君は僕の後悔 3 (ダッシュエックス文庫)

  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086314701

作品紹介・あらすじ

夏休みがやってきた。
藍衣や薫たちと海水浴に行き、高校生らしい夏を満喫する結弦。
そんな中、壮亮が「文化祭で一緒にバンドをやらないか」と皆を誘う。
楽器に触ったこともないのにドラム担当に決まってしまい結弦は戸惑うが、壮亮にはみんなで思い出を作る以外にも思惑があるようだった。
それは、ベース担当に名越李咲を迎え入れるというもの。
だが、その誘いを李咲はすげなく断ってくる。
李咲の過去と、壮亮の想い。
そして「音楽」にまつわる感情が複雑に絡まり合い、知られざる「後悔」が顔を出す。
対話を拒む存在に気持ちを伝えるには、果たして、どうすれば……。
激情渦巻く、恋と対話の物語――第三弾。

感想・レビュー・書評

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  • 【君が対話を拒むなら、その後悔を音に乗せよう】

    結弦達が文化祭バンドを結成するにあたり、李咲を勧誘する物語。

    憧れの音が世界の全て。
    人に翼はないが、音がそれに代わる。
    自由な音で、思うままに飛べると考えた李咲。
    しかし、残酷な出来事により、心に空いた穴を痛みで埋める日々。
    そんな折に文化祭でバンドを結成する事にした結弦。
    凄腕の李咲を仲間として誘うが、すげなく断られる。
    それでも、対話を拒むなら音楽で魅せようと必死に努力した末、李咲の心は開かれる。

    どれだけ、過去が残酷であろうと、音と言葉さえあれば乗り越えられるのだ。

  • 表紙を飾る名越李咲先輩に纏わるエピソードが語られる第三巻。かつてバンドでベースを奏でた李咲と、彼女の”音”に魅せられた壮亮、そして二人を出会わせた美鈴先輩の『後悔』。想いは”言葉”だけでなく”音”でも伝わるはず、そして”音”でこそ伝えたいという壮亮の真っ直ぐさに打ちのめされた今回でした。本当にしめさば氏の紡ぐ「言葉」は毎回心を揺さぶってくる。さて結弦を中心にした三角関係に進展はなかった今回ですが、積極的な薫のアプローチが可愛らしくて胸がときめいてしまうな。そんな関係も次回は動き出しそう。続きが楽しみです。

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