幕末裏返史

  • 集英社 (2008年9月26日発売)
3.38
  • (3)
  • (13)
  • (12)
  • (6)
  • (0)
本棚登録 : 62
感想 : 23
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784087712599

作品紹介・あらすじ

あるフランス人が、日本の幕末史を変えた!?
一人のフランス人が幕末の日本にやってきた。不平等条約を結ぶところだった幕府を救ったり、遣米使節団に随行したりと大活躍……彼の働きが運命の歯車に不思議に作用し、歴史が「ひっくり返る」!

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

幕末の日本にフランス人青年が介入することで、歴史が大きく変わる様子を描いた物語です。架空の歴史を楽しむ要素が強く、主人公のシオンが列強に翻弄される日本を助ける姿が印象的で、彼の活躍を通じて「仮想幕末」...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 日本びいきのフランス人シオンを絡ませて、幕末の歴史が少しづつずれていく。歴史のIFによる変革だが、それならもっと大きく変えてもいいのにと思う。大統領制の導入、憲法導入による本選挙の仕組み。最後の方は拙速感がある。

  • いい意味で清水さん節な文と展開。
    安心して読める。

  • 幕末にとあるフランス人青年が日本に来ることで、歴史が大きく変わってしまう、という小説。よくある架空歴史物小説です。こんなこともあったら面白いなとは思いますが、もし過去の歴史に介入できたとしても、結果は事実と大差なく大筋では史実通りになるという方が面白かったのではないかと思います。そのつじつまを合わせるのが、作家の腕の見せ所なのではないだろうか。

  • 幕末が「こうだったらいいな~」という小説です。全般的には「のほほん」とした感じがあって、万事がうまくいく幕末期といった「仮想幕末」小説です。正史とはまったく別の小説なのでご注意を。

  • もしも幕末の日本が、他の選択肢を選んでいたとしたら? という、パラレルストーリー。
    日本を愛し、歴史を変えてしまうフランス人シオンを筆頭に、とにかくみんないい人で、ハッピーな展開に。
    史実も、こんな日本になったのならよかったのに、と思う。
    現実にはこんなにうまくいかないけど(笑)
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-ab3d.html

  • それなりに面白かったが、人に薦めるほどでもない、
    ということで☆2つ。

    不平等条約の締結を阻止する所は痛快。
    しかし、そのあとは、いまいち見せ場なし。
    結局この、不平等条約阻止と、鞍馬天狗がフランス人、
    という2つのネタを思いついたから、始めたのでは?
    という感じがする。

    最後の大統領選なんて、発想としては面白いけど、
    ぐだぐだのまま終わるし。
    どうも、着地点を決めずに書いている気がする。

    面白いのは、結局「事件」は起こるし、死ぬ人は死ぬ、という所。
    吉田松陰は、獄死は免れるが、海に落ちて死んでしまうし、
    「生麦事件」も起こる(ただし、逆の理屈で)
    いくら歴史を変えても、「蛤御門の変」ならぬ、
    「江戸城襲撃」は起こってしまう。
    ここら辺の「辻褄」の合わせ方というのが、
    ああ、SFの人だな、という感じがする。
    人がゴチャゴチャと歴史を変えようとしても、
    結局、目に見えない歴史の力によって
    本来の歴史へ「修正」されてしまう、という感じで。
    時間旅行者の出てこない、タイムスリップもののよう。
    なので、イフの歴史が際限なく展開していく「妄想歴史もの」にはならない。
    ただ、もうちょっと、思い切った「仕掛け」があっても、
    よかったんじゃないかとは思う。

    歴史パステーシュということで、一見、歴史を知らない人向け
    という雰囲気だが、
    ある程度歴史を知っていないと、嘘と本当が分からないし、
    楽しめないのではないかと思う。
    意外なほど、歴史の要所をコンパクトにまとめていて、
    分かりやすいのだが、
    まとめすぎているので、前知識がないと、分かりにくいだろうな、
    とも思う。

    あと、本作は、ペース配分がまったくできていない。
    最終的に幕末までいくくせに、
    「桜田門外の変」で、ようやく半分、というのは、
    どう考えても、ペースが計算できていない。
    小説版の富野ガンダム並みの、計算できて無さである。
    おかげで、後半は駆け足になり、西郷も竜馬も、掘り下げられず、
    長州人などは、ほぼ出てこない。
    連載だから、途中で長くなりすぎると思って、調整したのだろうが、
    もうちょっと、なんとかならなかったものか。

  • 図書館。

    面白いんだけど、どこまでが史実なんだかわからなくなる(笑)。
    さすが清水さん。

  • 途中までやや教科書的で今ひとつ乗り切れなかったが、中盤あたりからいろんな仕掛けが効き始め、さすがは清水義範という作品に仕上がっている。「大逆転」はもう爆笑ものだ。史実と同じようでも微妙にニュアンスが違っていたり、人物の生死の差異もなかなか興味深い(橋本左内と吉田松蔭など)。話題のマンガ『JIN』と比較するのも面白いかも。

  • 幕末のフィクションのお話。なかなかおもしろかったです。

  • こうなってたら良かったのに。

  • ちゃんと歴史を知らないって、恐い。
    途中まで史実だと思ってた…。

  • 幕末に生きる一人の外国人 シオン

    鎖国から開国
    江戸から明治へ
    時代が大きく変わろうとした日本

    そこにひとりの外国人
    オランダ人と偽るフランス人シオンが
    日本の明治維新に
    大きく「裏」で関与した?

