- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087717778
感想・レビュー・書評
-
p148私は恋愛というと手を繋いだりキスをしたりセックスをしたりという即物的なことばかり想像してしまうけれど、実際にはそうした何気ない会話、ありがとうとかじゃあねとかただいまとかうんとかううんとかいう小さな言葉の積み重ね、後ろを通り過ぎる時に相手に僅かに添えた手の温もりや、あれとかこれとか言う時の共通概念や、柔らかかったり尖っていたりする語尾への喜びや悲しみなんかで、彼らの関係は満ちているはずなのだ。
地の文は悪くないのに会話文は痛い、そして主人公も痛い。内容もぬるい、今金原ひとみはこんな感じなのか…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久しぶりにガツンとやらた金原ひとみらしい作品
それぞれのキモチがちょっとずつわかる 愛すべき人達。。由嘉里がうらやましくなる
思考も欲求も多種多様 わかり合えないからこその葛藤も それを認め合えることが素敵だと思える
ライがふらっと帰ってくることを期待してしまう。。
生きるってしんどいこともあるけど つながりあえることもあるんじゃないかという希望をもたせてくれる
孤独な夜に読み返したくなる必読書! -
恋愛に対する考え方、価値観。
生きることに対する価値観。
登場人物みんなが変わっていて、普通の人と言われるような人がいない。
面白い本だった。 -
私もこんな世界に飛び込んでみたいな。
蛇にピアスのおかげでライは吉高由里子で
アサヒは高良健吾だったなぁ
終わり方も少しミステリアス。私は好き -
ひょんな事から出会ったキャバ嬢と腐女子銀行員。相手を理解する、とか価値観を合わせるとか、言葉では表現し難い感情や心理状態があり、知らなかった部分の見聞を広め、人として成長していく。この登場人物達のもう少し先の人生の続きを読みたかったな、と思わせてくれた作品でした。
-
人の想いなど一方通行かもしれないけど、その熱量が人を惹きつける事もあるし、お互いの想いが奇跡的に交差した時の幸せを描いてくれたと思う。推したい腐女子の観点から描く現代性も相まって、ストーリーテリングも上手く、読ませる。
金原ひとみは現代の日本文学で、欲望や想いを描かせたら欠かせない存在だなと「アンソーシャル ディスタンス」に引き続き思わせられた快作だった。
-
おもしろー。
金原ひとみの爆発自分がたり節がオタク女子と化学反応起こして変なふうに面白くなってる。すき。 -
金原ひとみ先生ってやっぱり感性?感覚??がいつまでも若いんだろうな…ってのが、なんとなくある…何故だろう…