星に願いを、そして手を。

著者 :
  • 集英社
3.36
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本棚登録 : 752
感想 : 87
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087710373

感想・レビュー・書評

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  • 「大人は大変だよ。大人になっても何も成長してないのに、変わる事を求められる。自分が大人であるためにって、自分を取り繕わなきゃならない。」
    「大人は泣かないんじゃなくて、泣くことを我慢するのか上手いだけ。」
    「今までたくさんの分岐点があった。その分岐点の先にはそれぞれの未来があったはずなんだ。けれども、そうやって何度も選択を積み重ねていくうちに自分が進んでいると思っていた場所と大きくずれた位置に来てしまった。」

  • ほんとに16歳なのか??なんでこんなに夢とか切なさとかやるせなさとかが描けるの。ストーリー的には別にそこまで面白い!と思えるものではなかったんだけど。(館長と、高校の先生が昔天体の計画で失敗したってやつ)その間に描かれる心情描写とかがあまりにも綺麗すぎる。読んでよかった、次作も期待。

  • 夢を諦めたのが僕なら、館長と細山先生は夢に敗れたということだろう。


    ーーーーー
    •三人の目線のため、一人一人の宇宙への想いというのがいまいち伝わらなかった。
    •作者が思う展開に持っていくための人物がわかりやすすぎる。やや、強引な気がする。

  • 忘れていた感覚を思い出す一冊だった。
    まさか高校生のときに書いたものだとは。
    いくつもの選択の中で、諦めたり挫折したりした「夢」がある。でも、まだ忘れてはいない。
    見続けるために、頑張らねばならないかな。

  • 小説新人賞をとった作品として、読ませていただきました。

    酷評しているコメントが多く、あまり期待はしていなかったのですが、良かったです。

    著者の書きたい!伝えたい!僕はこう思う!がヒシヒシと文体を通して伝わってきました。キャラクターが沢山いて、かつそれぞれのキャラクターの心がちょっとずつ動いているのでいい意味での読みにくさはありましたが、この物語を群像劇としてとらえ、館長の死からそれぞれ何を感じたのかをとらえながら2回目を読むと面白いだろうなと思いました。

    謎の部分がどうしても気になってしまい、フォーカスが当たりがちですが、著者的にはもっと若者特有の「夢」に対する憧れや諦めやノスタルジックな感覚を書きたかったのかなと感じました。

    視点を沢山変更していましたが、絞っても良かったかなとは感じてしまいました。その方が読者は入り込める気がしました。

    素敵な作品です。
    この歳で読んで、著者の年齢を知り、可愛いなと普通に思ってしまいました。

  • このての純文的なのは途中からついていけなくなる。 2019.3.6

  • 久しぶりの読書。

    2日、1時間45分、9.5km、600キロカロリーくらいで読了 。

    プラネタリウムに行きたくなった。

  • 2017.05.22 朝活読書サロンで紹介を受ける

  •  著者16歳のデビュー作。高校生~進学、就職へ、科学館の館長の死をきっかけに、かつて抱いた夢に登場人物たちがどう向き合っていくのかを描いた作品。
    (カウンター担当/抹茶アイス)夏休みに読みたいおすすめの本

  • 高校生が書いた。
    それだけで別の世界のものに思えるから不思議だ。
    多分技術とかはないのだろうけど高校生が大人の話を書くには圧倒的な想像力がいるんだろうなと思った。
    書きたいという熱が伝わる感じで好き。
    すぐに忘れそうになる何かに触れられた気がする。
    私はいい大人だけど頑張ろうと思えた。

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著者プロフィール

2000年、愛知県生まれ。2016年、『星に願いを、そして手を。』で第29回小説すばる新人賞を史上最年少で受賞して、作家デビュー。著書に、『幾千年の声を聞く』(中央公論新社)、『青く滲んだ月の行方』(講談社)など。

「2023年 『凪に溺れる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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