    裏工作でも
    日本の乗っ取りでもなく
    純粋に日本に興味を持ち
    日本をこよなく愛し
    時代の寵児に出会い
    彼らに多大なる影響を与え

    日本が現代国家を踏み出す
    第一歩を「裏」でささえる
    重要な一人となった

    近藤勇率いる「斬新組」が
    横浜で大活躍!?

    デフォルメされた
    登場人物がまた楽しさを増す

    幕末のパスティーシュ
    とても楽しめた

  •  ひさしぶりに清水先生の本!帯に「金鯱の夢」から20年!なんて書いてあるものだから余計に気持ちを煽られてしまう。 主人公のシオンくんがかっこいいのだ。列強に翻弄されようとしている幕末の日本を、好きだからと助けようとする。実際、通訳をしたり志士たちに会ったり、その容姿を天皇に見せて尊王攘夷を尊王好夷に変えてしまったりの大活躍をする。 パラレルワールドで起こる事件も、史実と重なったり離れたり、日本史の授業を思い返しながら読むと楽しい。「新撰組!」とか「龍馬伝」などのドラマの場面を思い浮かべつつ読んでます。

  • 読了 2009年 6月 (借:大村市民図書館)

  • 大統領選が出てくるまで、ほとんど史実に基づいているんだろうと思っちゃってた。さもありなん、シミーズ先生。2009/4/4 読了

  • 幕末を舞台に、日本好きのフランス人青年が活躍する架空歴史モノ。なんというか、ストーリーが都合よく進みすぎ。歴史イフものにしたいのか、パロディなのか、なんか中途半端な印象でした。清水作品にしてはイマイチか。

  • ちっとも面白く感じられない〜フランス人のアナトール・シオンはテムズ川に停泊中の船で日本人に溺れかけているのを救われ,日本に興味を持った。サンフランシスコのゴールド・ラッシュでは万次郎に会い,激動する日本に帰るように勧める。上海で日本語を習得したシオンはオランダ船に紛れ込んで長崎から江戸に出て,アメリカから押しつけられた不平等条約を反古にし,日本の外交顧問としての地位を得た。天皇の前に姿を現して,異人嫌いを解消させ,大統領制を導入して,芳信が大統領になりそうな勢いを止めるため,合衆国憲法に似せて大日本国憲法を制定させる〜日本贔屓のフランス人がひとりいたら,歴史は変わっていただろうなあ・・・というお話。薩英戦争も薩長戦争,戊辰戦争もなく,吉田松陰が獄死することもなかった,ということだけど

  • まず 受験生は読んではいけません !混乱します。受験に差し支えます。 帯に「清水本格パスティーシュ長編 幕末に降臨! そのとき、歴史は変わった」 とある。 清水センセお得意の空想日本史 幕末編だ。 日本に憧れていたフランス人のアナトール・シオンが自らをオランダ人と偽って日本にやって来る。そして日本の夜明けのために奔走するのだ。 坂本龍馬に勝海舟、西郷隆盛に近藤勇、まだまだいるぞ、吉田松陰に桂小五郎そして徳川家茂も孝明天皇も みんなみんなシオンの魅力に心を奪われ「どっひゃぁぁーーーっ!」と驚く「裏返史」へと導かれていくのだ! どういう裏返史が待っているかは読んでのお楽しみ いやぁ 面白かったぞ。

  • いつもの切れがない。ただ歴史を裏からのぞいてるだけな感じ。もっと期待していただけに残念です。

全21件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

1947年愛知県生まれ。愛知教育大学教育学部国語学科卒業。1981年『昭和御前試合』でデビュー。1986年『蕎麦ときしめん』が話題となり、独自のパスティーシュ文学を確立する。1988年『国語入試問題必勝法』で第9回吉川英治文学新人賞を受賞。2009年、名古屋文化の神髄紹介とユーモアあふれる作風により第62回中日文化賞受賞。『永遠のジャック&ベティ』『金鯱の夢』『虚構市立不条理中学校』『朦朧戦記』等著書多数。また西原理恵子との共著として『おもしろくても理科』『どうころんでも社会科』『いやでも楽しめる算数』『はじめてわかる国語』などがある。

「2021年 『MONEY 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

清水義範の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×