親になるほど難しいことはない 「子ども虐待」の真実 (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087472318

作品紹介・あらすじ

死に至りかねない暴力、代々続いている性的虐待、長期間の育児の放棄…など、衝撃的な子ども虐待の実態を、医療や福祉の現場での取材をもとに生々しく描き、救いの道を探ったノンフィクション。虐待する親は、自分自身に深刻な問題を抱え、子ども時代に被虐待の悲しい過去を持つ事が多い。虐待の有無にかかわらず、全ての人の親子関係を問い直す力作。(ささやななえの漫画『凍りついた瞳』原作)

感想・レビュー・書評

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  • 児童虐待について知りたくて手に取る。
    児童虐待についての入門として良書。
    残念なニュースを見る度に、虐待する親を無くしたり良くする、虐待児のケアは、無理なのでは、という思いがあった。
    本書読んでやはり難しい、たくさんの心ある人たちが関わっていかなくてはならない、しかも結果ははっきりとした形で見れないし上手く行くとは限らないということに、ただただ奔走されている現場の方々に頭が下がる思いであった。
    もっとどうにかならないんだろうか。
    虐待に関わることも90年代からやっと法制化に動いたというのに、歴史の浅さに驚いた。
    児童虐待は、関わる人達も傷つけられ摩耗し、失望させられたり、責めたいところをぐっと抑え支えに回るもどかしさ等、むしろサポート側の心のケアの方も必要なのではないだろうか。
    人の熱意の差に対応も大きく寄るものであるということに難しさを感じる。
     ※医師というのはやはりいるだけでも大きな存在、原動力になるから、どこにあっても心ある医者が側にいたらさぞ皆心強いだろうな、と思った。

  • (一部の)人格障害への偏見が減った。知識は、仕入れるべきだな。

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著者プロフィール

作家・ジャーナリスト。
主な著書に、『凍りついた瞳2020』(編著、集英社、2019)、『がれきの中の天使たち』(集英社、2012)、『愛されたいを拒絶される子どもたち』(集英社、2007)、『新凍りついた瞳』(集英社、2003)、『親になるほど難しいことはない』(集英社文庫、2000;講談社、1993)、『虐待で傷ついたこころのための本』(大和書房、1998)、『ちいさなわたしをだきしめて』(集英社、1998)、『家族「外」家族』(集英社、1997)、また、著書を原作とした漫画化作品に『愛ときずな』(絵:ごとう和、秋田書店、2010)、『凍りついた瞳』(絵:ささやななえ、集英社、1995)など多数。

「2019年 『イギリスの子ども虐待防止とセーフガーディング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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