王様はロバ 7 (ジャンプコミックスデラックス)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088587394

感想・レビュー・書評

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  • 知ってる人がいたら、めっちゃうれしい。

    ジャンプの巻末ギャグマンガ。
    内容はバカドリルのもっと大人版。
    絵は蛭子さんが描くような感じ。

    当時小学生で、ジャンプとか読んでた覚えないのに、
    このマンガだけはなんでだか知ってて、
    すんげー好きだった。

    中2の時にこのマンガを持ってる子に出会って
    貸してもらったけど、そん時もまだ忘れてなかったのね。

    で、今もなお忘れられないマンガなのです。
    このシュールさがね、ツボなんだわ。

    つーか、小学生の頃からシュール好きだったのね、私。

  • #ジャンプ黄金期を支えた作品と言っても過言ではない
    ジャンプ黄金期とは俗に1980年代後半から、1990年代前半のことを言いますね。
    発行部数は600万部を超えていた時代。
    当時の小・中学生はジャンプを読まないと学校での話題についていけないほどで、みんな読んでいました。
    毎週月曜日の放課後は全国で本屋までのダッシュ競争が繰り広げられていたはずです。
    ちなみに私は、両親がジャンプにハマってくれていたため、家に帰るとすでに親が買ってきているジャンプが置いてあった勝ち組でした。笑

    以下は、黄金期に連載していた漫画達です。

    ジョジョの奇妙な冒険
    ドラゴンボール
    ろくでなしBLUES
    幽☆遊☆白書
    るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-
    SLAM DUNK

    どれもこれも漫画を読まない人が見ても知っているタイトルばかりではないでしょうか。
    これらと並んで『王様はロバ はったり帝国の逆襲』も連載していました。

    上にあげた作品達を見ても分かるように、当時の作品はTHE少年漫画という感じのバトル物が多く、毎週毎週ハラハラして、早く次が読みたい!!というストレスを抱えている人が多くいたと思います。

    『王様はロバ はったり帝国の逆襲』通称、「王ロバ」は、巻末のジャンプ放送局(読者投稿ページ)の前の数ページでオムニバス形式の連載でした。
    私の場合、まずは、体の緊張をほぐすために、ジャンプの後ろからページをパラパラとめくり、王ロバから読むというのがルーティンになっていました。
    本当は気になる漫画をすぐにでも読みたいのだけど、読むのがもったいない、まだ焦らしたいというM気質な思いもあったのかもしれません。

    この王ロバに癒された人は多くいたはずです。
    巻頭から読み始めるタイプの人も最後にこの王ロバでクールダウンしていたと思います。


    #シュールなギャグ
    この漫画は、当時はまだなかった「シュール」という言葉がしっくりくるギャグ漫画です。
    俗にいう"ベタ"の逆であり、その発想はないわ。というところがおもしろいのです。

    - 台詞ずれ
    とある家族のある朝のシーン。学生の姉と弟、父親と母親が会話をしています。
    トイレのドアを叩く弟
    > 弟「早くしろよォ!!!」「学校おくれちゃうよ」どんどんどん
    > 弟「お姉ちゃんまだァ〜」
    > 母「もォ〜」みんな待ってんのよ
    > 姉「そんなこと言ってもしょーがないじゃない」「だって全然止まんないんだもん!ティッシュでおさえてるのにィ」
    > 姉「ありゃーこんなうん◯出たの初めて」どうしたらいいのよぉ
    > 母 そんなの舐めときゃいいのよ舐めときゃ
    > 姉「ばんそうこう持ってきて!!とりあえずばんそうこうで止めとく」
    > 弟 ばかなこと言ってんじゃねーよ

    女子高生の姉がうん◯が止まらないから絆創膏で止めるという流れに見えます。

    が、これは実はカッコの中の台詞が1つずつずれていたのが最後のコマで分かります。
    実は、トイレに入ってうん◯をしてたのは父親で、
    姉は手を切ってしまって、血が止まらないと言っていたのです。
    母の舐めときゃいいのよもオチを知るまでは衝撃でしたが、手を切った姉に向けての台詞なら納得です。

    - くさりかけのススメ
    食べ物は腐ってないと腐っているの間の腐りかけが一番うまい。
    一番うまいのに腐りかけという言い方はよくないということで、うまさの本領発揮期間と呼ぼうという話。
    私は賞味期限が切れた食べ物を食べるときにいつもこの話とこの台詞を思い出します。

    > 「このバナナの味本領発揮してるー!」
    > 「ほらママのバナナは第二形態」

    - 日本ちょっと沈没
    局地的地盤沈下で日本だけ80センチ沈んだ世界の話。
    腰のあたりまで皆沈んだ状態で普通に生活しています。

    > ちゃぶ台浮く 鉄のちゃぶ台発売 日本中でばか売れ
    > ちゃわん浮く 鉄の茶碗発売 バカな家族にバカ売れ

    寝るときは鼻チューブをつけて水中で眠ります。
    あるおじいちゃんが鼻チューブをうまく使いこなせずヨガを覚えます。

    > だってヨガ浮くもん
    > ところがおじーちゃん流される どこまでもどこまでも
    > でもおじーちゃん大丈夫(額にペンで名前と住所が書いてある)
    > お巡りさん「そんな住所存在しないねー。息子さんのお嫁さんに書いてもらったの?」
    > 「あの女(アマ)!!!!!」

    - 2コマシリーズ

    たった2コマでオチがあるシリーズ。
    これについてはぜひ、絵を見てもらいたい。

    > オリオン座/おんどりゃ
    > おさなづま/おっさんみたいな妻
    > 乙女座/お米屋
    > アンドゥトロヮー/まんじゅうどりゃあー!!

    そのほかにも◯◯が集団だったらという集団シリーズ
    組体操ならぬ、組サファリパーク
    人工呼吸をいろんなフォーメーションで行う、人工呼吸体位
    ゴジラをもじった巨大生物、◯◯らシリーズ
    アイドルがどれだけファンを失望させらるかを競う大会のネタ
    妊婦が並べられて赤ちゃんをばれないように産むという大会のネタ
    催眠術師対催眠術師の催眠術の掛け合いのネタ
    ドラフト会議でヨボヨボのおじいさんを獲得したらめちゃくちゃ活躍する話
    原始人が服を着始めたとき、最後まで着なかった奴は実は最初に裸でいることの快感を覚えた奴という話
    庭付き二階だけなどの変な間取りシリーズ

    などなど文字だけでは伝えられないものばかり。
    紹介しきれていませんが、気になるネタはありましたか?

    絵がものすごくうまい!とかではないのですが、真剣にバカなことを書いているのがかっこいいのです。
    長くなりましたがこの漫画を好きという人が私は好きです。

    ぜひ、読んでみてください。

  • 長いことジャンプの後ろを陣取っていた異色のギャグ漫画。
    読んだらなんとなく忘れられない。
    10年以上たった今も忘れられず、悩みに悩んで全巻揃えてしまった。(笑)
    兄貴も「あっ」とか言いつつ読んでました。

  • 全7巻
    WJ全盛期当時、巻末定位置だった作品。
    正直、ジャガーなんかよりずっと面白いと思う。

  • 王ロバ最高

  • じんわり

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