作品紹介・あらすじ
祭りの夜、禁じられた「神遊び」のために神社へと向かった子供達は......神と人をめぐるオムニバス。『奇譚蒐集録』著者のデビュー作!
感想・レビュー・書評
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再販されたデビュー作なのですね。
人里離れた村。
村祭りで行われる不思議な儀式。
横溝正史の世界のよう。
誰でも心の中に色々なものを抱えている、それを鮮やかに描いた秀作。
ですが、奇譚シリーズの続きも気になります。
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せっかく面白い設定なのに短編なのがもったいないなあ、と思いました。もっと掘り下げてほしかったけれど、謎が多いまま終わらせるのも、なんだか人間が踏み込めない未知の領域だから謎を明かすことができない、という感じがします。ただやっぱり物足りなさを感じてしまう…。山の怪異のような、もっと不思議なことが起こると思っていました。
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20年前の作品の復刊だなんてことを知らずに手に取りました。「怖っ」と叫ぶようなホラーを期待していると拍子抜けしそうなぐらい素直。最後に嫌な一文みたいなこともなく、ほっとすらしてしまう物語です。
車を乗り入れることが困難なほどの山間にある村に伝わる「神遊び」。そんな神遊びに思い出を持つ人々の連作短編。第2編を読むとき、たいていの人が「おい、おまえ。学習してへんやん」と思うことでしょう(笑)。
結局、怪異というのは、人の心の隙を突いて現れるものなのか。ならば日頃から後悔のないように人と相対して生きたいものですね。
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神を楽しませる神遊びという習俗をめぐるオカルト小説かな。廃村の小学校時代の同窓生が集まって、神遊びで亡くなった同級生を偲ぶのだが、文章が合わないのか、内容が頭に入ってこない。オカルト小説と書いたが、じつはオカルトっぽいところがよくわからなかった。最後まで読んでしまったが途中でやめたほうが良かったかも。
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村にまつわる肝試しを中心に話が広がっていくのが面白かったですが、盛り上がりに欠けていた気がします。登場人物が繋がっていますが、短編だからなのか、出された伏線が回収されず、疑問のまま終わってしまった作品もあって、消化不良な部分が残ってしまいました。怪異で突き進むのか、なんかしらの細工があるのか、はっきり分かったら、さらに面白く読めたのかなと思いました。
解説を読んで、コバルト文庫の方だということに気付く、すごく親しみを感じました。昔はめちゃくちゃ読んでました。今は、一般文芸に出ている作家さんの物しか読まなくなってしまいましたからねー。新しい人を発掘する気はないけど、現在進行形で執筆している作家さんの作品があれば読んでみたくなりました。
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うーん… 読みやすかったけれど、あまり面白くはなかった…
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著者プロフィール
唐津市生れ。2017(平成29)年『奇譚蒐集録一弔い少女の鎮魂歌‐』(2018年11月 新潮文庫nex)が日本ファンタジーノベル大賞最終候補に。同シリーズに『奇譚蒐集録一北の大地のイコンヌプー』(2020年7月 新潮文庫nex)、他の著書に『神遊び』(2003年2月 コバルト文庫/2021年7月 集英社文庫 表題作にて2001年度ノベル大賞と同賞の読者大賞を受賞)がある。
「2022年 『薬喰』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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