神と仏の風景「こころの道」―伊勢の神宮から比叡山延暦寺まで (集英社新書 456C)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087204568

作品紹介・あらすじ

仏教伝来から江戸時代まで、私たちの目の前には「神社の中に寺院があり、寺院の中に神社がある」風景が、何の不思議もなく当たり前にあった。たとえば「お伊勢参り」は、神宮に参拝し、道中の多くの寺院にもごく自然に参詣したのである。しかし、明治政府草創期の数々の「神仏分離」政策以降一四〇年、神道界と仏教界は、いわば「不自然」な関係の中におかれた。それが今再び、本来の神仏同座の精神をよみがえらせたのである。特別参拝の伊勢の神宮から比叡山延暦寺まで、紀伊熊野、奈良、京都の世界遺産を含む西国一五〇社寺による「神仏霊場会」の設立と「巡拝の道」の誕生である。この世界的な訴求力をもつ構想の実現に当初から関わった著者が、その誕生までの経緯と背景をつづる。

感想・レビュー・書評

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  • 三葛館新書 162.1||HI

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=54491

  • [ 内容 ]
    仏教伝来から江戸時代まで、私たちの目の前には「神社の中に寺院があり、寺院の中に神社がある」風景が、何の不思議もなく当たり前にあった。
    たとえば「お伊勢参り」は、神宮に参拝し、道中の多くの寺院にもごく自然に参詣したのである。
    しかし、明治政府草創期の数々の「神仏分離」政策以降一四〇年、神道界と仏教界は、いわば「不自然」な関係の中におかれた。
    それが今再び、本来の神仏同座の精神をよみがえらせたのである。
    特別参拝の伊勢の神宮から比叡山延暦寺まで、紀伊熊野、奈良、京都の世界遺産を含む西国一五〇社寺による「神仏霊場会」の設立と「巡拝の道」の誕生である。
    この世界的な訴求力をもつ構想の実現に当初から関わった著者が、その誕生までの経緯と背景をつづる。

    [ 目次 ]
    第1章 画期的な「神仏霊場 巡拝の道」の誕生(おおらかな神仏共存と、明治初期の「神仏分離」;「綾戸大明神」の法要、大祭 ほか)
    第2章 江戸時代の「お伊勢参り」が聖地巡礼のモデル(伊勢参宮の旅は、数百万人の大移動だった;伊勢参宮の旅に四国遍路まで組みこむ ほか)
    第3章 神と仏の聖地「山岳」の苦行と功徳(天地が共感し、自然が調和する聖地;山岳宗教の一大霊場「熊野三山」 ほか)
    第4章 自然のうちに共存する「古都」の神と仏(古都に生きた人びとの祈りや願い;神々の原風景は「青山四周」の「美地」である ほか)

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  •  明治維新まで続いていた神社と寺院を同時参拝・参詣していた神仏同座の精神を現代に蘇らせるべく、近畿地方を中心にした神社や寺院が集まって設立した「神仏霊場会」の設立に携わった筆者がその構想や経緯・歴史について綴った本。「お伊勢参り」など、江戸時代の人々の行動や歴史がよく分かりました。(2009.7.12)

  • 現役住職が書いたのか、ちょっとだけ文章がわかりにくい。
    もうちょっと入門編っぽく、相手がまったく初めて知る事ばかりということを理解して書いた方がいいのになあ
    ただ、現在の神道と仏教の取組がわかった。もうちょっとニュースになればいいのにね。

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