プリンシパル 7 (マーガレットコミックス)

著者 :
  • 集英社
4.01
  • (48)
  • (58)
  • (33)
  • (7)
  • (0)
本棚登録 : 591
感想 : 50
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088450926

作品紹介・あらすじ

弦への想いを自覚し、金沢に別れを告げた糸真。弦には当たり障りのない態度で接していたが、晴歌から「嘘はつかないでね」と、あるメールを見せられて──!? 恋に友情に悩みまくりの糸真は、青春の主人公になれるのか!? 一方、順調に愛を育む和央&弓をつけ狙う影が…。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 私の人生にはいくえみ漫画のようなことなんてほぼ起こらなかったけど、そういう人間のためにいくえみ漫画があるんだわ…ありがとうございますありがとうございますこれからもよろしくお願いしますいくえみ漫画一生読みたいです私…!

  • 最終巻。糸真嘘はつかないでねって言われて、晴歌に自分の気持ちを打ち明けた糸真。そのあとの晴歌と糸真のばかばかの言い合い面白かった。和央と弓先生はついにやられたね。そりゃ先生と生徒の恋はいつかはどこかのタイミングでやられるよね。和央の落ち着いてて肝座ってる感じはなんかいいなぁ〜糸真からのキスうけた。金やんと同じだってホントうける。でもまさか弦が無理って言うとは思わなかったなぁ。慎重な男って。でも糸真が前向きで良かった。けど切なかった。明日起きたら私新しい 「リセット」ではなく ひとつ前へ進むの って。最終話は時系列がめちゃめちゃで一回読んだだけではわかんなかった。読み直してやっと理解できた感じ。弦の待っててくんないかなって良かったな。糸真の呪いうけた。最後が弓先生だったのはどーゆう意味があるのか分かんなかったけど。もっと弦と糸真のその後が見たかったなぁ。

  • 主要キャラクター
    住友糸真 舘林弦 桜井和央 スミレ
    舘林弓 国重晴歌 金沢雄大 

    主人公、糸真は家庭の事情で東京から北海道に引っ越して来た女子高生。弦と和央は幼馴染で、糸真の近所に住むかっこいい男子高生2人組。こんな設定で思いつくのは三角関係の恋愛だけれども、ちょっと違うような、それだけではない様な。全7巻。

    出会いのシーンから迷わず弦に落ちてしまった私としては、すごく嬉しくて幸せになれるエンディング。和央との出会いも惜しみなくドラマチックな設定だし、いくら読み進めても読者の心を惑わせる描き方に脱帽。
    モテる女、弓さんと糸真母のぽっちゃり設定もいいんですよね。絵もちゃんとぽっちゃり描いてるし。どちらも同性からは好かれないタイプだけれども、敢えて万人に好かれる方向に持って行かない作風が好き。晴歌と金やん、そしてストーカーちゃんの残念組が残念なままなのもいい。誰かを傷つけてしまうことも、考え足らずな行動も、人間くさくて身近に感じられて、だからこそ愛おしく思えてくる糸真ちゃんは、本当に10代の女の子な感じ。
    そして欠かせないのが、すみれちゃん!巻末に猫派のいくえみ先生の家にやって来たシロのことが書かれてますが、犬の行動や表情を良く捉えていて、犬と暮らしている人間にとっては果てしない萌えポイント。この漫画になくてはない存在です。

    最終章は一度読んだだけでは混乱してしまい、慌てて畳み込まれた感があって、まさにキツネにつままれた状態で、読後若干呆然としてしまったのは事実。あっけなさが悔しいので、その章を二度読みして、やっと作り込みの上手さに気づき、遅れてやって来た感動。全体から見てこの章だけペースが違っている気がするので、もう少しゆっくり幕を閉じても良かったのではないかと思いますが、繰り返し読むことでじわじわ良さが分かって来るので、足りないなと思うところは想像力で補いながら、一コマ一コマ丁寧に読み直しながら余韻に浸ってます。

