口下手な人は知らない話し方の極意 認知科学で「話術」を磨く (集英社新書)

著者 :
  • 集英社
2.65
  • (0)
  • (1)
  • (12)
  • (1)
  • (3)
本棚登録 : 124
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087208375

作品紹介・あらすじ

話が下手な人は、何が間違っているのか? 白目が情報を発信する、まばたきは聞き手に伝染する……。認知科学の最新知見が明らかにするコミュニケーションの本質から、誰もが実践できる話術が明らかに。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • どちらかと言えばスピーカー向けの本。
    今は不要。

    しかし、どの本を読んでもやはり準備やリハーサルは大切だなと実感。大学時代も部活の先輩に同じ事を口酸っぱく言われた記憶がフラッシュバックする。
    今になって有り難みが分かります(合掌)

  • 東2法経図・6F開架:KW/2016//K

  • あまり参考ににならなかった。

  • 本の題名は最悪。
    読み始めるだけで口下手になった気分。
    でも読んでしまったわけだけど。

    プレゼンをはじめとする人との会話に通じることを落語と結び付けて割と深いところまで書かれていた。

    落ち着いて話す方法というより、落ち着いて話しているように見せる方法が書かれてあり、次に話すときには実践してみようと思う内容がパラパラとあった。
    聞き手から落ち着いているように見えさえすれば聞き手は安心して聞いてくれる。

    聞き手を引き付けるために冒頭に笑いを入れることの大切さ、どのように笑いをいれていくのがいいのか

    何となく読んだ後、人前で話すことが上手になったような気にはなるので、
    人前で話すことがボチボチあって、技術の向上をしたい人は読んでもいいのかなという本。

  • ・著者の趣味?で落語を見習って、大勢の前でプレゼンテーションをする際のコツをまとめている。
    ・自分が想定していた雑談力や社内での打ち合わせや説明よりも一方的に話し手が話す場面を想定しているので参考になる点は少なかった。
    ・理論的な話の場合は、結論→理由→データ→詳細の順で説明する。

  • 落語における噺の技術を題材にしながら話術を分析。

    内容もわかりやすく上手く整理されているので「話す」コツを学ぶには良いテキストだと思います。

  • 【内容紹介】
    ◆大勢の前でのスピーチ、苦手な上司へのプレゼン…など、どんな状況でもきちんと伝わる、究極の「話し方」!
     白目が情報を発信する、感動する話には笑いの布石を打っておく、まばたきは聞き手に伝染する……。認知科学の最新知見が明らかにするコミュニケーションの本質は、驚きの連続だ。落語の科学的な分析で話し方のメカニズムを解き明かす研究者が、認知科学の基礎的な概念を分かりやすく解説するとともに、性格やハートの強さに影響されず誰もが実践できる話術の極意を伝える。
     話が下手な人は、何が間違っているのか? 様々なシチュエーションを科学的に分析することで、現場に活きる合理的な話術を伝授する!

    著者:野村亮太[のむら りょうた](1981-) 
    認知科学者。東京大学大学院教育学研究科・特任助教。東京理科大学大学院工学研究科博士後期課程。九州大学教育学部卒業、同大学院人間環境学府修士課程および博士後期課程修了。博士(心理学)。専門は、落語の間、噺家の熟達化。International Society for Humor Studies Conference Graduate Student Awards 2007、日本認知科学会二〇一四年論文賞、各受賞。
    http://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/0837-e/


    【目次】
    目次 [003-009]
    はじめに [010-017]

    第一章 話術と認知科学 019
    話すことが怖い/話すことのプロフェッショナルとしての噺家/話の現場としての高座/高座から見える景色/人間ならではの方法で話を生み出す噺家/噺家の前座修業と肌で感じる場の空気/噺家にはならない素人の道/内容を知ることと方法を知ること/話術に欠かせない三つの要素

    第二章 観客(聞き手)の反応を感じ取る 037
    「上気した顔」の意味/相手の「右側」に座ると安心される/腕組みをほどかせてゆらぎを起こす/ふらふらした観客を巻きこむリズム/呼吸と息づかい/子どもの寝かしつけでなぜ自分も寝てしまうのか/合コンで「脈アリ」かどうかを協調から知る/まばたきは伝染する/話術の初心者に大切な「視線集中」/一対多の状況で聞き手の反応を感じ取るのは難しい/一対一の関係から一対多の関係へ

    第三章 見えをコントロールする 075
    見る‐見られるの関係/糸に胸が吊りあげられるイメージ/視線は上下一五度以内に/ボールを遠くに投げるような発声/絶対に避けたい「光物」/舞台へ上がる時、舞台から下りる時の工夫/笑顔を作ると楽しくなる!/話を聞いていられないものにする二つの癖/過不足なくただ舞台に立つ

