても、必ず気持ちが通じ合っていると、信じている姿が描かれます。

    エドガー、本当に人間的になりましたね。虚無的だったところがずいぶん変わったと思います。

    組織も黙っているわけではなく、前の巻で、ナックラヴィーを放ったテランはリディアを狙って、彼女たちが船に刺客とも言うべき妖精を送り込み、リディア達が仲間割れして殺し合うよう罠をはります。

    一方ユリシスもエドガーと接触して張り合っているテランを排除しようと目論むのですが…。

    リディアが伯爵夫人としてみんなの精神的な支柱になっているのが彼女の成長を感じさせます。

    クライマックス、船上で再会したエドガーとの場面では、思わずホッとするほど幸せそうな様子が。事態は緊迫しているにもかかわらず嬉しくなっちゃいます。

    レイヴンにはケリー ロタとポール そしてアーミンにはケルピー。それぞれに恋の気配があっていい感じ。

    切迫した状態の中でも、リディアの回りはどこか明るさがあって穏やかな風が吹いているよう。早く妖精国が見つかるといいね。

  • 文庫は旅行用、と取っておいた挙句、一年も放置してしまった…。
    物語もいよいよ佳境です。
    ブリンスを装い、組織に身を投じたエドガーとは、もうある程度の決着がつかないと会えないんじゃないかと思っていただけに、ちょっと驚きの展開。

    それぞれの恋の行く末も、何となく見えてきた感じですが、徐々にアイテム(アイテムゆーな)も増えてきたことですし、ラストへ向かっているな、と感じました。

    仔犬のエピソードは心温まりましたね。
    それを拠り所にするエドガーが切ない。
    それだけに、余計に仔犬の存在が引き立っていますが。
    最後の最後に、プリンスとの戦いに臨むエドガー。
    これ以上まだ苦しい展開が、と思うと結構しんどいわ…。

    そんな主人公夫妻の苦難とは別に、ポールとロタがいい雰囲気。
    ポールはもう自覚しているんですねえ。
    ロタは無自覚なようだけど。

    レイヴンとニコとケリーのトリオも可愛いです。
    今のニコには、本当にレイヴンはなくてはならない存在。
    そんな人に彼がなったと知ったら、エドカーは本当に喜ぶだろうな。
    勿論アーミンも。

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著者プロフィール

三重県出身。『パラダイスルネッサンス楽園再生』で一九九七年度ロマン大賞佳作に入選しデビュー。「伯爵と妖精」シリーズ、ベストセラーとなった「思い出のとき修理します」シリーズ、「異人館画廊」シリーズ、『がらくた屋と月の夜話』『まよなかの青空』『あかずの扉の鍵貸します』『ふれあいサンドイッチ』など著書多数。

「2023年 『神さまのいうとおり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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