渾身 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087465600

感想・レビュー・書評

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  • 構成の大部分が相撲の描写で、取り組み以外の描写はほんの僅か・・・。しかし、その僅かな隙間に描かれた人間模様に何度も目頭を熱くさせられた。 土俵上の激しい戦いとその裏に描かれる親子間のやり取りが感動を押し上げる。 やっぱりスポーツ小説はいいな〜。(^_^)v

  • う~ん・・・これはちょっと引っ張りすぎかな~
    みんな一生懸命やってるよ
    健気だよ
    日本相撲協会と違って爽やかだよ

    でも「またかよ!」って思った
    描写も私にはちょっとクドかった

  • 一冊まるごと大相撲。無駄を極限まで削り真剣勝負を描ききる。これはアツい!まさに型破り。『翼はいつまでも』再読しよっかな。

  • 素晴らしい本です。
    内容は相撲。とはいえ大相撲じゃなく、
    島で20年に一度行われる奉納相撲。
    家族のために頑張る父親の姿が素晴らしい。

    何しろ大一番だけで話を持たせるという構成が凄いです。

  • 音楽符を読んでいる気分。
    クレッシェンド、クレッシェンド、クレッシェンド、ダ・カーポ。みたいな。

  • (「BOOK」データベースより)
    坂本多美子は夫の英明と、まだ「お母ちゃん」とは呼んでくれないが、前妻の娘である5歳の琴世と幸せに暮らしていた。隠岐島一番の古典相撲大会。夜を徹して行われた大会もすでに昼過ぎ。いよいよ結びの大一番。最高位の正三役大関に選ばれた英明は、地区の名誉と家族への思いを賭け、土俵に上がる。息詰まる世紀の大熱戦、勝負の行方やいかに!?型破りのスポーツ小説にして、感動の家族小説。

    これは文字通り相撲小説です。実に7割位の部分が相撲なので、ひたすらぶつかり合って、周りが叫んで応援している描写で殆ど終わります。本の序盤からなので一直線に話が進むのである意味男らしいですが、このまま進んでて大丈夫か?と心配にもなりました。
    所が間間に挟まる人間模様がなかなか熱くて、思わずうるうる来てしまう瞬間も。最後まで読んだ時にはかなり爽快で自分も頑張ろうと前向きになれました。ぼくは単純な人間なのです。

  • ・あらすじ
    バチン!まだまだまだまだまだまだまだまだまだまだ・・・お母ちゃん。
    ・かんそう
    取り組みが長い!長いよ!長すぎだよ!

  • これも「夏の100冊」から。一本調子といえば、これほど一本調子の小説もそんなにないだろう。登場する人は、ほぼずっと泣いている。何よりすごいのは、全体251ページのうち、91ページ以降はずっとある相撲の場面なのだ。半分以上だよ。これには驚いた。まさか最後までってことはないよねと思いながら、まるで目の前で取り組みを見ているような迫力満点の描写に息をのんで読み進めていって、気がつけば読み終わっていたという感じ。

    隠岐の島伝統の古典相撲。二十年に一度の奉祝相撲に、地区代表の誇りや意地や、家族の思いや地区の人の熱気や、もういろんなものをしこたま背負って、素人力士が土俵に上がる。物語はその妻の視点で語られていく。ほとんどひねりのない直球勝負のお話なのだが、それが異様な熱を生んでいて、胸に残るものになっていると思った。

  • 何度も目頭が熱くなった。なんでだろ。川上さんの、ららのいた夏もだったなぁ。ありがちな展開なのに。
    やられたなぁ

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著者プロフィール

小説家

「2014年 『ライバル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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