憂国のモリアーティ “ 緋色 ” の研究 (JUMP j BOOKS)

  • 集英社
4.11
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本棚登録 : 296
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087034653

作品紹介・あらすじ

酒場での賭けポーカーでイカサマをしたことがばれてしまったモラン。ウィリアムはそのイカサマを見抜いた男に興味を持ち、「戯れ」として自らも賭けポーカーに興じることに。しかし、男は思わぬ手に出てきて…? 他にも、ルイスが任務で飼育することになった熱帯魚に「ウィリアム」と名づけて暴走気味になったり、アルバートとモランのワインの飲み比べ対決、ジョンがシャーロックの変わりに探偵となって名(?)推理を披露するなど、本編では描かれなかったオリジナルエピソードを収録!!

感想・レビュー・書評

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  • 大好きなマンガの小説版。
    モリアーティたちの日常が4つの短編として描かれています。

    どのお話も面白かったけど、「ルイスとアクアリウム」のお話が1番好き。

  • 遅ればせながら、「憂国のモリアーティ」シリーズにどハマりし、アニメ、漫画ときて遂に小説版にも手を出してしまいました。ウィリアム達とシャーロック達の類まれなる頭脳を用いた、せめぎ合いにワクワクさせられる作品です。
    アニメや漫画の中では登場しない、ウィリアムやシャーロック達の日常を覗いているような感じで、更にキャラクター達の人物像が深まり、愛着が湧きました。
    個人的には、最後の「ジョンの冒険」が印象的で、聖典も読み進めねばという気持ちになりました。
    その他のお話もキャラクター達の意外な一面が見られて面白かったです。今後は小説版のストーリーも漫画化されるようですし、「憂国のモリアーティ」のファンの人には必見のシリーズだと思います。

  • 短編4編収録。漫画では描かれない部分や、さり気ない一コマの間を掘り下げた物語で、どれも楽しく読みました。「ルイスとアクアリウム」では彼のぶっ飛んだ生真面目さが見られて面白かったです。もうひたすら可愛い……。「アルバートの飲み比べ」ではアルバート兄様、あなたの肝臓は一体どうなってるんですか……?と末恐ろしい気分に。ウィリアムもきっとお酒はザルだと思います。でもアルバートと飲み比べをしたら勝ちは兄様に譲ることでしょう。「ジョンの冒険」ではワトソン先生が善人過ぎ。だから偏屈な(失礼)シャーロックと上手くやっていけるんだなあと改めて思いました。今回は割とモランが出張ってましたね。フレッドももう少し出張ってくれたら良いのになあと思いました。小説第3弾も期待してます。

  • 短編4作で一気に読み終わった。漫画原作のノベライズということで文章が砕けた文体であっさりとしていて読みやすく、軽い印象だった。
    憂国のモリアーティ本編は内容がシリアスな場面が多くてそれに比例して心苦しくなることがあった。それが、このノベライズでは心苦しさとは打って変わって、ユーモアに溢れていて読みながら声を上げて笑えるほどコミカルな物語の運びとなっており、読んでいてとても楽しかった。
    個人的には登場人物達がふと垣間見せる英国ならではの皮肉なジョークが好き。漫画ではあまりそのような掛け合いはみられなかったから皮肉な返しが出る度におぉ、と笑みがこぼれてしまった。
    最初と最後の話が時系列的に綺麗に繋がっていてちょっとした伏線回収のような場面もあって全体的に綺麗な終わり方だった。
    ノベライズが漫画になったコミカライズ版もあるのでそちらも楽しんで読みたいと思う。

  • 魚が出てくる話が面白かった。

  • 漫画のノベライズってあまり好きではなかったんですが、構成の人が関わってるだけあって、漫画と全く遜色がなくて面白かった!

    「犯罪卿の戯れ」
    ウィル様こえ〜としか言いようがない(笑)
    賭け事の種明かしがどこから仕掛けてたのか、どこからウィル様がわかってたのか、原作のような感じで面白い。そして、本当にこれ、ウィル様の「退屈凌ぎ」なのが一番怖い…。
    ポーカーなだけに、これは絵面で見てみたかったかも。

    「ルイスとアクアリウム」
    ルイスの兄スキー、知っていたけど、知っていたけど!!モリアーティ兄弟の種名を正式名称で言い合うの、小説ならではの技法で面白い(笑)
    エンゼルフィッシュをモリアーティ兄弟の名前にしてからのルイスの傾倒ぶりがおかしい。
    そしてウィルも大概ブラコンなんだよなあ(笑)

    「アルバートの飲み比べ」
    アルバート兄さん…。
    あなたもおかしい(笑)でも「酒は味わってこそ」はものすごく同意する。
    ウィルは飲んだらどうなってたのか気になるわ〜。
    晩餐で結構飲んだって言ってたし。
    罰、なんだったんだろうね。

    「ジョンの冒険」
    読んだことある!って思ったら、元々聖典のネタじゃん!っていう。ネタ?

    最後、わざわざすれ違わなくても良いような気もするけど、これは「憂国のモリアーティ」だからかねえ。

    予想以上に面白かった!

  •  まずは小説を読んでみようと思って購入した一冊です。

     この小説は思っていた内容とは全く違っていて、
     本編に登場する人物を少し掘り下げて、事件とはほぼ関係のない日常の一コマという感じでした。

      1,犯罪卿の戯れ
       モラン大佐が賭け事に負けたといってウィリアムにお  
       金を借りに来るところから物語は始まる。
       私はイメージ的にモラン大佐はあまり冷静な人物 
       ではないと、思っていたのだけれど、さすがはウ
       ィリアムの仲間。
       冷静で感情的なところも持ち合わせている、魅力
       的な人物でした。

      2、ルイスとアクアリウム
       仕事のために熱帯魚を育てることになったルイス
       のお話。
       ルイスはやっぱり二人の兄、特にウィリアムだ大
       好きなんだと、認識させられるお話でした。
       アクアリウムの映像が頭の中に流れてきて、
       とても楽しいお話でした。

      3,アルバートの飲み比べ
       アルバートとモラン大佐の飲み比べのお話。
       文字通りアルバートのアルコールの強さが際立っ
       ていた、ほのぼのとした、とっても楽しいお話で
       した。
       ちょっとワインを飲みながら読んでも面白いか
       も。

      4,ジョンの冒険
       これは、シャーロック・ホームズとジョン・ワト
       ソンのお話。
       この小説の中で、この話が一番切なかったです
       ね。
       でも、きれいごとだけで終わっていないのはなん
       だかシャーロックらしくて、好きでした。
       だからって、モヤモヤが残るお話ではありました
       が…

      一冊読んでから、あとがきを読んだら、コナン・ド
      イルが書いたシャーロック・ホームズを読みたくな
      り、漫画版のほうの本編も読みたくなりました。
      …多分そのうち我が家にお迎えしそうです…笑

  • 謎解きというよりもほのぼの系が多かった。キャラクターについて深堀したいのなら良いかも。オタク的には◎。

  • 大好きな漫画のノベライズ版!!
    めちゃくちゃ面白かった!!モリアーティさんを読むとコナン・ドイルの本をちゃんと読みたくなる!
    ただただ面白かった。ウィリアムもシャーロックもかっこいい…!!!

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