    「ジャンジャン」リピートしながらノリノリで会話しているシーン。校内放送の先生の言葉尻を真似ちゃってるシーン。細部まで丁寧に描かれた高校生のノリがリアルで可愛い。
    「やべ 忘れてた!」、「無理」という弦のセリフ、こんなに短い、こんなに普通の言葉なのに、彼の性格や人柄が凝縮されていて、そのシーンを思い出すだけでとても照れくさくなってドキドキします。握手のつもりで差し出された手をつないじゃったり、素直になってみる気になった時の素直具合が、とてつもなく甘かったり。これがいくえみ男子の魅力なんでしょうね。もう少しこの世界に酔っていたいので、現在1巻から再読中。

    2018年には映画が公開されるそうですが、漫画自体が映画の絵コンテの様に洗練されて無駄のない作りなので、映像になったところがイメージできます。見たいかどうかは微妙。好きな漫画は漫画として楽しむのが一番なので。

    ずいぶん昔に『POPS』等を読んでハマったいくえみワールド。その時以来全く読んでなかったいくえみ先生の、『あなたのことはそれほど』、『いとしのニーナ』、『プリンシパル』を立て続けに読みましたが、この3作品の中では『プリンシパル』が一番好きです。やっぱりハッピーエンドが心地良いのかな?

  • 最終話目前でようやく主人公がちゃんと恋愛をするという、
    相当に斬新な展開でした。
    恋愛から物語が始まるんじゃなくて恋愛で物語が終わるというのが、
    そのあとの物語の広がりを想像させる感じでよかったなあ。

    とりあえずみんなお疲れ。
    これからもいろいろ大変だろうけど頑張って。
    素敵な友達と家族がいるからきっと大丈夫だよ。

    しかし晴歌はどうなってしまったんだ。
    「また夏休みみんなで」の中に、ちゃんと入ってるんですよね?

  • ハッピーエンド☆

    「握手なんだけど」
    「ややこしい!」
    のやり取りににやついてしまった(*´ω`)
    あぁー青春だ!
    私もこんな青春送りたかった…(笑)

  • いくえみ作品にしては普通、な感じ。
    いくえみ作品にしてはね!
    もう女子高生が主人公とか無理なのかな自分。え。
    これ手元にないので、また読み返したいです。

  • 最後余韻がもう少し欲しかった〜けど良い終わりだった!3ショットがさいこう!

    主人公じゃなさそうな展開になっても最終的には主人公が主人公になるのだ!
    そしてみんな自分の視点の中の主人公だ!
    みんな幸せになれ〜

    最終話のわけわかんない作りもギリギリ理解できて大事なところで良い感じにクロスオーバーするのがさすがいくえみ先生でした。拍手。

  • 本当にゆっくり日常が進んでいってって感じ、ちょっとブッとんでるところもあったけど、いくえみさんの作品の割にあまりパンチが無かったというか、あまりハマりませんでした。オチは最高に好きです。

  • いやはや、まあ、抜群に良いですね。一回読み終えた後に、もっぺん1巻から読み返して、で、二回り目を読み終えての感想なんですが、まあ、抜群に良いです。流石サスガのいくえみ綾。やっぱこの人、抜群に凄いなあ、ってのを、シミジミと、痛感させて頂きました。感謝。

    登場人物で誰が一番好きか、というと。うむ。「金やん」こと「金沢雄大」君ですね!かねやん、ではなく、かなやん、ですよね。

    まあ、金やん、チョイ役ですわ。主人公の糸真が、恋愛ぼっち組になった時に「カレシがいるってどんな気分?」って味わいたくて、まあ、あてがわれました、キャラの、すげえこう、可哀想なポジションの彼、なんですが、金やん、めっちゃええヤツやんか。好青年だし。一瞬キレキャラ、ストーカーキャラになりそう?って振りがあったのも、演出上で抜群にいい味だしてたし。

