- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087210040
作品紹介・あらすじ
イングランドの侵攻でブリトン島の西の隅に追いやられたウェールズ人。だが「アーサー王」の再来を信じ、抵抗を続けたケルトの民にやがて僥倖が訪れる。1500年にわたるウェールズの苦難と栄光の物語。
感想・レビュー・書評
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主にイングランド支配に対するウェールズの抵抗の歴史を追った一冊。ローマ時代のブリトン人の抵抗の話もある。テューダー朝の成立をウェールズの勝利と見なす考え方が新鮮だった。
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我々日本人からすると、イギリスってとっても不思議な国ですよね?
去年大人気だったラグビーでも、「イギリス」のはずなのに、なぜか、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドと、それぞれが一つの国の様に参加している。。しかも、例えばウェールズの人たちはあんまりイングランドの人たちを好きじゃなかったりとか(全員とは言いませんよ!)、何やらライバル意識がある模様。。
イギリスという名称か知らない人からすると、「なんで??」と首をかしげたくなりますが、この本を読むと、「そうだったんだ~」とちょっと納得できます!
この本自体は、ウェールズに焦点を当てていますが、イギリスの成り立ちを知るには、とても勉強になる本でした! -
プロローグ 「よそ者」と呼ばれた人たち
第1章 ブリトン人から、ウェールズ人へ
第2章 ノルマン人西へ、ウェールズへ
第3章 独立を懸けた最後の戦い
第4章 赤竜の旗のもとに
エピローグ ウェールズよ、UKよ、何処へ
著者:桜井俊彰(1952-、東京都、西洋史) -
本書はイギリスをミニヨーロッパ大陸として見ると、イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドの関係がよく分かるという所から説き始めているので、ブリテン島を舞台にぶつかり合ったケルトとローマ人、その後に出現したアングロサクソン、時に出没するノルマン人など相互に入り組んだ関係が分かりやすくなっている。やや捻りのきいたイギリス史の入門書であろう。
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書籍についてこういった公開の場に書くと、身近なところからクレームが入るので、読後記は控えさせていただきます。
http://www.rockfield.net/wordpress/?p=10620