バージンパンケーキ国分寺 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087458336

感想・レビュー・書評

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  • 不思議な空気のバージンパンケーキ国分寺というお店。そしてみほの抱えているもやもや。親友の恋と自分の提案。そこから展開されるみほやお店のこと。あまり多くを説明されないところも好み。なによりパンケーキの美味しそうなこと。たくさんの種類、トッピングと魅力的で食べたくなる。

  • 最初は高校生の青春劇。あとの話で出てくる店主さんや常連さんの話になって、店主さんの過去話の最初は、気づかなくて「アレ?全然別の話になったぞ?」って戸惑った。
    登場人物の人の名前のクセが強い。主人公のみほちゃんは普通だけど笑

    主人公が謎に気づき、お店がなくなった時はまるでまん丸に膨らんだ風船がパンっと弾けてしまったみたいな感覚がした。

    えっ!って衝撃が走ってそこからの解放された文章に引き込まれてしまった。

    比較的、読みやすい話だったな。

  • 『緑と楯』が良かったので、こちらも読んでみた。
    ファンタジーの入ったラノベ、というところか。

    途中からなかなか面白くなり、梨木香歩っぽい雰囲気もあるけど、前半の高校生3人の展開は、ちょっと私の感覚には合わない感じ。
    バージンセンサー?ももうひとつ活かしきれてない要素に感じた。

    そしてこの独特の仮名遣い、緑と楯では、未来仮名遣いか?とか思ったけど、この本も同じなので、この作家さんのクセ(といって悪ければ個性〕なんだと思う。ちょっとばかり読みにくい。

  • くもりの日だけ現れるパンケーキ屋を取り巻く連作短編。あるいは女子高生みほのひと夏の思い出と成長…のような変化。
    すこし・ふしぎ、な要素が散りばめられてはいたけど、読み始めた時には想像できなかったところへ連れて行かれた。
    ジャンルを自由に跨いだような展開。
    人間模様の描き方も好き。

    出てくるパンケーキは、割とデコラティブ。

  • sg

  • 昔、ギャルボーイというマンガが好きで、それを思い出しながら読んでいたんですが、全然違っていて、なんかすごいお話でした。
    本題とは違うんですけど、うちの犬の呼び名も原型をとどめていないなって思いました。

  • TLでよく見る歌人さんが小説書いてるんだ。
    しかも表紙が好きな漫画家さんだぞ、で、
    手にした本ですが、なかなか良かった。

    もっと危ういお年頃に読んでたらもっと刺さってたかもしれない。何より創作パンケーキが美味しそうで。
    著者の他の本も読んでみたくなりました。読みます。

  • あだ名の数が愛の量

  • 最近ありがちな夢みたいにおいしそうなパンケーキ屋さん。作者の思う壺だと分かっていても食べてみたくなる。それだけでも良き。

  • 国分寺にある不思議なパンケーキ屋さんでの物語。みほは親友と幼馴染が付き合うことになって大切なふたりと距離を置かなければならなくなってしまう。みほにとって幸福とは何かを考えた結果見つけた答えは不思議な恋のカタチ。店主のまぶさんがパンケーキを開くきっかけのお話や常連客の陽炎子さんと師匠のお話がほっこりして好きです。

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著者プロフィール

雪舟えま(ゆきふね・えま)
1974年札幌市生まれ。作家、歌人。著書に歌集『たんぽるぽる』『はーはー姫が彼女の王子たちに出逢うまで』、小説『タラチネ・ドリーム・マイン』『プラトニック・プラネッツ』『恋シタイヨウ系』『パラダイスィー8』ほか。2017年より男性カップル「緑と楯」シリーズの執筆をメインの活動としている。

「2018年 『BL古典セレクション① 竹取物語 伊勢物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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