箱のなかの海 (コバルト文庫 き 5-11)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 136
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086143974

作品紹介・あらすじ

独身で建築家の、ちょっと風変わりなぼくのおじ-カズおじさんが、ある日、黒くて不格好なラジオをくれた。大きなダイヤルと立派なアンテナがついた年代物のやつだ。すっかり夢中になってダイヤルをいじっていると…不思議な物語が聞こえはじめたんだ。妖怪ラジオから流れる珠玉の連作メルヘン・ファンタジー。『理想宮-K氏の一日-』を新たに加え、貴方の琴線に夢を送信する。

感想・レビュー・書評

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  • コバルト連載当初から大好きな作品です。
    落ち込んだときや、疲れたときに読む、精神安定剤のような存在。

  • おじさんから貰った古いラジオから流れてくる不思議な物語。
    童話めいた物語がただ並ぶのでなく、ラジオから不意に流れるというのがいいのです。主人公の少年の日常描写もいいのです。綿密に絡み合うのでなく、バラバラでもない。そんなバランスもいいのです。

  • 毎夜、ラジオから聞こえてくる不思議な物語。
    短いお話がいくつか入っているのですが、どれも素敵なお話でした。
    ラジオをきいている主人公の男の子の日常話も面白い。
    この本は私の宝物です。

  • 大好きで時たま読み返す一冊。
    船の模型作りが趣味な田舎の男子中学生の日常と、叔父にもらったラジオから聞こえてくる不思議な物語を綴った連作短編集です。
    登場人物がみんないとおしく(模型オタクで飄々とした主人公がステキすぎる!)、間に入る物語も一つひとつ趣が違って、それぞれに美しい。
    装丁や挿絵も含めて、素敵な本です。
    ハードカバーにして復刊してほしい!!

  • 恋愛教本で有名なコバルト文庫ですが、これにはほとんど恋愛が絡んで来ません。

    短篇集で、短い童話が入っています。
    コバルトじゃなくて、ハードカバーの児童小説とかに向いてそうだなぁとしょっちゅう思っています。
    樹川さとみ先生の先品が好きな上にイラストレーターさんがものすごく好きなので私の大事な1冊です。

  • 主人公の少年より、不思議なラジオから流れる短編集が主な本です。
    ただの短編集ではなく、主人公がラジオから流れる物語に耳を傾けている感じです。
    物語のジャンルはバラバラなので、好きな物語が一つは見つかるかと。
    砂漠の少年と謎の男の物語、
    一人ぼっちの妖精と樵の物語、
    不思議な豆と男の物語、etc....

  • 何度も読み返したくなる本です。

    短編集なんので、寝る前に一読、どうですか?

  • ひそかに、文庫本をハードカバー加工する趣味の人にオススメの一冊。

  • 好きすぎる…運命の一冊。

    中学生の頃に講読してた雑誌のコバルトに連載されてるのを見て一目惚れした。
    (その頃から漫画やラノベ(当時はまだそうは呼ばれていなかったけれど)が好きだったんだと思う)
    なんの話だったかな、マメの話あたりだったと思う。
    それで文庫になったのを見かけて何気なく買ってみたんんだけれど、初めから通してちゃんと読むとよりいっそう引き込まれた。
    これは誰にでも自信を持ってすすめられる1冊。
    実際、友達にも貸したりしてたなぁ。
    カズおじさんが好きでね、大人になったらあんな大人になりたいと思っていた。

  • 短編集です。中学生のときに買ったものなので、
    今から手に入れるのが難しいかもしれないのですが、
    今でも私は大切に持っています。
    クリスマスになるとこの本の「薔薇のあしあと」という
    作品が読みたくなる・・・。
    中学生のまさゆきクンと不思議な(?)ラジオの話。
    ほのぼのしたものがお好きな方はどうぞ。

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