2.43 清陰高校男子バレー部 2 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
4.07
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本棚登録 : 592
感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087453065

作品紹介・あらすじ

バレーを愛する天才だが人付き合いが下手な灰島と、身体能力に恵まれているがヘタレの黒羽。高校バレー部で全国を目指すが……。眩しい男子たちの青春小説、連続刊行第2弾!(解説/吉田大助)

感想・レビュー・書評

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  • 若き日にすれ違いって、沢山あったんだろうなと、思えた第二巻。棺野くん推し。ネーミングは作者の遊び心かなあ。

  • バレーボールはテレビで全日本の試合を観るくらいの知識でしたが、頭の中で鮮明に思い描きながら楽しめました。
    それぞれのキャラクターの視点によってその人物の内面や思い、そして周りの子達の良さが分かっていってとても良かったです。
    短い高校時代、今を大事に生きているみんなに心打たれました。青春だなあ…!
    続編も楽しみに読みたいと思います。

  • 主人公となる二人の凹凸コンビネーションがすごく素敵です。
    人間模様が描かれていたり、わかりやすいスポーツ用語解説など、スポーツ小説にしては、とても読みやすく、初心者でもスイスイ読める、お気に入りの作品です。

  • バレーボールの話ってだけではなく部員1人1人にスポットライトが当たっていてとても面白かったです。色々な部員がいるけれどみんな魅力的でした。
    続きが気になる!それと、山川あいじさんによって漫画化されるらしいのでそっちも楽しみです♪

  • 前作が中学時代の話から始まったので、やっと高校がスタートという感じです。表紙の絵で1年生の2人が笑って正面を向いているところから、成長が見られて良かったなと思いました。1人では難しくても2人なら、友達と一緒ならトラウマにだって向き合える力が湧いてくる、その気持ちの変化が読み取れるところがステキでした。

  • 中2男子は既に読んでいて、アニメも観たらしい。なんだかシリーズらしい。
    らしい。ばっかりだ。

  • 高一の夏。清陰高校バレー部で改めてチームメイトになった黒羽と灰島は、個性的な先輩たちと共に全国を目指し練習に明け暮れていた。一年前の一件を引きずってぎくしゃくしていた二人だが、夏合宿で互いへの信頼を取り戻す。そして、期待が高まる中で迎えた県高校秋季大会。順調に勝ち上がってゆく清陰高校だが、準決勝を前にまたもや事件が――。まぶしくひたむきな青春小説、第二弾!
    (2013年)
    — 目次 —
    第四話 漂流ユニチカ
    第五話 スタンド・バイ・ミー
    エピローグ つなぐ
    『2.43』がもっとわかるバレーボール初級講座

  • 章題「漂流ユニチカ」からの「スタンド・バイ・ミー」。過去のトラウマと噛み合わない歯車を抱えたまま、電車に飛び乗る二人に胸が高鳴りました。
    ユニチカはまさに、ボーイミーツボーイから始まる物語ですね。
    正反対だからこそ互いに惹かれ合う、そんな二人の足並みが揃ったときに一体どんな未来が待っているんでしょうか。予感と期待に満ちた“終わり”でした。
    そして脇を固めた登場人物たちの厚み。作品世界の周縁を無限に広げていってくれます。
    彼らが織り成すSecond seasonが待ち遠しい。

  • この青さは大好きです。
    一つの高校の、一つの部活の
    チームメイトが作られて始動する感じ。
    やっぱりこういう青春物語は、
    学生の頃から今も変わらず好きなんだな〜
    これから!って時に雲行きが怪しくなって、
    なかなかうまく進まない清陰高校バレー部だけど
    やっと色々なことがリセットされた感じ。
    次は、代表決定戦編!
    また近いうちにユニチカの活躍を読むぞ!!

  • 合宿から秋大へ。ようやくメンバーが揃い、黒羽と灰島の気持ちも通いあったかと思いきや、また清陰バレー部に事件が起きる。暴力事件への関与を疑われた黒羽は一切を語らず、苛立った灰島と、売り言葉に買い言葉で二人は東京に向かう。中学生の灰島に何があったのか。バレーがやりたいはずの黒羽がひたすら黙秘を貫く理由は。

    お互いに不器用だな、という印象。本気だからこそ、曲げられないところがある。そして、意外と単純。黒羽と灰島だけでなく、男子バレー部のメンバーは、大体がそうなんだろう。

    中学時代の真相は、思ったよりもしょうもない。しかし、灰島に大きなトラウマを植えつけていた。誰かにとっては大変なことでも、誰かにとってはほんの軽い気持ち。それはどんなことにも言える。病室にやってきた吉野が指摘したように、灰島にとってバレーはすべてだから、今までもこれからも、バレーに関わることは些事では済まない。まるで呪いの予言のような。

    また、基本的に温厚で、ボンボンで、流されやすいように思っていた黒羽に、荒れていた従兄弟のような凄みが垣間見える一面があったことに驚く。エースにふさわしい素質かもしれないし、さらなる波乱を呼ぶポイントかもしれない。

    どんな事態にも揺るがない三年生の絆と、結構頼りになりそうな二年生たちがいい。末森に関することだと豹変する棺野も。

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著者プロフィール

第9回電撃小説大賞〈大賞〉を受賞し、2003年『キーリ 死者たちは荒野に眠る』でデビュー。その他の著書に、『鳥籠荘の今日も眠たい住人たち』(電撃文庫)、『エンドロールまであと、』(小学館)など多数。

「2009年 『NO CALL NO LIFE』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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