キリングファーム (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087458718

感想・レビュー・書評

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  • 島田明宏『キリングファーム』集英社文庫。

    謎解きという点で不満が残る競馬ミステリー。ディック・フランシスの一連の作品レベルを期待したのは間違いだったか。

    明治時代の北海道開拓団の悲劇を描いたプロローグ……時代が現代に移り、起業に失敗した主人公の祐介が北海道の風死狩牧場で働き始めてから次々と起こる変死事件、失踪事件までは面白かったのだが……

    本体価格580円
    ★★★

  • ダービー馬を育成する牧場にて、立て続けに従業員が死んでいく。藤木祐介はジョッキーの平井啓一と共に、事の真相を追うのだが……。
    予想外の展開が続いたが、結末には釈然としない。
    牧場とその一族によってあれだけの被害者が出ているのに、告発も通報もしないのだから。

  • 島田明宏の競馬ミステリー、2冊目。

    今回は、北海道は羊蹄山の近くにある生産育成牧場が舞台。
    東京で仕事に失敗した佑介がそこで働くことになり、サラブレッドとの触れ合いに心洗われていくのだが、一方、人里から隔離された敷地の中では変死や失踪事件が次々と起こり…というお話。
    オーナーブリーダーのことやサラブレッドの生産・育成について丁寧に描写され、競馬を知らない人でも十分に入っていけるのは前作と同様。
    そうしたことも含めて前半はまあまあの展開で、巻頭に置かれた開拓時代の惨劇とどう結びつくのかもあって興味をつなぐのだが、しかし、明かされた真相や設定がなんとも陳腐な感じを否めず。

    競馬ファンとしては、こういうジャンルがなくならないように、とりあえず買って読むけれど、なかなかこれはというのが出ないよねぇ…。

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著者プロフィール

島田明宏(しまだ あきひろ)
1964(昭和39)年、北海道札幌市生まれ。早稲田大学政治経済学部中退。在学中より放送作家、フリーライターとして執筆活動を始める。1990年夏から武豊騎手のアメリカ遠征に同行するようになり、『Number』『別冊宝島』『週刊文春』『週刊朝日』などで競馬関連の原稿を執筆。著書に『「武豊」の瞬間』『誰も書かなかった武豊 決断』『ディープインパクト 無敗の三冠馬の真実』『伝説の名ジョッ
キー 歴史をつくった天才たちの光と影』『ウオッカ物語 競馬史に残る美しき名牝』競馬ミステリー小説『ジョッキーズ・ハイ』ドラマ化作品『絆 走れ奇跡の子馬』など。2009年「下総御料牧場の春」で第26回さきがけ文学賞選奨、2012年『消えた天才騎手 最年少ダービージョッキー・前田長吉の奇跡』で2011年度JRA 賞馬事文化賞を受賞。

「2020年 『ジョッキーズ 歴史をつくった名騎手たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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