- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086804097
作品紹介・あらすじ
集う社員の数だけ、思い出の味がある――。
藤丸物産の社員食堂で働く杏子は、二か月前に会った社員を探している。
エレベーターホールでぶつかった時に優しくされ、ときめいてしまったのだ。
ただ、コンタクトが外れていたせいで、顔をちゃんと見られなかった。
手がかりは、「藤」の一文字。
至近距離で視界に飛び込んできた社員証で、唯一認識できたのがそれだった。
しかし、社員食堂は高い喫食率を誇るにもかかわらず、彼らしき社員はなかなか見つからない。
おまけに、先月入ってきたばかりの、ひとつ年下の調理師・渚にこき使われる毎日。
そんな折、社食に花見弁当の注文が舞い込み…?
感想・レビュー・書評
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軽く読めた。
主人公の杏子は渥美半島の出身。田舎の両親との約束で28歳までに結婚しなければ強制送還+お見合い。少し前にEV前で支えてくれた藤の君を探し、今日も食堂で元気に働く・・のはずが、初めての夏場の厨房では試練を与えられる。これから杏子と藤の君の話は始まるのか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
コロナ禍でリモートワークなので出社できないが、こんな社食なら何がなんでも食べに行きたいかも。
社食を提供してくれている方々に改めてありがとうと言いたくなる作品でした。
続きがあることを期待します。 -
「社食っていろんなことがあるんだね。」(p268)
この一言に尽きる作品。
個人的にほぼ読んだ事がない食事系の小説だったが、もちろん味付けや盛り付けの様子は文字で書かれている訳で、そこから実際の香りや味を思い浮かべることと並行しつつ物語を読むというのはとても斬新な体験だった。
ナポリタンの話が好きだな。
よく恋の味は’甘酸っぱい'と表現されるけど、ケチャップには加えて辛味や塩味もあるし決め手のオイスターソースのイメージがそれらに深みを与え、お子様ランチで出て来る若々しいナポリタンとは全然違う、大人の年輪と深い懐を備えた一皿を想像した。
照り焼きチキンも良い話なんだけど、女性って20代後半に差し掛かるとこんな急に達観するものなの?と紗由さんのキャラに馴染めず。
締めに焼きおにぎりの出汁茶漬けというチョイスは素晴らしいんだけど、もうちょい料理のディテールを描いて欲しかったな…と。
縦軸の「藤の君」の件は大方の予想通りだった訳だが、恋の行方は続きで、なのかな。
1刷
2021.10.22 -
韓国フェアの料理を食べてみたいです!
花見弁当も美味しそうでした!
「藤の君」探しの根気強さがすごいと思います!
手がかりが名字に「藤」がつくだけですからね…
社食の仕事をこなしながら、社員証をチェックしていくという離れ業がすごいです!
いざ探すとなると、全然見つからないんですよね。
「藤」がつく名字の人はたくさんいそうなのに……
最後の花火大会の話がとても好きです!
2人の恋の発展は如何に!
次作もワクワクしながら読みます! -
素敵な社員食堂で羨ましく思いながら読みました。
お洒落で美味しい社員食堂、憧れます。従業員もみんなアットホームな関係でいいなあ…!
どの料理も美味しそうでお腹が空いてきますが、中でもナポリタンを作っている描写がとても美味しそうで、隠し味を真似して久しぶりに作ってみたくなりました。
渚くんの正体は予想通りでしたが、これからどう進展していくのか楽しみです。 -
おいしいナポリタン食べたい( ˘q˘ )
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料理の描写がとても上手で美味しそうな料理をたくさん妄想しながら読み進めました
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明子さんリリース