ジハード 2 こぼれゆく者のヤーファ (集英社文庫)

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  • 集英社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087476279

感想・レビュー・書評

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  • このあたりは読んだ気がしてたんだけど、あんまり印象に残ってない。もしかして、読んでなかったか?

    ともあれ、この辺りから十字軍側の登場人物が増えてきた。リチャードの妹・アリエノール、サー・ウィルフレッド・アイヴァンホー。そして、ロビン・ロクスリー。モンテフェラード候コンラードも本格的に動き出す。

    味方の側も含めて、一癖も二癖もある人物ばかり。やっぱり、歴史エンタテインメントの醍醐味は個性的な登場人物が織りなすドラマだ。

    イスラム側も主人公ヴァレリー不在という状況に直面したことで、必然的に他のキャラクターたちが掘り下げられる。

    大きな物語の舞台設定が終わったという感じだろうか。

  • この巻まではジャンプノベル版で既読(正確に言うと3巻の途中まで)。大幅加筆で新作に近い感のあった1巻よりも郷愁の念を強くしつつ読み進めた。敵方に魅力的な人物が多いとその物語は奥深さを増すものだが、『ジハード』もその例に違わず。この2巻だけでも獅子心王の妹アリエノール、サクソン人の青年騎士ウィルフレッド・アイヴァンホー、そして義賊ロビン・ロクスリー(ロビン・フッド)と名立たる面々が登場。この中で唯一ヴァレリーと直接対峙していないのはアイヴァンホーなのだが、ロビンはヴァレリーを彼に近いと評していて興味深い。

  • 十字軍の遠征時代のあちらの歴史の事は良く知らないけれど、基本的には事実に沿って(歴史事実をまげないで)書いているんだと思うし、負ける側にヒーロー設定するなんざ、よく思い切ったことやると感心してしまいます。
    主人公ヴァレリーと王妹エルシードとの間の、大介・花子ふうの掛け合いが、少々食傷気味に感じるのは、年のせいかな。。。
    2004/11/16

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著者プロフィール

作家。1971年大阪府生まれ。京都大学大学院工学研究科修士課程修了。1991年、『ジハード』で第1回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞に入選し、デビュー。本作は、11年の長期にわたって多くの読者に愛される大人気シリーズとなった。他の作品に『姫神』『四方世界の王』などがある。

「2014年 『ジハード 6 主よ一握りの憐れみを』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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