ベン・トー 7 真・和風ロールキャベツ弁当280円 (スーパーダッシュ文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086305945

作品紹介・あらすじ

半額弁当争奪バトルに青春を賭ける佐藤洋は、ひょんなことから未曾有の経済危機に陥り、「変態」の二つ名を体現する日々を送っていた。そんなある日修学旅行で槍水が不在になる間、佐藤は彼女の縄張りであるスーパーを託されることに。しかし槍水と入れ替わるようにHP同好会に烏頭みことと名乗る美人OGが現れ、佐藤は彼女に翻弄されてしまうのだった。烏頭はかつてHP部が解散するに至った原因は槍水にあると告げるのだが-。毒を食わらば皿まで!「狼」の誇りを持って落とし前はきっちりつけろ!庶民派シリアスギャグアクション第8作。

感想・レビュー・書評

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  •  OGの烏頭が現れて、HP部の過去が少し分かる。烏頭が槍水に妬いて、それを止めようと金城が部を辞めた。そして騒動が治っても金城は部に戻っていないし、他の部員も佐藤が入った時にはいなかった。その辺りの謎もあるので、他の部員もこの調子で出てきそうだ。
     闇を感じる美人は好きだ。なので烏頭はまた出て欲しい。
     佐藤は相変わらず「変態」の二つ名で知られていっていて、新しい二つ名がなかなかつかないな。かなり強くなってきているのでそろそろだと思うのだが。
     この小説は合間に挟まれる、佐藤の過去が面白い。でもあれを長話でやるとつまらなくなってしまうのだろうか。
     オルトロスの使い勝手がかなりいい。ネタとしてもキーパーソンとしても結構使えるキャラだ。ボケツッコミが二人で完結しているのもまとまりがある。

  • 半額弁当を賭けて争う「狼」たちの争い。今回は、「氷結の魔女」がいない中でのサトーたちの戦いでした。……つか、前半は……(笑)先生はあいかわらずですのう。いつも背後にいてくれた「氷結の魔女」がいないだけで、こんなにも頼りなくなるのか。そこからの立ち上がりが燃えました。

  • 評価:☆4.5

    庶民派シリアスギャグアクション第8作。

    親からの仕送りが途絶えて経済危機に陥る佐藤。目をギラつかせる化け物こと白粉(平常運転)。
    槍水先輩が修学旅行で不在の中、かつてのHP同好会のメンバーである烏頭みことと名乗る美人OGが表れて佐藤を翻弄する。

    概要はこんな感じ。
    もう前半の佐藤に餌付けをする白粉が面白すぎてww
    フランクフルトとか食べさせるのは王道だけど、佐藤が諸事情により全く気づいてないのが笑えるw

    そして明かされる驚愕の真実。
    マラソン大会の存在理由、それは――

    つ『ブルマを穿いて走る女の子のケツを長時間眺めるため』

    アホかwwww
    自分では学生時代にその境地まで達せなかったぜ・・・矢部くんのブルマ知識には感服せざるを得ないw

    太陽と息子をSANと書くと思っている佐藤父、高段位桜桃少年団(ハイクラスチェリーボーイズ)、格ゲーで弱パンで女キャラの声を愉しむ矢部くんetc・・・こいつらまともじゃねぇ!w

    そしてそんなコミカルな前半とは打って変わって熱い後半。
    槍水先輩がいなくても、いやいないからこそ狼としての誇りと矜持を奮い立たせて烏頭に向かっていく佐藤の姿はカッコよかった。
    それが今まで戦ってきた人達に助けられてというのだから尚更。そういうのも強さの一つだと思うな。
    オルトロスの純粋な狼として強者を求める姿も、普段との姿とのギャップもあって熱くていい。

    丁度腹減ってるときに読んだのでロールキャベツの描写には思わず唾液が・・・(笑)

    HP部崩壊の真実の一端は明らかになったけどまだ全貌は見えてないので、それはこれから明かされていくのでしょう。
    狼達の戦いは続く。

  • 913.6 ア ⑦ 登録番号9547

  • 烏頭みことがメインの巻。HP部崩壊の真相に迫る。
    展開はややシリアスだが、ギャグ要素もしっかり取り入れていて、ベン・トーらしいと思った。

    ロールキャベツ弁当が食べたい…。

  • 読むとロールキャベツが食べたくなる。槍水はほぼ出ないが、みんなが格好良い巻。

  • 今回はウルフズベインこと烏頭みこととの戦い。
    烏頭は、旧HP部だった先輩だが、HP部崩壊に関わっており、敵か味方かわからないまま洋に接近してくる。
    目的を隠した烏頭と、その独特の戦い方から、陰気な展開でいつもの熱血さはあまりない。いつもなら1度負けても2度目でリベンジするが、今回は何度も負け続ける。
    珍しく魔導師が登場するが、修学旅行のため槍水仙がほとんど出ないことが残念。

  • 相変わらずいろんな話がこれでもかと詰め込んである。
    今回のメインのおかずは新キャラ、烏頭を中心としたハーフプライサー部崩壊にまつわる話。やや大人の話でチェリーたちには少々重めな内容。流石のヨー・サトーも食欲を失うありさま。添え物で白梅梅、彩りにブルマ、修学旅行ネタ、ガチホモ…。
    女子部屋と男子部屋の間に教師部屋を挟むのって全国共通なんだね(笑)

  • 茶髪、出番少ない割りに美味しいとこもってきすぎです。

  • 今回は著莪の出番が少なく、仙も不在なため烏頭といった初登場のキャラが目立つ、あと白梅様。
    他の方も言っているが原点回帰の一冊。ストーリー的にも争奪戦とは? 狼とは? を思い出させてくれる。洋の武勇伝も健在。んぅ~~~。
    ただある意味今回の話の中心である魔術師の戦いが無かったのが消化不良といえば消化不良か。

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著者プロフィール

アサウラ:『黄色い花の紅』で第5回スーパーダッシュ小説新人賞・大賞を受賞、同作でデビュー。代表作『ベン・トー』はTVアニメ化を果たした。他代表作は『デスニードラウンド』(オーバーラップ)など。

「2022年 『リコリス・リコイル Ordinary days』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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