- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087712599
作品紹介・あらすじ
大の日本贔屓のフランス人、アナトール・シオン。国禁を犯して海を越え、憧れの日本にやってきた。時は幕末、開国前夜。彼は「愛する日本」のため、幕府の知恵袋となる。昼は盛装して天皇に拝謁、夜は頭巾を被って尊王の志士を助けたり、と大活躍。その働きが運命の歯車に不思議に作用し、ついに日本の歴史が「ひっくり返る」瞬間が。
感想・レビュー・書評
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いい意味で清水さん節な文と展開。
安心して読める。 -
幕末にとあるフランス人青年が日本に来ることで、歴史が大きく変わってしまう、という小説。よくある架空歴史物小説です。こんなこともあったら面白いなとは思いますが、もし過去の歴史に介入できたとしても、結果は事実と大差なく大筋では史実通りになるという方が面白かったのではないかと思います。そのつじつまを合わせるのが、作家の腕の見せ所なのではないだろうか。
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幕末が「こうだったらいいな~」という小説です。全般的には「のほほん」とした感じがあって、万事がうまくいく幕末期といった「仮想幕末」小説です。正史とはまったく別の小説なのでご注意を。
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もしも幕末の日本が、他の選択肢を選んでいたとしたら? という、パラレルストーリー。
日本を愛し、歴史を変えてしまうフランス人シオンを筆頭に、とにかくみんないい人で、ハッピーな展開に。
史実も、こんな日本になったのならよかったのに、と思う。
現実にはこんなにうまくいかないけど(笑)
http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-ab3d.html -
図書館。
面白いんだけど、どこまでが史実なんだかわからなくなる(笑)。
さすが清水さん。 -
途中までやや教科書的で今ひとつ乗り切れなかったが、中盤あたりからいろんな仕掛けが効き始め、さすがは清水義範という作品に仕上がっている。「大逆転」はもう爆笑ものだ。史実と同じようでも微妙にニュアンスが違っていたり、人物の生死の差異もなかなか興味深い(橋本左内と吉田松蔭など)。話題のマンガ『JIN』と比較するのも面白いかも。
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幕末のフィクションのお話。なかなかおもしろかったです。