殺しの迷路 (集英社文庫)

  • 集英社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (680ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087604689

感想・レビュー・書評

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  • 最初は読みにくかったけど 話が進むにつれて面白くなった。
    囮捜査官は大変だわァと つくづく思った。
    トニーとキャロルのシリーズは前に読んだけど 順番通りに
    読まなかったのが 残念。

  • キャロル&トニーの第三弾。

    囮捜査は好きではない。
    犯人が追い詰められるのを読みたいのであって、
    刑事が追い詰められるのを読みたい訳ではない。

    正直、囮捜査に潜入したキャロルの動向が気になって、
    殺人事件どころではなかった。
    それは作品としては成功しているということなのだろうか。

    しかし、人を愛していることを認めることが、
    こんなに難しいことだとは。

  • 前作よりもサイコサスペンス色は薄かったかなぁ。ちょっと残念。それにやっとキャロルとトニーが上手く行きそうだったのに…

  • 20080124 購入

  • 「殺しの儀式」「殺しの四重奏」に続く、心理分析官トニーとロンドン市警の敏腕刑事キャロルが主人公の「殺しシリーズ」第3作。実に5年ぶりの登場です。

    ドナウ川に浮かぶ廃棄された船舶修理ドックでは、巧妙な密輸が行われていた。密輸や麻薬取引の後ろには、大富豪として名高いタデウシュ・ラデツキがいた。ドイツ警察が必死でその実態を暴こうとしているとき、タデウシュは愛する女性を交通事故で失う。
    その頃、キャロル・ジョーダン刑事はユーロ・ポールに志願し、合格したが、その仕事に入るまでにタデウシュに近づき、その悪事を暴くよう求められる。キャロルはタデウシュの死んだ愛人に生き写しだったのだ。
    一方、プロファイルする相手に感情移入することが自分のやり方であり長所だと信じるトニーは、手がけた事件で自身も激しく傷つき、仕事を辞めて大学教師となっていた。
    そんな時、ヨーロッパ各地では心理学者を次々と殺していく連続殺人事件がおきた。キャロルに薦められてトニーは犯人のプロファイルに関わることとなる。ベルリンを舞台に、国際的な犯罪組織を暴こうとするキャロル、連続殺人を解決しようとするトニーは、久しぶりにお互いを間近に感じ、支えあいながらそれぞれの事件に関わっていく・・・・

    男らしさとか、マッチョとか言うことから程遠い心理分析官のトニーは、私のお気に入り。久しぶりのトニーとキャロルの物語を楽しんで読みました。今回のトニーは少し出番が少ないように思いますが、相変わらず傷つきやすく、しかし傷つくのを恐れません。
    トニー、キャロル、連続殺人犯、タデウシュ、といくつものストーリーが紡がれ、或いは交錯し、絡み合いながら一気にクライマックスにたどり着くのだが、その巧みさはお見事の一語に尽きます。
    トニーと、タフで美貌のキャロルは、数年のブランクを経てもお互いに惹かれあっていることを再確認し、一歩前進。ほのかに光が差し始めたのかな〜と思うと、しかし・・・・
    お互いに複雑な人格を持つ二人の恋の行方は平坦ではないよう。
    そのあたりも含め、なんと言ってもマクダーミド、一筋縄ではいかないのだけは確かです。

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