    第四章 効果的に話す 099
    情報のまとまり=チャンクを作る/ステレオタイプに注意する/非常に便利なスキーマの働き/都都逸とメンタル・モデル/更新されるメンタル・モデル/知識がない人に合わせる理由/比瞼とアナロジーを使いこなす/わかるということ(メンタル・モデルの構築と再構築)/単なる情報伝達ではなくメンタル・モデルの構築を目指す

    第五章 舞台に立つ前に作る話の構造 127
    話す行為のヴァリエーション/なにを目指して話すのか/どんな状況で話すのか/若者が年配者と話すのはなぜ厄介か/聞き手との関係性を誘導する/プレゼンテー、ンヨンに備える/聞き手は主になにが知りたいのか/プレゼンテーションを通して関係性を誘導する/話す内容を自分が理解する/理論的な話は順序が決まっている/大枠と詳細のバランスを整える/情報を整理する/話をする状況を意識した段取り

    第六章 準備した話の内容から話術の世界へ 149
    時間に沿って構成されるメンタル・モデル/話しことばと書き言葉/図表を使う/スライドのつなぎに接続詞を使う/五感を使う/話さないということ/ウケる話術の技法/聞き手の心を動かす話し方――共感する心/聞き手を愉快にさせる話し方――酒落たことを言おう/ものの見方・考え方とフレーム・シフト/タカの目・クジラの目・コウモリの目/別人になりきる/空間スケールを変える/時間スケールを変える/ほかの人の視点を取る練習/自分の話紋を活かした話を作る

    第七章 間と場の定義と実証的研究 183
    日本における間の扱い/間と発話の休止は同じか/話芸の間と気合/実証研究に耐える間の定義/話の間を捉える視点/間で噺家の熟達化を研究する(話し手‐聞き手系)/場で観客どうしの相互作用を研究する/話し手-聞き手‐聞き手系(三体問題と組み合わせ数の爆発的増加)/日常用語での場、心理学での場、物理学での場/動物の集合行動/観客の相互引き込み現象

    第八章 話し方実践講座 215
    会場の様子を見ておく/下読み(表現のリハーサル、記憶のリハーサル)/舞台に上がって見られる不安をなくす/地声で話し始める/話のマクラとつかみのテクニック/緊張を緩和するストレッチ/笑わせて感動させる/目を合わせずに納得させる方法/話し手が特定の観客とのあいだに強いリンクを創る/観客どうしの相互作用を促す/観客の密度を高める/場の斉一化圧力/場の斉一化圧力を操作する/見る‐見られる関係の怖さを和らげる/場に呑まれる/舞台から下りる作法/時には多勢に無勢と諦めるのも肝心

    おわりに(二〇一六年皐月 おだやかな日の本郷にて) [249-251]

  • <目次>
    はじめに
    第1章  話術と認知科学
    第2章  観客(聞き手)の反応を感じ取る
    第3章  見えをコントロールする
    第4章  効果的に話す
    第5章  舞台に立つ前に作る話の構造
    第6章  準備した話の内容から話術の世界へ
    第7章  間と場の定義と実証的研究
    第8章  話し方実践講座
    おわりに

    <内容>
    (人々の前で)話し方について、落語家の噺の分析から研究してきた著者が本にしたもの。第7章の部分がちょっと難しく、不特定多数がいるときの話が、如何に話者の意図するものにならないかは分かったし、間が大切なことも分かったが、認知科学というか物理学的な話の部分は実際わかりかねた。ただ、第8章の「話し方実践講座」は役に立ちそう。講演などを考えていたり、控えていたりする人は一読するといいだろう。

  • 場と間には何か面白いネタがありそうだ。

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

認知科学者、数理生物学者、早稲田大学人間科学学術院准教授。
1981年、鹿児島県に生まれる。九州大学大学院で人間環境学府行動システムを専攻し、2008年、期間を短縮して修了。2018年、東京理科大学大学院工学研究科経営工学専攻修了。博士(心理学)、博士(工学)。2020年4月より早稲田大学人間科学学術院にて劇場認知科学ゼミを主宰。大学時代は落語研究会に所属し、研究者となってからは、認知科学の手法で落語を追究しつづけている。
著書に『プログラミング思考のレッスン』(集英社新書)、『やわらかな知性 認知科学が挑む落語の神秘』(dZERO)、共監訳に『ユーモア心理学ハンドブック』(ロッド・A・マーティン著、北大路書房)などがある。

「2021年 『舞台と客席の近接学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

野村亮太の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×