マルドロールの歌 (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087601985

感想・レビュー・書評

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  • 高校の感想文でこれを取り上げた時、まだ文庫本にはなっていなくて、新刊本を読んだのだが
    当然高価なのと、置いている本屋が近所になかったこともあって、私の周りの友達は誰も読んだことがなかった。
    この頃ランボォやらジョルジュ・バタイユやらを貪るように読んでいた私は、その乱読の中この本を見つけた。
    そして、誰も内容を知らないことをいいことに、夏休みの課題の感想文を書き上げたのだが、
    それがなんでか学年の代表に選ばれてしまい、記念文集みたいなものにも載ったのだった。
    それがきっかけで、あまり話したことなかったクラスの違う女の子とも話をするようになった。
    そんな懐かしい思い出のある本である。(全く本の内容とは関係ない・・・)

  • 私はこういう詩人になりたかった。

  • 本文のみ読了。苦痛に耐えかねよく読み終えた。感動……するか、ボケ

  • 「解剖台の上でのミシンとこうもり傘の~」のフレーズがあまりにも有名な『マルドロールの歌』ですが、読み進めているとこのほかにもロートレアモンの遺した破滅的なフレーズの数々が強烈に突き刺さることでしょう。中学生のときに感じていた「なんだかよくわからないけど、ムシャクシャする」気持ちをぶつけたい皆さんに読んでほしい一冊です。
    (経営工学系 B3)

  • 詩は散文しかわからないって気づかされた本
    おれは詩はこれしかわからない。
    がんがん殴られてる気分
    この訳は結構いい。

  • 何かに急き立てられているような感じ。それは一つの世界を構築しようとするような律儀さもない。ただ何かに追い詰められているような感じだ。彼の放つ文には、一見、粗雑な部分も見えなくはない。悪く言えば、感情の垂れ流しのようにも見える。だけど、そこには意志が、力強く呼吸しているのが見える。まるでそれは、生物になりきれなかった無生物のような無力感ともいえようか。おそらく、彼自身が紡ぎだす言葉の本性を、自分でも解ってはいないのではないか。粗雑な文章の中に所々散見される、それぞれの象徴は、一つの世界を構築していない。まるで、そういうことを拒むような執念さも感じる。

  • 680夜

  • “手術台の上でミシンとこうもり傘が偶然に出会えば美しい”

  • 2009/07/25〜

  • ロートレアモン伯爵ことイジドール・リュシアン・デュカスは、164年前の1846年4月4日に南米ウルグァイで生まれて、1870年11月24日にフランスでわずか24歳で、自殺か暗殺かわからないまま、謎の死を遂げた詩人。そして、残されたのは『マルドロールの歌』と『ポエジー』という2つの作品。とくに本書は、19世紀末の病理的なグロテスクばりばりで偏執狂的な繰り返される残虐行為に象徴させた悪の化身

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