- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087206555
作品紹介・あらすじ
自らの現在位置を確認し、目的の場所がどこにあるのかを把握し、どうすれば効率的にそこに辿り着けるのかを知る-。古来、「位置情報」は、人類にとってきわめて重要な問題であった。そのために、今も多くの人々の献身的な努力が積み重ねられている。羅針盤に頼った大航海時代から、航空機やロケット出現の時代を経て、カーナビやスマートフォンへといたる歴史には、人類の驚くべき知恵と工夫が蓄積されている。我々に多大な恩恵を与え、今なお発展し続けているナビゲーションについて、具体例を挙げつつ分かりやすく論じる。
感想・レビュー・書評
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技術の進歩という切り口で見た西欧史が面白いことを改めて感じた。ジョン・ハリソンという偉人を今回初めて知ったが、なかなかの苦労人で興味深い人物だった。ビジネスパーソンとしてのライト兄弟も面白い。
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位置情報の大切さ、技術の進歩でどのように変化したのか書かれた本。
何気なく使っているが、とても大変なことだったとわかった。 -
[ 内容 ]
自らの現在位置を確認し、目的の場所がどこにあるのかを把握し、どうすれば効率的にそこに辿り着けるのかを知る―。
古来、「位置情報」は、人類にとってきわめて重要な問題であった。
そのために、今も多くの人々の献身的な努力が積み重ねられている。
羅針盤に頼った大航海時代から、航空機やロケット出現の時代を経て、カーナビやスマートフォンへといたる歴史には、人類の驚くべき知恵と工夫が蓄積されている。
我々に多大な恩恵を与え、今なお発展し続けているナビゲーションについて、具体例を挙げつつ分かりやすく論じる。
[ 目次 ]
第1章 大航海時代の幕開きと地球球体説の実証
第2章 精密海洋時計の開発とイギリスの七つの海の制覇
第3章 ロランの開発とパックスアメリカーナ
第4章 慣性航法システム及びGPSの開発
第5章 ナビゲーションの現在と将来
第6章 人類は技術開発の進歩についていけるのか
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ] -
よくあるスマートフォンとソーシャルメディアによる、位置情報ビジネスの本ではない。
人間が自分のいる位置を、正確に求めるために、どのような事をしてきたか。
その技術革新や動機といったことが、時代を追って書かれている。
まだ正確な時計の無かった、大航海時代にはじまる船の時代。
正確な時刻(精度の高い時計)を持ち運べるようになったことによる変化。
長距離の移動が容易になった航空機時代。
そしてGPSによる、より正確な位置情報が特定できるようになって以降。
自分の位置を知るということが、世界にどういうことをもたらしてきたのかが、面白く書かれている。 -
GPS、無人偵察機等までの300年をズバーと解説。わかりやすい。しかし3年後に読んだら古く感じるかもしれない。
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GPSの普及により、人やモノの位置情報を用いたビジネス・サービスが全盛となりつつある。本書では、ナビゲーションの観点から、位置情報を取得する技術の変遷について述べている。まず、コロンブス等が活躍した大航海時代の船のナビゲーション技術の説明から始まり、次に航空機やロケットのナビゲーション技術と軍事利用について述べ、最後の3割くらいを割いてGPS技術とカーナビ等への応用をまとめている。JAXAの準天頂衛星システムや、ロシアのGLONSS、欧州のGalileoが開発された歴史的および政治的背景が分かって良かった。位置情報を用いたサービスは、政府や国家機関が取り組むと、建前としては住民の利便性向上を謳いつつ、行き着くところは「国民監視」なワケなので、その辺の本音を読み違えないように研究・開発を進める必要がある。
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電波が出てくるところから、急に話の展開が速くなって、今までの部分と比べると違和感がある。
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読まなくても良かった。2・3日webを徘徊すれば、分かることの総括。
私にとってはだけなのかもしれないのだけれども。しかも、2・3年前に
調べて得た知識の範囲を大きく外れることはなかった。ただ、補強できた
ことも事実。実地調査の裏付けも興味深かった。目次はメモった。