- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087210453
作品紹介・あらすじ
元米国情報局員のスノーデンが二〇一七年新たに明かした日本関連の秘密文書には大量監視システムがアメリカ政府から日本政府に譲渡された事実が。国家の監視活動に市民はどう抗するべきかを示す。
感想・レビュー・書評
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スノーデンさんの告発の内容に似た近い話は、少しずついろいろな人達がいろいろなところで発言はしていたことが多かったはずですが、まとめて公になったことは画期的なこと。
日本の首相まで監視されているとか、公人でも個人でも、権威ある人たちのことでも、監視しようと思えば監視されてしまい、プライバシーや人権や尊厳なんか関係がなく、知ろうと思えば知られてしまう日本人。
スノーデンさんが告発をしてくれたから多くの人たちも知ることができた。
刊行にあたって エドワード・スノーデンからのメッセージ
第一章 米国国家安全保障局による大量監視の実態と日本
エドワード・スノーデン 国谷裕子
第二章 9・11以降の監視強化の動きとACLUの戦い
スティーブン・シャピロ
第三章 日本の監視の現状
出口かおり
第四章 大量監視とプライバシー保護のための仕組み
ジョセフ・ケナタッチ
第五章 デジタル時代の監視とプライバシー
ジョセフ・ケナタッチ スティーブン・シャピロ 井桁大介 出口かおり
あとがき 浮かび上がった情報格差の深い溝
国谷裕子
付録1 スティーブン氏のメッセージ原文
付録2 ジョセフ・ケナタッチ氏の監視システムに対する保護措置に関するスライド資料詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大量監視社会はコロナ禍の今、切実な問題と化しているように感じる。中国のように人々の行動を監視し、感染拡大を防止することが良いという捉えられ方だ。
だがこの本に出てくる方だけでなく、コロナ収束の名目で政府が一度監視という強力な権力を持ってしまえば、収束後もその力を手放すことはないだろうと警鐘を鳴らしている専門家が多くいた。
また、先日監視カメラを追跡したことによって犯罪の容疑者を早く確保することができたとの報道を受け、やはり監視は必要だというネットでの書き込みも見られた。
このように監視は致し方ないことという風潮が強まっているが、もう一度監視について考え直す必要があると、この本を読んで感じた。
また、人格を発達させる権利として、プライバシー、表現の自由、情報の自由が挙げられていたのが印象に残った。 -
東2法経図・6F開架:316.1A/Sm9s//K
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初めて知ることいっぱい
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●2017年4月、アメリカの国家安全保障局NSAが日本にXKEYSCOREという新たな監視技術を秘密裏に提供していた。
●アメリカ政府は、同盟国との関係を三つに分類しています。第一グループは自国、第二グループは基本的に白人が多数を占める英語を話す国、すなわちオーストラリア、ニュージーランド、カナダ、イギリスです。そしてその他の国はサードパーティーと呼びます。
●なぜネットワークの脆弱性があえて放置されているのか?ハッキングや諜報活動の分野で優位に立つ政府が、そうならないように働きかけていたとされます。対立国はコンピュータ関連に疎く自分たちが優位にあると言う恵まれた状況を出来る限り維持して、対立国が技術を確立するまで、繰り返し攻撃し続けたいと考えます
●世界中の人々が、安全と引き換えに少なくとも自由の1部を犠牲にしても良いと考えている。これが大量監視の問題に立ち向かう際に直面する1つの問題だと考える。政府はこれを利用して、システムを正当化しようとしている。
●政府の方針は9・11を境に変わりました。
●JCLU自由人権協会
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スノーデンのインタビューと国際的なセキュリティ問題を考えるセミナーの内容をまとめた新書です。メディアの権力監視の力が本当に弱まっている昨今、世界中の国々は本当にやりたい放題できる時代になりました。プライバシーはあってないようなものになり、そこに情報操作も浸食してきているので、まぁやばいですよね。
諜報組織がGAFAのバグを見つけても、すぐに連絡せずに諜報活動に使い続けた挙句、敵国もそれをみつけてブーメランのように監視されてるとか、まぁそうだよねってことが多数あって面白いです -
講演会での話をまとめたもの。複数の専門家の相互の関連も面白い。自分たちを守るために、自分たちがまず学ばなくてはいけないのだなあと。当たり前だけれど、なかなかできない。
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20181125
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スノーデンの思想が知りたくて読んだ本。
「私はエンジニア、政治的な動きには関わらない」「プライバシーを侵害させない世界を科学技術の力を借りて作る」というところにエンジニアとしての思いを見た。今現在、政府を監視するジャーナリズムを守ることに最も関心を向けているようだ。 -
松戸の本屋で立ち読み。