エミリー (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 311
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087478181

感想・レビュー・書評

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  • 「エミリーテンプルキュート」を愛する女の子と、スーパーラヴァ―ズを愛する男の子の、出会いと友情と恋。

    交差はしないけど、お互いをとても大事に思いあっている部分に涙せずにはいられません。

    エミキュのお洋服が好きな人には絶対おすすめ。

    でも、性描写はあんまりいらないなぁと思ってしまいました・・・。(個人的な感想です)

  • な~んか「紡がれた」という形容がふさわしい
    言葉を欲していて
    以前、気になってたけど手にしなかった本を
    手にしました。

    やっぱり美しかった。
    三島由紀夫賞候補になったことがあるというのも
    頷ける。

    イメージを簡単に言うと
    「椎名林檎が着物きてるプロモ」
    カフェでお茶じゃなく、「カフェー」とか。
    洋服や芸術については詳しくわからないから
    読み進める時、人によっては好き嫌いがあるかもしれないけど。

    私は衝撃を受けた。

    恋愛小説3作品のうち
    2番目のコルセット
    (死のうとしている主人公とが結婚予定の女性の恋)
    を読んだ後こういうのいいなぁ、と思い、
    3番目のエミリー
    (男性恐怖症かつ苛めにあっている中学生の主人公と
    ホモの先輩の恋)
    を読んだ後
    すごい・・・と感じた。

    主人公の強さが輝くそれぞれの話の
    ラスト1ページがとても好きです。

  • 高校時代に一度読んで、15年後に読み返した。

    どれも厨二っぽいけど、その青々しさがいい。

    super lovers、初めて読んだ時に、先輩がこのブランドを好きなことに違和感があった。
    大人びた雰囲気とか、アーティストなところが、あのポップではじけたお洋服のイメージにしっくりこなかった。

    でも、今はなんとなくわかる気がする。
    外見と中身がチグハグな感じが、先輩が大人になりきれない不完全さとか未成熟な感じを表してる気がする。

  • さっぱり本人の実体験かと思っていたから壮絶な過去がありすぎるだろ、、と思っていたけど誤解だったので安心した。でも、そのくらいの生々しさと情景に惹かれ夢中に読んだ本でした。時間を忘れるくらい没頭した!面白かった!

  • 3/10.
    長かったけど、感動はなかった。

  • 何回も読んでる
    嶽本野ばらの作品に出てくる洋服ブランド、毎回何が出るかドキドキしてる
    小さな愛、表紙もシックですき

  • 好きです。美意識と、厭世的なのに生命力の高い感じ。
    「コルセット」がやっぱり特に好きです。希彌子さんが大好き。
    「きっと既に精神は肉体より先に潔く自尽しているのよ」
    「便利になると人は怠惰になるわ」
    わたしは趣味嗜好を外に出さず、包み隠す格好をしているけれど、機会と勇気があればロリータのメゾンのお洋服を着てみたかったし、着てみたいと思いました。

  • くるくるシイタケの破壊力がすごすぎていつまでも忘れられない。

  • 再読。優しくて穏やかなのに暴力的で、切ない。
    表題作は、この年代特有の狭い世界での逃げ場のなさや救われなさを、真面目に受け止めて向き合う強さと寄り掛かり合う人間らしい弱さがグッときた。その頃を思い出すような気もした。
    「コルセット」は、ずるくてその不真面目さにイライラするのに、どうしてか気になるお話。なぜこのお話を心に留めるのか、不可解。でもそうした引っ掛かりのある物語。

  • 「コルセット」が好きだった。また気が向いたときに読み返してね、未来の私。

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著者プロフィール

文 嶽本 野ばら
京都府宇治市出身。作家。
1998 年エッセイ集『それいぬ̶ 正しい乙女になるために』(国書刊行会)を上梓。
2000 年『ミシン』(小学館)で小説家デビュー。
2003 年発表の『下妻物語』が翌年、中島哲也監督で映画化され世界的にヒット。
『エミリー』(集英社)『ロリヰタ。』(新潮社)は三島由紀夫賞候補作。
他の作品に『鱗姫』、『ハピネス』(共に小学館)、『十四歳の遠距離恋愛』(集英社)
『純潔』(新潮社)など。『吉屋信子乙女小説コレクション』(国書刊行会)の監修、
高橋真琴と共書絵本『うろこひめ』(主婦と生活社)を出版するなど少女小説、お姫様をテーマとした作品も多数。

「2021年 『お姫様と名建築』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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