- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086804530
作品紹介・あらすじ
集う社員の数だけ、思い出の味がある――。
藤丸物産の社員食堂で働く杏子は、二か月前に会った社員『藤の君』を捜している。
親切にされてときめいたものの、コンタクトが外れていたせいで顔が見られず、至近距離で視界に飛び込んできた社員証にあった「藤」の字しか認識できなかったのだ。
これまで何人か名前に「藤」が入る社員と関わったり、情報を得たりはしたものの、いまだ『藤の君』は見つけられていない。
そんな中、社員食堂に届いたクレームがきっかけで、杏子はパートたちとの関係がぎくしゃくしてしまう。
しかも、自分をこき使う年下の調理師・渚に『藤の君』である可能性が出てきたり、新メニュー開発がなかなかうまくいかなかったり、ストレスの溜まる毎日で…?
感想・レビュー・書評
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今回も美味しそうな料理がたくさんでやっぱりキッチン藤丸が羨ましくなります。
藤の君の件があるとはいえ、新しくパン食を提供するために勤務外でも真剣に取り組む杏子さんの熱意が素敵です。
渚くんとの関係も少しずつ変化があって微笑ましいです。バスでのくだりが可愛い!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2023年58冊目。
シリーズ第一弾よりも、物語に動きがあり夢中で読了。
杏子の人間関係で悩む姿にすごく共感して渚のアドバイスには目からウロコだった。
「この世の問題のすべてが解決しなけりゃならないってわけでもないですから。答えが出ないものもあっていい。人の気持ちなんて、時が経てば変わっていくことも多い。単なる思い過ごしという可能性もありそうだ」…今まで自分は悩まなくてもいいことを悩んでいたのかもしれない。
杏子の未来が明るくなりそうなラストも良き。続編が楽しみな一冊。 -
これって続編でるかな
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美味しそうな社食の数々
こんな社食が出てくるなんて羨ましい
恋の行方もきになる -
ロコモコのクレームが生んだ小さなモヤモヤが、そこで終わるかと思ったら、ずっと続いていく。これ、わかる。。悪気なんか全然ないのに、後で気になっちゃう感じ。私は謝っちゃうタイプなんですよね。。間に入った男性同期二人のエピソードも良かったけど、その次の章の渚との小旅行、そして彼の言葉に目から鱗。そして、最終章もとても良かったです。そういう解決、というか、自然な問題解消ってそう言われてみるとある。でも、小旅行といい、最後で二人がそろって仕事できたことといい、配慮じゃなく、偶然なのかな?次も楽しみです。