作品紹介・あらすじ
同盟国への輿入れの道中、正体不明の賊に襲われたことが発端となり、素性を知られぬまま、娼館へと売られた王女アレクシア。
同じ境遇の少女たちと逃げ出すも、あと一歩のところでアレクシアだけが連れ戻されてしまう。
一方、万が一の際の王女の身代わり役として、公爵家に雇われていた少女ディアナ。
アレクシアが行方知れずとなった今、本当に「王女」として振る舞わねばならぬ事態となった。
失敗すれば、己の命すらも危うくなるというのにーー。
そこへ、王女の最も身近な存在である護衛官ガイウスが、主の無事を聞きつけ、ラグレス城までやって来て……!?
生き写しのような姿をしながら、正反対の境遇で生きてきたアレクシアとディアナ。ふたりの少女を引き寄せた、驚愕の陰謀とは――。
感想・レビュー・書評
絞り込み
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それぞれの陰謀が覗かせる第2弾!
前巻で気になる終わり方をしたアレクシア王女様、娼館からの脱出
なるほど、こんな人間関係に繋がっていくのかとドキドキしてしまう
ディアナちゃんも、沢山の人に慕われていたのだなって
だからこそ、アレクシア王女様が脱出出来たようなものだろう
アレクシア王女様の価値観とか性格がとても好ましい
少しずつ怪しい動きが出てきたり、陰謀が見え隠れ……
そして今巻のラスト、ガイウス様に次なる試練!?
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緊張の展開にワクワクが止まらない。ネタバレなしで感想書きづらいなこれ。
一難去ってまた一難というか。
ディアナはヤバいことに絡んでいる割には、ちょっと危機感が薄い感じもしてハラハラする。アシュレイは立場的にそんな簡単に信じて良いものなのかしら。
ガイウスはアレクシアの行方の糸口を掴むも、また凄いところで終わっているし…
引きが上手くて、これは読む手が止まらないな。
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王女側も身代わり側もだんだん敵味方が分かってきて面白くなってきた。ガイウスとリーランド、どちらもなかなか頼りになる。アシュレイが本当は味方かどうかが謎だけど。
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登場人物があらかた揃った?ような気がする2巻。
がんばれガイウス!
の一言に尽きる。
2022.10.23
165
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アレクシアの動きが活発になってきたと思ったら今度はガイウスのピンチで終わるとは…。
ディアナの裏側にもまだ隠されたことがありそうだし、ウィラードもアシュレイも不穏な動きをしているし、残り2巻でどう転がっていくのか楽しみである。
アレクシアはどこにいても気高く、王者の風格でもあり、また人を惹きつける。ディアナもまた同じような人を惹きつける気配を感じる。2人は本当にたまたまよく似ただけの存在なのか、ますます気になるし、リーランドにも隠れた過去がありそう。それが明らかになるかどうかは分からないけど、彼もまた賢く、魅力あるキャラクターとして後半戦注目したい。
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様々な思惑と陰謀が少しずつ見えてきて、更に大きな渦となりそうな予感。
結局ページを繰る手が止まらなかった。
それにしても、アレクシアとディアナそれぞれに助けだそうとしてくれる人達がいて良かった。
ガイウスは当然といえば当然だが、さすがエリアスは聡くていらっしゃる。
さて、次巻はどうなる?
著者プロフィール
東京都出身。東京音楽大学器楽科ピアノ演奏家コース卒業。『始まりの日は空へ落ちる』で集英社ノベル大賞受賞。本書は大英帝国を舞台に若き日の小泉八雲の活躍を描いたホラーミステリー『奇譚蒐集家 小泉八雲 白衣の女』(講談社文庫)の続編にあたる。他の著作に、本シリーズの前日譚「ふりむけばそこにいる」シリーズ(講談社タイガ)、「王女の遺言」「倫敦千夜一夜物語」シリーズ(ともに集英社オレンジ文庫)、「英国マザーグース物語」シリーズ(集英社コバルト文庫)などがある。
「2022年 『奇譚蒐集家 小泉八雲 終わりなき夜に』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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