- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087603750
感想・レビュー・書評
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翻訳というのが引っかかった良著。
流れ、構成、すごく良いが、もう少しのところで翻訳という変換作業が壁を作っているような気がした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
元傭兵であったクリーシィを主人公とした『クリーシィ・シリーズ』の第一作である。
映画「マイ・ボディガード」は観てないが、ポスターのダコタ・ファニングが愛らしいので、印象に残っていた。本屋で、文庫本の表紙を飾るデンゼル・ワシントンとダコタを目にした途端、どうしても読みたくなって購入。
生きる意欲を失った男が、美しく聡明な少女との関わりの中で、生きる喜びと希望を取り戻していく前半。
そして、少女を誘拐した一味との壮絶な闘いを描く後半。
特に、後半部分は、息つく暇もなく一気に読ませる展開となっている。
だが私は、前半部分、少女との日常のやり取りを通じて、少しずつ人に対する愛を取り戻していく主人公の姿が好きだ。
そして「なんて魅力的な少女なのだろう」と、読者である私自身もまた、少女をいとおしく感じ始めていることに気づく。これこそ、作者の思う壷なのだが、進んでそのワナにはまってしまう。
多くを語らないクリーシィの心情と一体となり、喜びや悲しみを共有し、何が善で何が悪であるのか、彼の視点で世界を見ることができるのだ。
ミリタリーファン&武器オタクにはたまらん一冊ではある。
追記:Amazonのカスタマーレビューは思いっきりネタバレなので、本気で読もうと思っている方は見ないこと。私は衝動買いだったから、Amazonチェックしなくてヨカッタ。 -
久々に読んだがやっぱり面白い。
クライマックスに行く前にたっぷりと前置きがあるので
とっても感情移入しやすい。しかも、前置きがどちらかというと心理的な描写の方が多いので、クライマックスのアクションとのメリハリがばっちり。
熱い男の生き様。
カッコ良い。
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その年のイタリアは、各地で組織的な誘拐事件が頻発していた。
かつて傭兵として名を馳せたクリーシィは、11歳の愛娘ピンタの身を案じたミラノの実業家により、ボディガードとして雇われる。闘いに疲れ、生きる意欲を失っていたクリーシィは、少女を守る仕事を続けるうちに心が癒され自分を取り戻すが、ある日、突然、目の前でピンタを何者かにさらわれてしまう。クリーシィの苦しみを全部理解できるとは思いませんが、生きる意欲失っていた彼が、ピンタのボディーガードを努めるうちに癒されて自分らしさを取り戻してゆく過程に、思わず涙が出ました。
そんな彼女(ピンタ)が目の前で誘拐され、凌辱されたうえに死んだと聞かされたら、クリーシィの行動も当然もことと思います。
(だからといって、イタリアのほとんどのマフィアを殲滅するのはさすが!)
ピンタとクリーシィの関係もそうですが、クリーシィの旧友であるグィドーや弟、そしてサッタ大佐たちとの今後の関係がまた魅力的で、「クリーシィ、頑張れ!」と全力で応援してました。
映画『マイ・ボディーガード』原作 -
映画のマイボディガードの原作
トニースコット独特の映像とデンゼルワシントンの好演もあり映画もいい出来ではあるが、原作のほうが面白い
まあ、三部構成のこの話を映画にまとめるには少なくとも二部作にするしかないだろうからそれは仕方ないだろうが
ネタバレになるが主人公がボディガードする少女ピンタは映画版では生き残り、原作では惨たらしく死ぬ
だが、少女が死ぬ原作のほうが明るい雰囲気が強いんだよね
クリィーシーが少女の復讐をするためリハビリをする土地ゴッツオに出てくる住人たちの明るさや美味そうな料理の数々
復讐の機会を狙い再起するための期間は陰鬱に語られるのではなく明るく個性的な住人たちとの触れ合いの中で語られこれだけでもひとつの小説として読めてしまう -
デンゼル・ワシントン主演で映画化された“マイ・ボディガード”の原作本です。映画も面白いですが、この本も秀作です。
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面白い
クリーシィー、グィドー -
メキシコシティ、メキシコなどを舞台とした作品です。