- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086800860
作品紹介・あらすじ
荒霊村に棲む祟り神・赤姫。祭事のとき、外に出た子供は彼女に“引かれ"る──。村の高校生モトキは、転入生の法介や、村外へ進学した幼なじみと夏を過ごしていた。だが大祭の夜、法介の妹が“引かれ"…!?
感想・レビュー・書評
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結構ホラーでした。でもこういう風習やお祭りがある舞台の田舎は凄い好きです。妖怪とか好きな人にもブッ刺さると思います。早めに買っておかないと絶版になるので決断は迅速に!
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なかなかホラー。高校生たちが爽やかでよかった。モトキくんの将来はどうなるんだろう
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ぎゃー。可愛い表紙とは裏腹に何気に怖かった!
夏のむせるような暑い空気と、眩しい空の青と怪しくゆらめく祭りの提灯の情景が読んでいて、頭の中に浮かび上がり自分もその世界にふっと呼び込まれる気がした。
ただ、残念なのはたまに語り手がわかりにくくなる時があり、急に現実に戻された。
それでも、面白く星は五つ! -
祭りの日は怖いけれど、それ以外の時期は子供の守り神…という二面性を持つ神様のいる村。田舎の方とかに本当にありそうだなと思った。
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村で起こる神隠しとか変な風習とか。少年たちも個性的で、大人びたのも子供っぽいのも居て、なかなかに面白かった。それにしても変な村だなぁ。
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奇妙な祭りがある村に住む高校生と、転校してきた少年と
幼馴染の3人と、夏休みをすごしていた。
連続短編なのですが、話が進む毎に不思議がいっぱい。
祭り自体もそうなのですが、もしやここ…な
あやふやな感じが、想像力をかき立てられます。
ジャーナリスト希望の転校生が危なさそう? と思ったら
別の所が危ない状態。
いやでもこれ、駐在さんもわけが分からなくて
大変だったかと。
当然…というか、祭りが一番のメイン。
これが一番怖いというか、はらはらというか。
どうする? という状態だったのに反比例してくれるのが
最後の、変質者の話。
祭りの期間だけ、の怖い状態から脱出している、のか
彼の性格をきれいに語ってくれているのか。
どちらにせよ、そうですね、視てるだけで
終わらせてください、でしたけれど…w -
あらすじのような展開に来るまでで話の三分の二を消費している。そのくせ、話とはそこまで関係がない。
作者は伏線のつもりらしいが、全然機能していない。
それなら、かくれんぼの部分を膨らませて話を続けてほしかった。
結局ハッピーではないが、バッドでもないエンドということだろうか?よく分からない。
村から出れないのは大人になっても変わらないということでいいのだろうか。
それにしても村人がおかしいのと、今年村に来たばかりの人が多すぎる。
読めば読むほど冷めていってしまった。 -
2016/9
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夏には夏の本を読まにゃあ!
ということで、神隠し要素アリのちょっぴりホラーな本書を
その村に古くからある祭は
夏のある3日間に行われる
昼間はどこにでもあるような賑わいをみせる祭だが
夜には一転
"16歳以上の大人の男性"
しか参加が認められない祭となるのだった
女と、16歳未満の子どもが祭に参加してはいけない
赤姫に「引かれ」てしまうから……
****少しネタバレあり****
作品自体はほどよく楽しめた
幼馴染の少年らと、死者が見える少年が引き寄せる怪異
想像通り幼女が引かれ、
これまた想像通り、霊感少年らも引かれる
怪異から生き延びるために咄嗟に歴史を調べるというのがなんだか悠長だなぁと思ったり
幼女の兄の言動がちょっと不自然だなぁと思う節もあったり
怪異が具現化しすぎてるとあんまり怖くないなぁと思ったり
と個人的に残念に思う部分もあったけれど
キャラ作りや設定なんかは良かった
呪いを解くための続刊なんかもあるのかも知れない