- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087712483
作品紹介・あらすじ
最愛の娘。大切な恋人。二人の出遭いが母を女に変えてゆく…。母43歳、娘17歳。一対一の女と女。親子の衝突、破壊、そして再生の物語。都内でカフェを経営する市ノ瀬万里。夫に先立たれながらも、17歳の一人娘・唯香と穏やかな日々を過ごしていた。年下の恋人と愛娘が出遭うまでは-。
感想・レビュー・書評
-
女は生まれた時から死ぬまで女なのかもしれない。
娘と母。女と女。
若さは傲慢。老いは執着。
読んでいて自分では言葉で説明が出来ない気持ちを上手に的確な言葉で文中で表してくれているのが、すっきり。
内容的にはとてもおもしろくて好き。
ちなみに娘役のイメージは「門脇麦」でしたw詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2018.3.2 読了
一言でいえば、母と娘が
同じ男を好きになり モヤモヤザワザワする話。
母目線、娘目線と 交互に話が進む。
ちょっと 今の私には あまり
興味がない話だった。
軽く読めましたが。
-
久しぶりにはまり3日で読み終えた。
未亡人の母と娘と恋人とその周りの人たちのお話。
面白かったけれど、母と娘の関係は同じ親としてん〜?と思うところもあった。
まぁ、でも読みやすく面白かった。 -
一人の男性を巡って、生々しい母娘の対立で終始するのかと思えば、巣立ちする娘と子離れする母の成長で、読後は寂しい爽やかさ。
周りの男性たちが紳士的でよかった。母と娘って、良い意味でも悪い意味でも「女同士」なんだな。自分が通った思春期の気持ちも、母の子を思う気持ちも両方共感できたのでどきどきした。何気ない母の言葉の影響の大きさ。子どもが自分で進んで行ってしまうことへの不安。
でも、思春期特有の怖いもの無しの度胸を発揮する娘には一度かるく痛い目をみてでも、頭を冷やして欲しいと思ったのは、親側により共感してるからかも。 -
夫に先立たれた主人公が、娘と若い恋人との関係と仕事の中で、自分を見つめ直していく。中年を超えた女性の、完全に幸せでも完全に不幸でもない、グレーな中にいる心の動きが、とてもみずみずしく描かれている。面白かった。この作者に興味を持ったきっかけとなった一冊。
-
はじめての作家さんの本。
当たりでした。
母親と娘の関係にひき込まれました。
母であることと女であること。娘を想う気持ちと恋敵を見る目。母を疎ましく思う気持ちと哀れに思う気持ちへの変化。
心情が伝わってきて、先が気になり一気読みです。 -
「グラニテ」とはシャーベット状の氷菓。コース料理の口直しに出てくるものはグラニテという名称だったのか。
夫を亡くした後、手作りケーキのカフェを経営、年下の恋人がいる母親と高校生の娘の話。
一人の男を巡る母娘の話は好きではないが、ドロドロした部分がなく、読みやすかった。
唯川恵の小説のよう。
娘の身勝手さに腹がたつが、親の気持ちって面倒だなと思う。
(図書館) -
2013/11/08
移動中 -
彼が映画監督で娘を自分の映画に出したいと言い出した。娘が離れていくんじゃないかと母の不安葛藤。