藤沢周平 ―負を生きる物語 (集英社新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087201253

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  • 内容(「BOOK」データベースより)
    藤沢周平の魅力とは何か。武家もの、市井もの、浪人もの、捕物ものそれぞれに、人と時代を見る目の確かさ、深く強く描く抜群の小説技法があげられる。著者は、戦争嫌い、熱狂嫌い、流行嫌いの藤沢周平に「反時代的な憤怒」を読み取り、「荒涼としてなつかしい物語世界を旅する悦び」を語る。「世界は悦びや愉しみや安心よりも、わずかに悲しみや苦悩や不安が多いと感じる」人間に自分を重ね、作品にふれて「これでしばらく生きていける」とつぶやく。清新な藤沢ワールド・ガイドブック。

  • [ 内容 ]
    藤沢周平の魅力とは何か。
    武家もの、市井もの、浪人もの、捕物ものそれぞれに、人と時代を見る目の確かさ、深く強く描く抜群の小説技法があげられる。
    著者は、戦争嫌い、熱狂嫌い、流行嫌いの藤沢周平に「反時代的な憤怒」を読み取り、「荒涼としてなつかしい物語世界を旅する悦び」を語る。
    「世界は悦びや愉しみや安心よりも、わずかに悲しみや苦悩や不安が多いと感じる」人間に自分を重ね、作品にふれて「これでしばらく生きていける」とつぶやく。
    清新な藤沢ワールド・ガイドブック。

    [ 目次 ]
    藤沢周平、その魅力の源泉―荒涼としたなつかしさ
    負を生きる物語、その魅力の源泉―誰か一人は悲しまなければならない
    第1部 負を生きる物語のほうへ―それは藤沢周平ではない/これが藤沢周平である(兄にかわって、ひと言言うべきことがある―武家ものと市井もの;よみがえる記憶に―市井もの一;「泣かない女」の系譜―市井もの二 ほか)
    第2部 藤沢周平のほうへ―同時代作家と藤沢周平(三枚の写真から―暗転また暗転の後に;藤沢周平の誕生―反時代的な憤怒がそそぎこまれた;時代小説の暗い輝き―もうひとつの現代小説)

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著者プロフィール

◎高橋敏夫(たかはし・としお)
1952年生まれ。文芸評論家、早稲田大学文学部・大学院文学研究科教授。早稲田大学第一文学部卒業、同大学大学院文学研究科博士課程満期退学。『藤沢周平 負を生きる物語』、『ホラー小説でめぐる「現代文学論」』、『井上ひさし 希望としての笑い』、『松本清張 「隠蔽と暴露」の作家』など著書は30冊をこえる。

「2019年 『抗う 時代小説と今ここにある「戦争」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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