映画ノベライズ るろうに剣心 最終章 The Beginning (集英社オレンジ文庫)
- 集英社 (2021年6月4日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086803878
作品紹介・あらすじ
1864年、動乱の幕末。時代を守るか変えるか、剣を持つ者は二つに分かれ、激しく戦っていた。
倒幕派を率いる長州藩の桂小五郎のもと、影の暗殺者である緋村抜刀斎こと緋村剣心は、その夜も暗躍していた。
だが、いつもなら瞬時に終わるはずが、標的の幕臣の一人、清里明良が「俺には大事な人がいる」と幾度斬っても立ち上がり、最期の一太刀で緋村の左頬に一本傷を刻む。
ある夜、緋村は酒処で似非志士に絡まれていた若い女を助ける。この出会いが緋村剣心の運命を大きく変えてゆくことに――!?
前作「The Final」で描かれたシリーズ最恐の敵・縁との究極の戦い。
その戦いの理由となった、剣心の頬に刻まれた〈十字傷〉と剣心が惨殺したという妻・雪代巴の存在に迫る「The Beginning」が待望の公開!
剣心はなぜ〈不殺の誓い〉を立てたのか?そして剣心はなぜ妻を斬殺しなければならなかったのか?
剣心の原点が明かされる時空を超えたアクション感動超大作後編、最速小説化!!
感想・レビュー・書評
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映画を見ていないけど文庫で読了、ほぼ見たような気分にさせられるノベライズもので、時代小説としても力作。ただ映画の構成上、巴が剣心に赤空の打った刀を渡すというくだりが、なんとも言いようのない気まずさを感じてしまった。赤空ってこういう過激派援助みたいな人物だったのか。刀鍛冶を志すような人は、皆そうなのだろうか。これまでの実写版での赤空像は、まるで神職についている人みたいな印象だったので、意外すぎてそこが減点というか、どうなのと思った。それ以外は追憶編の原作漫画の通りで、特に言うべきところはない。剣心が巴に寝込みを襲われて刀を当てる場面は、池田屋の変の後に前後を入れ替えたりして、工夫してある。そこはよかったと思う。
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漫画を再度読み直したくなる。