- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087445923
作品紹介・あらすじ
・救命センター カンファレンス・ノート 浜辺祐一現役医師が描く、生命と向き合う救命救急医療のリアル!母親の目の前でマンションの12階から飛び降り、心肺停止状態で搬送されてきた26歳の女性。足の踏み場もないようなゴミ屋敷から瀕死の状態で運び出された50代の男性。仏壇のロウソクの火が服に燃え移り、重症のやけどを負った82歳の女性……。急増する収容要請と高齢化する患者たちに、どこまで医療介入すべきか頭を悩ませる救命救急センター。災害派遣医療チーム(DMAT)の出場要請、緊迫する新型コロナ対応など、多様化する救命救急の最前線を現役医師が描く。累計120万部突破の人気シリーズ最新刊!【著者プロフィール】浜辺祐一(はまべ・ゆういち)1957年兵庫県生まれ。東京大学医学部卒業。東大病院救急部を経て国立水戸病院外科に勤務。85年救命救急センター開設と同時に都立墨東病院へ。現在、救命救急センター部長。99年『救命センターからの手紙』で第47回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。著書に『こちら救命センター』『救命センター当直日誌』『救命センター部長ファイル』『救命センター「カルテの真実」』など。
感想・レビュー・書評
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命を救う最前線の現場の状況が分かる内容です。
作中には医療分野でよく聞く表現が使われていますが、その表現について分かりやすい解説がされているため、医療分野で働いていない方でもイメージが付きやすいかと思います。
また、現場の状況だけでなく現在直面している救命医療の問題に言及しているようにも捉えられます。
患者収容不可の話や高齢者の延命治療など、限りある医療資源をどのように使っていくか・命を救うために行ったことがその後の患者の生活へ与える影響について考えさせられるものです。働いている医療従事者は問題と直面し葛藤しながら、搬送されてくる患者を救おうとしているが伝わってきます。
今一度、医療の現状を知り問題と向き合わなくてはいけないと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『救命センターからの手紙』で、日本エッセイストクラブ賞を受賞した著者6冊目のエッセイ。
彼が勤める下町の救命センターで、カンファレンスの時に取り上げた様々な事象をリアルに、ときには軽妙に(もちろんそれぞれの出来事は命と向き合う深刻な医療行為であるが)綴られている。
緊迫した医療や医師たちの悩みが、現役の医師である著者ならではの視点で綴られており、医療現場を理解する一助となる1冊。 -
ここ数年、救急車にお世話になることが多く、興味深く読んだ。
前知識なく読みはじめてフィクションだと思ったら、現役の救命救急医が書いた本だった。医学的な説明が頻出するが、そこは興味がないのでスルー。
あと、お医者さん同士がこんな話し方でしゃべっているのかな? と思ったら
ちょっといやだなと思った。 -
面白いとか面白くないとかではない
シンプルに勉強になった
時々耳にする医療単語が丁寧に解説されていてなんとなく学びになる
それに加えて医師の本音も書かれていてよかった
誰でも彼でも救命すればいいという問題ではないだろう