ジハード 5 集結の聖都 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087476606

感想・レビュー・書評

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  • ますます重くなる。

    「ジャンプノベル」ってレーベルから出てたし、当時はもっと表紙とかキャラクターを押し出した装丁だったから、完全に舐めてたけど、考えてみれば十字軍とイスラム軍の戦いを描いてるわけで、テーマ的にはヘビー級。重くシリアスな展開も当然と言えば当然か。

    今回、ヴァレリーの前に主に立ちはだかる敵は蒼狼ことキヤト。まあ、蒼狼だから、その正体もなんとなくぼんやりとは見える。

    で、一方のイスラム軍は、気がつけば主力をアイヴァンホーやロビンが担うようになってる。そして、ラスカリスの不在も響いてくる。

    この作品って、メイン級のキャラがわりとあっさりと退場する。史実が題材だからという側面も有るけど、そうでないキャラクターにも容赦ない。戦争だから。

    という事で、本作もあと1冊を残すのみ、最後まで読み切りたい。

  • 延び延びになっていた獅子心王との再戦がこの巻のハイライトではあるのだが、それよりもだ。自分はラスカリスに関して大きな誤解をしていたことに気づいた。自分はラスカリスをただ単にヴァレリーがアイヴァンホーと出会うまでの〈繋ぎ〉であると認識していた。実際ラスカリスはアイヴァンホーに対し嫉妬めいた感情を抱いていたし、物語を去るタイミングもその印象を補強していた。だが違った。ヴァレリーにとってラスカリスは、決して代替の利かぬ唯一の存在だったのだ。イスラムの窮地を救った砂嵐は、そんな彼の最期の挨拶だったのだろうか。

  • かなり予想を裏切る展開をしてくれました。<BR>
    蒼狼キヤト、というのは、多分、チンギス・ハンのことだろうと思いながら読みましたが、どうなんでしょう?
    <BR>2004-12-10

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著者プロフィール

作家。1971年大阪府生まれ。京都大学大学院工学研究科修士課程修了。1991年、『ジハード』で第1回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞に入選し、デビュー。本作は、11年の長期にわたって多くの読者に愛される大人気シリーズとなった。他の作品に『姫神』『四方世界の王』などがある。

「2014年 『ジハード 6 主よ一握りの憐れみを』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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