    金やん、好きです。マジで彼、好きだよ俺は。是非とも何とか幸せになって欲しいキャラですね。ってか、彼ほどの逸材は、きっと幸せになってるでしょうけどね。間違いないですよ。

    ちなみに金やん、「潔く柔く」でいうと、「笹塚一恵」編に登場してたあの可哀想キャラ「菊池」君とバンバンにキャラが被りましたね。でも俺、菊池君も好きだったんだよなあ、、、まあ、あれですね。ああいうキャラが好き、ってことですね。

    まあしかし、最終巻の、あの最後の最後の所。ああいう風に時間軸をすっとばして、ああいう感じに描く感じ、好きなんですよねえ。

    で、いくえみ綾の作品にハマったのは「I LOVR HER」からなんですが、いくえみさん、この「プリンシパル」あたりで、まあちょっと、なんつーか、超絶的に絵が上手くなってるなあ、って思いました。

    変な表現だと思うんですが、失礼な表現かもしれなくて申し訳ないのですが「ヘタに描いた絵すらも上手すぎる」という、ある意味、まあファンですので、贔屓の引き倒し境地になってるんですが、いやもうマジで絵が上手い。

    ちょっと、仙人みたいな感じ?すら、感じる。融通無碍、天衣無縫、無我の境地。なんというか、達人だなあ、ってね、思うんですよね。ちょっと、もう、上手いヘタを通り越した、別の次元に行ってらっしゃるんではなかろうかこの人は、みたいな。達観しきっているクラス。この先も、どれだけ凄い存在になるんだろう?って、ドキドキワクワクしますね。いくえみ綾、すげえっすよ。

    で、あと、会話文がなあ、コマ割りがなあ、、、ホンマに見事。コマ割りとセリフ回しで韻を踏んでいる、というか。芸術的なセンスでっせ。会話文の当意即妙ぶりとか、阿吽の呼吸っぷりとか、ホンマになあ、、、感動するよ。で、だいぶ前のセリフが、あとになって、抜群に意味を持つとか、あの感じ。パネエな、って思いますね。

    まあ、全七巻。抜群に楽しみませてもらいました。素晴らしかったですね。一生読み続けたいですね。いくえみ綾の作品は。多分、多分ですが、個人的に思うだけですが、日本漫画界の、とんでもねえ宝だと思います。ホンマに突き抜け方がエグい。凄い。

  • イケメン二人に囲まれて、仲良くなって恋愛って、そう簡単にはいかないのが普通の少女マンガとは違うところ。1巻からずっとシマにモヤモヤしてたけど、最後はスッキリ!さすがいくえみ綾

全50件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

いくえみ綾(いくえみ りょう)
1964年生まれ、北海道名寄市出身。ペンネームは、くらもちふさこ作品『小さな炎』『白いアイドル』『糸のきらめき』三作、各登場人物の名前に由来する。
1979年、14歳のとき『別冊マーガレット』「マギー」でデビュー。2000年『バラ色の明日』で第46回小学館漫画賞、2009年『潔く柔く』で第33回講談社漫画賞少女部門を受賞。
代表作はのきなみ映画・ドラマ化されている。実写映画化された作品として、2013年に長澤まさみ・岡田将生主演の『潔く柔く』、2018年に小瀧望(ジャニーズWEST)と黒島結菜主演の『プリンシパル〜恋する私はヒロインですか?〜』。テレビドラマ化された作品としては『あなたのことはそれほど』があり、2017年ドラマ化。内容と、主演の波瑠、助演の東出昌大が高い評価を受けた。
愛猫家としても知られ、コミックエッセイ作も描く。『彼の手も声も』における青い水着・白のタンクトップのワンカットが、渡辺満里奈の写真集の衣装をモデルにしていたことで話題になった。

いくえみ綾の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×