カンピオーネEX! 軍神ふたたび (ダッシュエックス文庫)

  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086313018

作品紹介・あらすじ

六人のカンピオーネが消息を絶って、五年後。
行方不明のアイーシャ夫人が『空間歪曲』なる傍迷惑な超常現象を起こし、軍神ウルスラグナも甦る。
護堂と仲間たちはウルスラグナとその主ミスラが拠点とする『無限時間の神殿』に乗り込むが、
アイーシャ、ミスラと時間神ズルワーンの裁きで『カンピオーネになる前の一六歳』に巻き戻される。
そこは『倒せる神のいないパラレル地球の18世紀』だった。
個人の力では埒が明かない護堂達は、魔術結社カンピオーネスを創設し、
護堂は『総帥チェーザレ・ブランデッリ』と名乗る。
そのころ、世界中を破壊しまくる神獣軍団が誕生する。アイーシャとの関係はあるのか。
そして、世界を破壊する神獣に対し、護堂は意外な存在と共闘をすることに。
『カンピオーネ!』と『神域のカンピオーネス』を繋ぐ、神話ファンタジーの幕が開く。

感想・レビュー・書評

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  • 【電子書籍】草薙護堂の物語再び。とても面白かった!!5章読み進めて鳥肌がたった。「神域のカンピオーネス」とは、なるほどこうやって繋がってるのか!そしてついにエリカとの子どもまで…。大事な人との別れは切ないけど、まさに大団円。これからも護堂は愛人達と、わいわいやりながら波瀾万丈でも幸せな道を進んで行くのでしょう。全22巻にわたる名シリーズ、素晴らしい作品でした。

  • 護堂と少女たち再びと言うことで、カンピオーネの後日談的お話。
    別作品での伏線回収的なお話でもある。

    内容的にはいつもどおりの楽しさ。
    でも護堂とあの神との再戦云々よりも、この作品に限っては、やっぱりアレな場面が楽しいなあ。
    いや、本編でもキスしかしてないのにやたらエッチイかったわけだけど、あれから5年みんな大人になって普通に身体を重ねてるわけで、やっぱりエッチだ。
    むしろこの方があっさりしてる気もするな(笑)

    あと、相変わらずアイーシャさんが迷惑すぎて笑った。

    いつか護堂の子供達も本編に登場するんだろうな。
    そんなお話を待っている。

  • 追加エピソードと言うより後日談という印象が強い一冊。
    本編最終巻で護堂は魔王殲滅の運命を引き継ぎ、様々な多元世界を旅することになったのだけど、だからといって芯の部分が全く変わっていないのは何とも彼らしい。いや、女性の扱いは大きく変わってはいるんだけども
    と言うか、遂にひかりまで護堂の愛人に成りましたか。この巻での出番は少ないけど、自分に求められる役割を如才無くこなしつつその合間合間にアピールを差し込んでくるのは流石というか。

    この巻では本編では際限なく暴れまわった護堂を中心として、彼らならではの「らしさ」に溢れた振る舞いが隅々まで描かれているね

    「らしさ」が存分に描かれているなら、その筆頭はやはりアイーシャ夫人
    この巻で彼女は騒動の発端として始まりつつも被害者に周り、でも最後にはやっぱり騒動の発端に戻る。そのカンピオーネの中でもハチャメチャなアイーシャの振る舞いは何とも彼女らしいね

    また、四人のヒロイン達は相も変わらずな可愛らしい様相を見せるのだけど、その中で最も大きな変化が生じたのがエリカ。まさか彼女がつわりに苦しむ場面が描かれるなんて思いもしなかったし、母親になる展開が有るなんて欠片も想像してなかったよ
    これが時の流れかと驚きはしたけど、やはり護堂を中心とした彼女らは普通に過ごすなんて出来ないわけで……


    今回敵となるのはウルスラグナ。物語の始まりの敵であり、ある意味本当の最終巻とも言えるこの巻で再び敵として立ちはだかるとは
    あの時の護堂は無能力の一般人だった。それが今では幾つもの能力を有した魔王であり、ウルスラグナと対等に戦うには申し分ない立場になった
    十の化身のオリジナルであるウルスラグナ、その能力を簒奪した護堂。二人の戦いはある意味ラーマとの戦い以上に面白いものになったね
    面白い戦いだからこそ、どちらが上とか強いとか決める必要は実は無くて。最後は相打ちになった二人。でも、起死回生の能力を持っているからどちらも問題ないわけで
    ただ、そこで必要になったのは好敵手として充分に戦ったという充足感だったのだろうね。戦いを求めながら相手の殲滅は望まない二人だからこそ辿り着ける着地点

    そんな気持ちの良い戦いがあったというのに、本当の試練がその後に控えていたという点があまりにも残酷で……
    多元世界を守るため、そして子供達を守るため。取れる選択肢はどうやっても一つしか無いというのが何とも言えない……。折角授かった子だと言うのにねぇ……
    エリカの推測のとおりなら、今後護堂が再び子を持つことなんて出来ないんだろうな

    一方でここでの別れが絶対の別れを示すわけではなくて。
    子供は成長する。成長すればいずれエリカが残したヒントを元にして護堂のもとに辿り着くかもしれない
    辛い結末だったけど、確かな希望のある終わり方であったのはとても良かった。それに「神域のカンピオーネス」に繋がる要素が幾つか見られたことでそちらの作品も気になってしまった

    良い追加エピソードだったな。……のだけど、まだ護堂の活躍って続く…のか…?

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