クローズアップ

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 378
感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087715149

作品紹介・あらすじ

著者デビュー35年記念第3弾に、「スクープ」シリーズ最新作が登場! 六本木の公園で週刊誌のライターの刺殺死体が発見された。報道番組の記者・布施と捜査一課の刑事・黒田は別の観点から事件に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • ▼「文脈を無視して揚げ足取りができる言葉だけを抜き出したんですよ」→ほらぁ、やっぱりそうやって作為的に編集をして、マスコミが捏造記事をでっち上げてるんじゃないっ!
    ▼私は最近のマスコミに対してとっても不信感を持っています。鳩村デスクが目指す「偏りのない報道」なんて、しょせん小説の中だけ。現実は偏向報道ばっかりだし・・・。ネガティブキャンペーンで視聴者を騙したりして、馬鹿にしてます!頭に来るったらありゃしない。
    ▼国会議員は国会会期中は逮捕されないことになっていることを、政治に疎い私は知りませんでした。勉強になりました。
    ▼ちょっと頼りない谷口が、意外とよい味、出していると思いました。
    ▼後半はストーリーがバタバタと動きがあって、ページをめくる速度が速くなりました。

  • <別>
    作者の今野敏は別に読者を泣かせるつもりでこの本を書いているのではないと思う。だとした途中なかで二回ほども僕が涙ぐんでしまうのはいったいどういう訳だっ。これも布施の人徳なのか。
    というわけで早々に次の「アンカー」へバトンを渡したいので急ぎ向かいます。

  • 報道番組で放送される事が必ずしも事実であるという保証は無い。
    報道されていることが適正かどうかは視聴者が判断を下さなくてはならない。

  • 『スクープ』シリーズの第3弾。

    テレビ局の報道記者、布施さんの上司である鳩村さんと
    警視庁捜査1課継続捜査係の黒田刑事の部下、谷口刑事の視点で
    交互に語られる。
    どちらかというとメインは布施さんと黒田さんなんだろうけど
    このふたりに関わる人の視点で語られることによって
    逆に人物像が際立っている感じがする。
    特に布施さんの不思議な存在感は本人視点だと絶対に出てこないんじゃないだろうか。

    所属政党を超えての政界絡みのネガティブキャンペーン、というのは
    政治に疎い所為もあってかあまりピンと来なかった。
    実際に在りそうな気もするし、壮大な絵空事、という気もするし。
    ただ、発言の一部を抜き出して報道してバッシングする、という手法を見たときに
    高市政調会長の『原発事故での死者はいない』発言を思い出して薄ら寒くなった。
    捻じ曲げられた報道と闘う、という布施さんの姿勢はカッコいい。

    犯人が判ってみたら、ものすごく意外なんだけどいちばん有り得る人間だったことに吃驚。
    冷静に考えれば犯人はいちばん怪しい人間だったのに、
    決定的な事実が出てくるまでは全く疑わせずに話が進むのには舌を巻く。

    テレビマンと刑事、という違った立場ながら
    突き詰めると布施さんと黒田さんのバディー物、という体裁が
    3作目にして固まってきたような気がする。
    実際にこの形があったら『警察とマスコミの癒着だ』とかなんとか叩かれそうだけど(爆)。
    布施さんがやたらと『友達』と強調するのが読んでてほっこりした。

  • 2022年3月19日
    仕事を淡々とする男たち。
    スクープをとっても、えらぶれず、ありえない職業の、例えば警官やヤクザなどに友達と言う。垣根の無さ。得体の知れない人たらし。
    それでいて、マスコミはニュートラルであり、判断は試聴者1人ひとりに託すべきと信念を持っている。魅力的な人物だ。

  • 今野敏さんに出会えて良かったなあ
    まだまだ読んでない作品がいっぱいあるのが幸せな気分
    どんな端役にもきちんとしたバックボーンが用意されてるように感じられる
    特に多彩な刑事たちにはそれぞれかまちょっとした短編の主役を張れるんじゃないか
    とても面白かった

  • 前作と同じ登場人物で、同じような展開。
    登場人物の説明が全く同じなので、続けて読むと同じ本を読んでるような気になる。
    犯人は誰か?というようなものではなく、登場人物の感情(布施以外)を楽しむ作品かな。


    (登場人物)

    [警察]
    黒田
    谷口


    [ニュースイレブン]
    布施
    鳩村
    鳥飼
    香山


  • ふむ

  • スクープシリーズ 第3弾

    暴力団関係の記事を書いていたライターの片山が殺される事件が発生。

    偶然にも事件現場をいち早く撮影した布施はその事件の背景に興味を持つ。

    時を同じくして政治家の政治家に対するネガティブキャンペーンをニュースイレブンで取り扱うかもめていた。

    一方、黒田と谷口が所属する警視庁捜査一課特命係は、茂里下組組長襲撃犯殺害事件の継続捜査を担っており、片山からのつながりを感じた黒田は布施と接触していく。

    殺人事件の背景にうごめく政治家と暴力団の黒い陰謀を布施が暴く。


    随分、布施のキャラに助けられてますね。

    なんか事件の背景がぼんやりと感じてしまいましたが、自分が疲れてただけか?

    次作も期待してます。

  • うーん、何だろう!?そこそこ面白いのだが、リアリティさに欠ける気がする。

    えっ!こんな展開になるの???って言う感じ(笑)

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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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