蜻蛉日記 和泉式部日記 生方たつゑの (わたしの古典シリーズ) (集英社文庫)
- 集英社 (1996年9月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087484472
感想・レビュー・書評
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まずは蜻蛉日記だけ。
いやー参りました
道綱母のかまってちゃんぶりとツンぶりときたら。
それをやったらだめっていう方向の拗ね方ばかりするんだもの。
プライドが高くて一番でないと気がすまないところはほんとによくわかります。でも男の人はそういうのは嫌うんですよね、、、
プライドではなくて誇り高き女性だったなら、嫌みのメールとかしなくてすんだだろうし、忘れていったメールの盗み見したりはしなかったでしょうが、たいがいの人には無理ですよねー
でも最後に、「わたしの誇りとしているものを平気で踏み潰しながら、彼(兼家)自身は端然と身を保てる人なのである。」と表してるのが彼女なりの白旗なのかしら。
しかし兼家ってやつは罪作りですなあ。魅力的で権力もあって才能もある男は色を好むんですなあ。ムカつくけど憎めないのであろう、、、
女子は家事をせず仕事もしていないと嫌なことばかり考えちゃうからやっぱり現代みたいに何か役割があった方がいいね。
浮気性の彼氏がいる人はかなり共感できるはず。てか女子全員だよねー
和泉式部日記
最愛の愛人が亡くなるところから始まるとは!驚き!!
なき愛人の弟との恋愛話だったのねえ。外聞も悪いしでも好きだしー
くよくよしてしまうわね
なんだろう、流される女が美だったんだろうなあ、と。盛ってる部分も多そうだし、美化もしてあろうとおもうけど、強引な宮さまに引っ越しに連れてかれるところなんて少女マンガとしか思えない書き方ですね。
こんな昔から人の内面は変わらないのだとつくづく思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(2015.12.06読了)(2007.06.18購入)
【目次】
わたしと『蜻蛉日記』『和泉式部日記』
蜻蛉日記
第一章 愛と不信のはざま
第二章 心ふれあう日々
第三章 鳴滝籠り
第四章 女盛りを過ぎて
和泉式部日記
一 俤の章
二 波瀾の章
三 薄暮の章
語注 上村悦子
解説 上村悦子
鑑賞 福田和也
参考図 穂積和夫
内容説明(amazon)
一夫多妻の時代、色好みの摂関家と結婚した女性の21年間の苦悩…「蜻蛉日記」。亡き恋人の弟との愛を綴る「和泉式部日記」。哀しくも熱情的な女性の姿を写し出す。(解説・上村悦子/鑑賞・福田和也)