暁の王子 リダーロイスシリーズ(6) (リダーロイスシリーズ) (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
3.60
  • (11)
  • (8)
  • (31)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 126
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086116961

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • リダーロイスシリーズ、完結編です。
    ……こう終わるしか、なかったんでしょうね……
    真実を知ったところでエマは今さらとめられないだろうし、リダーロイスとしては立場もあるし、魔女を許せるわけもない。夕香里を助けなければいけないし…。

    誰が悪いとか考えても仕方のないことだとは思うのですが…やっぱり愚かなのは龍の方だと思う。
    翔には過去に干渉しないようにと嘘をつきながら、自分たちはエマの存在に気がついたら排除しようという…。
    あの夫婦も、少し考えればもっと違ったと思うのだけど…
    …そんなこと言ったら、ストーリーは何もできなくなりますが。

    「扉を待つ姫」ではお花畑な頭の中に思えたフロルメイですが、ここでようやく彼女が素晴らしいと思える行動をとりました。セインだけでも救われて先が開けたのはよかったです。

    最後の童話風の追記が、とても幸せを感じられました。よかった、夕香里。

  • 所在:実家

  • タルスとイマラの遺した言葉が、エマに届いていれば・・・と願わずに居られないラスト。
    竜が人に寄せる想いの強さと、決して勧善懲悪ではないエマへ与えた夢が印象に残りました。

  • ある事情から人間界に逃れていた王子が国を取り戻し、国を滅ぼした魔女と対決する物語。
    基本的にはベタなファンタジー。ラノベらしくはあるけど、女物(ex.コバルト)と男物(ex.スニーカー)を足して二で割ったような雰囲気です。
    作風は(今よりは洗練されてないけど)榎木さんらしく読みやすく明るく前向き。
    龍と魔法使いシリーズでも思ったけど、すごい深刻な展開でも読んでてあまりダメージを受けないんですよね。
    それを「軽い」と言われるのはまた個人の好みなので、ひとそれぞれでしょう。

    リダーロイスはずっと気になってたシリーズだったので読めて良かったです。
    他のシリーズ以上に龍がかっこよかった。
    特に某夫婦は…!
    素敵すぎて涙が出ます。
    人間側に完璧なキャラがいないのと同様に、龍たちも不器用で必死で。
    誰かを信じたり、思ったり、愛したりすることは、途中どんな悲しみや苦しみを与えられたとしても、最後に幸福をもたらしてくれるのだと。
    どんなに運命に嘲笑われたとしても自ら考え戦わなければならないのだと。
    国はもちろん、龍や精霊や、エマにさえ、長い暗い夜が明ける「暁」をもたらした王子は示してくれたのだと思います。

  • 読了日不明。未所有。記録不在のため感想割愛。

全6件中 1 - 6件を表示

榎木洋子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×