- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088450490
作品紹介・あらすじ
不可視な存在故、己が瞳にも投影不可。そして色を失った私の恋物語。
初告白の返事は「あんた、鏡見たことあんの?」その晩、鏡を見てみると眉毛はつながり、うっすらと…ヒゲ? 久々に見た自分の姿に田辺さんは一念発起するのですが…。ほか注目の読みきり4編収録
【収録作品】そこは注文の多い料理店/マトリョーシカ/勝手な2人/drops.
感想・レビュー・書評
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「恋」のパワーに圧倒された短編集。
どれもふたりの“その後”のドキドキやワクワクを想像させる終わり方で、読者の“恋したい!”欲を刺激しそう。
少女マンガかくあるべし、と思った。
「透明人間の恋」と「勝手な2人」が好き。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私が少女漫画を買い続け、読み続けてきて、「良かったぁ」と安堵し、それを選んだ自分を褒めたくなる瞬間は、読んだ作品が面白かった時でもなく、印象に残る台詞がキャラの口から飛び出した時でもない
理由も理屈も抜きで、心がこれ以上ないほどに震えてくれた瞬間だ。感動した、のでは足りないのだ。歓喜も驚愕も、感嘆も心酔も片鱗もないほどマーブル状に混ざり合わさった際に生じる物理的なものに近い衝撃、それが本物の少女漫画にはある。少年漫画のそれとは、ハッキリと質が違う、と本物を読むと判る
羽海野チカ先生の『ハチミツとクローバー』以来だ、これを味わったのは
『透明人間の恋』、これは性別とか年齢とか関係なく、少女漫画を愛する、愛したい人間なら読むべき
大袈裟な表現でも何でもないが、この作品の輝きに眼をやられてしまったら、他の一級の少女漫画すら、しばらくは色褪せて見えてしまうかも知れん
単純に腕っ節が強い少女漫画、と説明したくなる
どの話にも誇張がなく、等身大な人間の感情で話が進んでいくトコがポイント高
少女漫画の短編集を読むと、ついつい、自分の中で甲乙つけて、ランキングにしてしまう節が私にはあるのだが、この『透明人間の恋』、それが難しい。どの話も、それぞれに足りないモノを持っており、大きな差が生じていないのだ
『そこは注文の多い料理店』
帯の裏で紹介してるだけあり、もっとも少ないページ数ながらも、インパクトが他の話に負けてません
仮に、この話を初っ端に持ってくる、と決めたのが担当編集者なら、その人は安藤先生の第一のファンに違いない
『透明人間の恋』
タイトルそのものに、読み手の興味を大いに惹くものがあるが、内容は透明どころか鮮烈
表題作になるだけはある
ストーリーそのものは、見た目がやや劣る少女が、好きな相手からの手厳しい一言で一念発起して、大化けするって感じの定番なのに、安藤先生が描くと、ここまで引き立つのか
キッカケは他人でも、自分の世界に彩りを加えられるのは、自分の努力だけってコト
『マトリョーシカ』
結局の所、男ってのは距離があまりにも近すぎると、その高い魅力に気付けない
でも、気付けたのなら「既に遅い」って事はない。だから、その男は自分に素直になって、好きな人に手を痛いほどに伸ばすだけでいい
少しずつ、過去に遡りながら、男が自分の本心に迫っていく流れがイイ
『勝手な2人』
天秤にはかけるのに、常に好奇心が勝っちゃって、衝動に身を任せる女の子がイイ感じ。
その一方で、相手の長所を見逃さないってのも、個人的ポイントは高い
異性・同性に関わらず、好意を向けてる相手と付き合うってのは、どこか自分に無理を科してしまうものです。それは正しくないと判っていても、相手の好意を自分に向けたくて、向け続けたくて、それに気付かないフリをして眼を逸らし、関係性が軋む音にも耳を塞ぎ、結局は破綻を迎えてしまう
相手を気遣わずに好き勝手に振舞うのはアウトでしょうけど、相手の気持ちを勝手に想像して、自由に振舞うのを制限するのも、また恋愛ではアウト
自分のやりたい事を言葉で伝える前に、思い切って行動に移せば、案外、距離が呆気なく狭まる、それが恋愛の醍醐味ですかね
『drops.』
あまりにも見事なストーリーに、感動を通り越して、鳥肌すら立った・・・いや、毛穴がブチ開く音すら聞こえたんじゃないか?!
俊英なんて言葉じゃ伝えきれない。先生の凄さを、知らない人にもハッキリと伝えられるレビューを書けない自分の語彙の乏しさが憎いっっ
そう、感嘆し、申し訳なさを覚えると同時に、小説で生活できるようになりたい身分として、肉の内側を焦がされるような激しい嫉妬すら覚えてしまった
“どうして、あめはふるの?” “ドラマを生むためだよ”
うわー、こう言うキュンと来る台詞を出せる話が書きたい!!
多分っつーか、確実に、この『透明人間の恋』を読んで、ここまで胸が奮えたのは、私が男だからですね
やっぱり、男も少女漫画を読むべきだわ、うんっっ。恋心の勉強とか、そんな上辺の理由は要らないから、読んで感動しなきゃ駄目だ -
面白かったー!
久々にいい少女漫画に出会った。
最後の話最後にあぁ!となって二巡目読み返す。 -
いつも読んでる少女まんがブログで2013年短編ではベストと言われていたので手に取りました。いやーめっちゃ良かったです!!
嫌みにならないキャラ作りが本当上手いなと。
「コマ割すげええええ!」ってなったのは久々です。
『そこは注文の多い料理店』
俺様過ぎ男子。ショートショートでこのインパクト!
『透明人間の恋』
卑屈にならず、どこまでも正直なヒロインが好感度大。いわゆるイメチェン大変身モノですが、空気が独特で新鮮さを感じました。
『マトリョーシカ』
タイトルは作品構成のことも差してたのか…!
告白次ページのコマ割りが素晴らしい!!
『勝手な二人』
ラストシーンにすべて持っていかれたw
『drops.』
二度読み必須。構成に見事に翻弄されました。
「drop」は「雫」以外にもいろんな意味が。 -
よくある少女漫画の短編集って感じ。
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短編集。
表題の作品より「勝手な2人」「drops.」が好きでした。
「drops.」は最後の傘と、洗濯物の柔道着を見て初めてあっ!となり、何度も見返した。私の解釈の仕方で合っているんだとは思うけど、答え合わせのしようがないです。 -
つまんねえええええ
女子、こんなん好きやろ!って押し付けがましいし、無理があるわー(´;Д;`)