ベン・トー 3 国産うなぎ弁当300円 (スーパーダッシュ文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086304672

作品紹介・あらすじ

半額弁当争奪バトルに青春を賭ける高校生・佐藤洋。ある日、佐藤は自分に凄腕の『狼』の証である二つ名がついていることを知る。しかし、その名は理想とはかけ離れた悲惨なものだった-!同じ頃、戦場に圧倒的な力を持った双子の沢桔姉妹が現れ、次々と弁当を奪取していく。彼女らには訳ありの過去があり…!?さらにHP同好会に迫る死に神の魔の手に槍水が最大の危機を迎える!-半額シールが舞う時、『狼』たちの咆哮が上がる!空腹を力にただ前へ!力の限りその手をのばし、弁当と勝利をつかめ!庶民派シリアス・ギャグアクション、人気もうなぎ昇りの第3弾。

感想・レビュー・書評

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  • 半額弁当を巡って争う「狼」の一員として二つ名を得た佐藤。その名に恥じない活躍を見せるが、憧れの先輩である槍水は体調不良で寝込み中。沢桔姉妹が恐るべき壁として、彼らの前に立ちはだかる!
    「半額弁当」というばかばかしさに対して、ふざけることなく真っ正面から描く清々しさを楽しむ作品ですが、今回もその弁当のうまそうなこと!たまらん〜。食べ物って、こんなおいしそうなんだよね、と思わせてくれる描写が素晴らしいです。今回は、ゲームも楽しそうだった。桃鉄やりたくなります。

  • 今回はなかなか熱い展開だったんじゃないだろうか。
     オルトロスという双子の狼のような、犬のような雰囲気の強い奴が出てきて誰もが勝てない。槍水も負ける。
     オルトロスは10年前からスーパーで戦っていて、あまりに勝ちすぎてしまい、周りの狼達から無視される。弁当は取れるが戦えない。二人が弁当を取ると、周りでは楽しそうに戦う。そんな屈辱を受けたのだ。その作戦を考えたのが、ヘラクレスの棍棒という男。ヘラクレスはオルトロスが復活したと聞き、西区に来て佐藤達を作戦に誘うが無視される。西区の狼は戦わずして食べる半額弁当に興味はないのだ。誇りを持って半額弁当を争っている。
     ヘラクレスの話を無視して、佐藤達が戦い始めるシーンはかなりカッコよかった。変態という二つ名がついてしまったが、嘘のようだ。
     だが一つ気になるのは、ヘラクレスは嫌な誇りのない狼だが、もっと早く登場させて嫌な雰囲気を出して、最後の戦いでのカタルシスを増やして欲しかった。ページの都合もあるのだろうが、その方が1冊の小説としてまとまったと思う。
     今回の騒動をややこしくさせているのは、実はあせびの撒き散らした風邪が原因だ。これからどんどん絡んでくるんだろうな。

  • 半額弁当を巡る物語です。
    とにかく、腹が減り、セガサターンを起動したくなる小説です。
    今回のメインキャラは、主人公佐藤の幼馴染の著我が居る学校の生徒会の会長&副会長ですね。
    前巻の続き的に、佐藤がパンツ一丁で走り回っていたのと、著我が学校に潜入したことを相殺して学校同士の仲が悪くならない状態になったところから開始です。
    あと、新キャラの井ノ上あせびがある種のキーキャラですかね。
    この子のおかげで、槍水先輩も著我も佐藤も散々な目に会いますし。
    佐藤も二つ名がようやく付いたんですが…厄介な二つ名が付いています。
    会長&副会長はオルトロスという二つ名をかなり昔から持っていてコンビの戦闘がアホみたいに強いです。
    で、地元で食らい付くしたところで、佐藤たちの領域に侵攻してきます。
    オルトロスは過去に別の地域で半額弁当の争いでトラウマがあり、そのトラウマをほじくり返してオルトロスを潰しに来るやつも居るのですが…佐藤たちの居る地域でそれをやろうとしたところ、バカにされ無視されトボトボ去っていくわけですが、この辺が読んでてすごくいい気分でしたね。狼たちは強いです。
    佐藤と槍水の関係がちょっと変わってきてるのかなとも思ったり。
    ところどころ爆笑しながら読んで居たわけですが、非常に楽しくていいです。
    夜中に読むと腹がへるので注意。

  • 半額弁当を巡ってマジバトルって素敵な設定に惹かれて読み始めて、最初はけっこう楽しく読んでたんだけど、だんだん何となく読まなくっていった。
    真面目にバカやってる感じとか、無駄な熱さとか好みだったんだけどねえ……
    読んだ後スーパー行くとカゴを見る目が変わる。

  • 9784086304672 292p 2010・6・13 9刷

  • 913.6 ア ③ 登録番号9542

  • アニメ最終回まで。アクションを字だけで追わせるのは、やっぱり少し難しい。
    でも小説だからこその良さも多々ある。ギャグなんかは輝くよね。

  • ベン・トーではじめて泣いたエピソードである「オルトロス編」が収録されています。

    終盤の展開に感極まって、思わず「そういうことか…」と呟いてしまったほど。この巻でベン・トーという作品が大好きになりました。

  • 話がすすむたびに主人公がアレな感じになってる気がするw

  • この作者、巻を重ねるごとに弁当の描写が上手くなってきている気がする。
    先輩がゲットしたチーズカツ弁当を食べる描写がすごい!
    夜中の小腹が空いた時間帯に読んだら軽い拷問だったw

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著者プロフィール

アサウラ:『黄色い花の紅』で第5回スーパーダッシュ小説新人賞・大賞を受賞、同作でデビュー。代表作『ベン・トー』はTVアニメ化を果たした。他代表作は『デスニードラウンド』(オーバーラップ)など。

「2022年 『リコリス・リコイル Ordinary days』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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