- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087746228
作品紹介・あらすじ
子供部屋の椅子にすわると、思い出たちが、きらきらひかりながら降ってきた。私は、そのすべてを書きとめる。生まれてからのすべての夏を。タングルウッドでの夏を…。
感想・レビュー・書評
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私の知らない世界の人たちのお話。タングルウッドなんて知らない。しかし読み進むうちにタングルウッドの風を感じ光を感じるようになった。書かれているのは小澤征良のタングルウッドだがその場に立ちたいなと。人それぞれにタングルウッドはある。
読みやすい文章。目に見えるよう、感じさせる文章だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
指揮者の小澤さんの娘さんの書かれた本。
前に、女優の杏さんとの往復書簡をよんでせいらさんのことを知り、たまたま図書館で見つけて借りて見ました! -
幸せ過ぎて甘すぎる
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みずみずしい感性♫
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たくさんたくさん愛されて育った少女の話。心が洗われます。
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小澤征爾家ってステキな家族だったんだな〜。
[03.1.15] -
(2005.05.17読了)(2004.06.18購入)
指揮者、小澤征爾の娘、小澤征良のエッセイです。6歳まで、ボストン郊外のタングルウッドの自然の中の家で過ごし、それ以後は、夏ごとに日本からタングルウッドに帰って過ごした。そのタングルウッドですごした夏の思い出がつづられています。冬の場合もないではないけど。私生活の中の、父親としての小澤征爾を覗き見ることができて結構おもしろい。
「6歳の頃にアメリカから日本に移住した年から、重たい喘息が出てしまった」けどタングルウッドでは動物の毛のアレルギーや喘息の症状が出る事は、ほとんどない。空気がいいんでしょう。
●雪
6歳の頃大雪が降り平屋建ての家が雪で埋まってしまった。テレビでは、「危険ですので、医者もしくは警官の資格を持つ人以外は家から出ないで下さい」と呼びかけていた。
家の向かいにすむ医者のリプトン先生が食料を買ってきてくれたけれど、玄関が雪で埋まっているのでドアが開かない。家の中から父がドアを少しずつ押し開ける。ドクターがシャベルで玄関を掘り起こす・・・。やっと開いた。
数日後、弟のユキと父にお願いして、家の周りを散歩した。散歩していると、クリスマス・ツリーの赤ちゃんを発見した。呼び寄せられるように赤ちゃんツリーに向かってぐんぐん進んでいった。
「ツリーの赤ちゃん」は実は大きな庭の端に立っている2・3メートルあるもみの木だった。そのほとんどが雪に埋まって木の天辺の部分しか出ていなかった。ツリーの近くの雪はもみの木の枝と葉っぱのためスカスカの状態だった。そのため、私は、木の根元まで一気にまっさかさまに落ちてしまった。
●雨
「よくタングルウッドで大雨が降るとユキと裸足で庭に飛び出した。なんだか、可笑しくなってユキと私は外でびしょぬれになりながら笑った。窓からあきれた顔で見ているママの顔も、それからドロドロになる自分たちの裸足の足も。なんだか、ものすごく可笑しかった。だから、小さい頃から雨が降るのは楽しいことだった。」
(いいお母さんですね。普通洗濯が大変なので怒られてしまうんだけど。)
著者 小澤 征良
サンフランシスコ生まれ
上智大学比較文化学部卒業
(「MARC」データベースより)amazon
子供部屋の椅子にすわると、思い出たちが、きらきらひかりながら降ってきた。私は、そのすべてを書きとめる。生まれてからのすべての夏を。タングルウッドでの夏を…。ピュアな感性のエッセイ。 -
090119(c 090126)
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豊かな時間がここにはある。
お父さんの仕事を身近に見られるのって、幸せなことだなあと思った。 -
江国香織の文庫版『泣く大人』でこの人が解説を書いていて、その文が綺麗だったので読んでみた。のですが。<BR>
別につまらなくはないんだけど、私が思い出話にあまり興味がないせいか、特にどうという感想を持つでもなく「ふーん」と聞き終えてしまった。それ以上でもそれ以下でもない、かな。<BR>
[05.09.10]<t市